6032 インターワークスが6月14日の昼、新規メディアのリリースを発表した。
新規求人メディア 「ドライバータイムズ」を株式会社 Branding Engineer と共同で企画・開発し、
同日リリースした。
画像出所:株式会社インターワークス
ドライバータイムズはその名の通り、物流(トラック)ドライバー、タクシードライバー、
セールスドライバー、バス運転手向けのコンテンツ求人メディアである。
現在、製造業に特化した求人メディアである「工場ワークス」を展開しているが、製造業以外の
ワーカー層における求人ニーズの高まりを感じ、ドライバー特化の求人メディアを模索していた。
しかし、新規事業立ち上げに伴う時間やコスト及びそれを受けたリスクを勘案し、全てゼロからの
時前ではなく他社との共同企画・開発による立ち上げを選択した。
今回その相手となった(株) Branding Engineer は、2013年設立のIT活用によるリクルーティング
サービスや就活サイト管理サービス、キャリア情報メディア等を展開しているIT企業である。
同社のサイトには、インターワークスが推進している高付加価値サービス領域(HR-Technology)に
通じる “HR×TECH” の文字がバーンと前面に踊っている。
画像出所:株式会社 Branding Engineer
サイトには、”私たちは「HR×テクノロジー」で非合理な常識を破壊し続けます” とインパクトの
あるキャッチコピーも見られる。
若い経営者による、急成長中のIT企業というイメージである。
そして、ドライバータイムズのサイト画面。
画像出所:ドライバータイムズ
既に、プロとしてのドライバー向けの各種情報が掲載されている。
発表には「ドライバーの転職支援としての人材紹介(成功報酬型人材マッチング)への展開を予定」
とあり、今後は顧客企業からの求人情報が掲載されていく事になる。
インターワークスが持つ「ワーカー層」とBranding Engineer社の「HR×TECH」戦略の相乗効果
により、ビジネスモデルの早期確立と収益化が期待される。
同社の前期業績は成長投資の結果により減益に終わったが、今期は純利益 +30%を見込んでいる。
現在、労働集約型からIT活用型のアウトソーシングサービスへの移行とHR-Technologyサービス
への投資を進めており、HR-Technologyを活用した高付加価値サービス領域への事業変革中である。
今回の「ドライバータイムズ」への新規投資もその一環であると思われ、「工場ワークス」と並ぶ
事業に育ち、両輪で収益を上げられる様に成長してほしい。
最後に、最近の株価の動きについて。
同社株式の週足チャートと、四半期決算における純利益の推移を表示したのが下記の図である。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は2019年3月期の純利益 +30%予想の発表後に上昇したものの、結局は “往って来い” となり
更に下落し、6月15日時点で 1,000円割れという寂しい結果となっている。
今回の発表も、マーケットは全く反応せず話題にもなっていない。
2019年3月期の会社予想EPSは 57.86円であり、現在の予想PERは 17.2倍程度である。
人材関連企業はどこも大幅に買われている中、相当敬遠されている様である。
しかし現在粛々と進めている構造転換がやがて実を結び、株価に現れる時が来る事を期待している。
税引き前利回りで 2.6%程度ある配当金をもらいながら、その時を待つ事にしたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00268]
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