昨日6月18日、6087 アビスト に新規で投資した。
証券口座の約定画面と、昨日の株価の推移を示す。
チャート出所:YAHOO! JAPAN
買い指し値 4,640円で注文を出しておいた所、前場に下髭が伸びてきてほぼ安値の所で
約定する事が出来た。
後場は上伸して始値近辺で引け、昨日は含み益で終える事が出来た。
偶然とはいえ、こういう買いは本当に嬉しいものである。 高値掴みとは真逆である。
しかし本日6月19日は早速下落し、終値は 4,660円となり早くも含み益は風前の灯火となった。
まぁ、こういう日々の株価のランダムウォークに一喜一憂する事自体が無意味であるのだが。
さて、当社について。
初めに同社のウェブサイトから、進社長の挨拶文より。
”創業の精神を「設計技術者が自らのために、ともに働き合う設計技術者集団の確立」と定め
賛同を求めたところ、各自動車メーカー様やその部品メーカー様他、多くの皆様より温かい
ご支援を賜り幾多の艱難辛苦を乗り越えながらも今日を迎えることができましたのは、誠に
ありがたく感謝に堪えないところでございます”
取引先である自動車メーカーや部品メーカーの信頼を得ながら創業期を乗り越え、今日まで成長して
来たのであろう。 その感謝の気持ちを素直に表現している点は好感を持てる。
経営課題として「信頼の和の六輪づくり」を掲げており、ステークホルダーとの信頼を大事にして
これまで技術を培ってきた。 その想いはこれからも変わらないだろうと感じる。
誠実そうな、応援したい気持ちにさせる経営者である。
さて、同社の事業である。
画像出所:株式会社アビスト 2018年9月期 2Q決算説明会資料
主として、3D-CADによる自動車部品の設計・開発アウトソーシング事業を行っている。
部品の設計開発、作図・CADオペレーション、解析・シミュレーション、評価・試験等である。
対象となる部品はランプ、ワイパー等の機能部品、内装パーツ、電装部品、ボディ等、多岐に亘り
対応している。
実際にその部品を大量生産する前に、設計に基づいて様々な評価や解析を行い仕様を完成させる
大事な工程を任されている。
その大事な一連のプロセスを自社で丸ごと対応しているのが強みであり、完成度の高さで信頼を得る
事により、継続・固定した受注を得ていると思われる。
なお、現在は設計・開発工程までであり製造工程は対象とはしていないが、今後の成長分野として
3Dプリント事業がある。
これは設計・開発した部品の3Dプリンタによる試作・製造であり、これにより設計から製造まで
ワンストップで対応可能となるため、今後の大きな成長が期待できる。
他の事業として、システムやソフトウェアの設計・開発アウトソーシング事業も行っている。
自社で要件定義・設計といった上流工程からプログラム開発、テスト、運用保守までトータルで
対応している。
その他、不動産賃貸や水素水の製造販売を行っている(水素水の株主優待あり)。
水素水の売上構成比率は2%程度であり、まだ赤字の段階である。 今後の展開に期待したい。
今後の成長戦略として、今期は2020年9月期を最終年度とした3ヶ年の中期経営計画の初年度である。
これまで売上高・経常利益ともにリーマンショック直後を除けば順調に成長しており、その流れを
加速させる目標となっている。
安定して右肩上がりとなっており、今後の成長に期待が持てる。
画像出所:株式会社アビスト 2018年9月期 2Q決算説明会資料
財務状態は、
・自己資本率 : 72%
・フリーCF : 6億円
・現金同等物 : 28億円
・有利子負債 : ほぼゼロ
となっており、長期保有する上で何も問題は無いと考えている。
今期の予想配当性向は、会社予想EPSが 289.45円、期末一括の配当予想額が 87円で 30%である。
現在の株価 4,660円の予想PERは16倍、税込の予想配当利回りは 1.87%である。
EPSはここ3期は前期比で +30%、+60%、+12%と伸び、今期も +19%の予想である。
その成長率を考慮すると、現在株価の予想PER16倍は割安だと感じている。
最後に、これまでの株価の推移である。
同社株式の週足チャートと、四半期決算における純利益の推移を表示したのが下記の図である。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
純利益は全て増益を達成しており、頼もしい成長振りである。
株価はその業績の成長と共に上昇の階段を昇り、現在は2017年の夏頃からボックストレンドに
移行している。
現時点ではその中でも下限に近くなっており、新たに投資するには良い頃合いだと判断して
今回投資を行っている。
今後の株価は暫くヨコヨコで推移するのかもしれないが、やがて業績の成長と共にまた上昇の
階段を昇っていく時が来るであろうと読んでいる。
また一つ、新たな成長株への投資を行った。
今日から長い投資期間を経て、やがて大きく成長する日を楽しみにじっくりと末永く当社の
株主であり続けて行きたいと考えている。
将来が楽しみな企業である。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00270]
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