2月5日から始まった相場の下落後、5週目が経過した。
2月2日からの各指数の推移を、下図に表す。
NYダウ、日経225、TOPIX、日経JASDAQ、東証マザーズの各指数の終値の推移である。
表示日付は日本の取引日で、NYダウはそれぞれ直前の取引日の終値。
各指数は比較のため、TOPIXは14倍、JASDAQは6倍、マザーズは20倍している。
急落前の株価と今週末の株価、およびその割合(今週末 ← 先週末)は下記の通りとなっている。
・NYダウ :2月1日:26,186 → 3月8日:24,895(95.0% ← 94.0%)
・日経225 :2月2日:23,274 → 3月9日:21,469(92.2% ← 91.0%)
・TOPIX :2月2日: 1,864 → 3月9日: 1,715(92.0% ← 91.6%)
・JASDAQ :2月2日: 4,270 → 3月9日: 4,045(94.7% ← 95.2%)
・マザーズ :2月2日: 1,324 → 3月9日: 1,209(91.3% ← 91.6%)
NYダウは 95.0%戻しているのに対して、日本株の各指数は何れもそこまで到達していない。
辛うじてJASDAQが、94.7%と肉薄しているのみである。
米国の平均時給が想定よりほんの少し上昇していたという、アチラ側の数字をキッカケと
した急落なのに下げにお付き合いした上、取り残されている状態は歯痒いものがある。
そして一番成績の良いJASDAQも、今週の推移を見ると3月2日の終値には追いついておらず
逆に下落している。 マザーズも同様である。
3月5日の2番底に焦点を当てると、マザーズの下落率が突出しており5%である。
どう見てもいきなり下げすぎで、翌6日には逆に5%近い最大の上昇率となった。
この日は日経225、TOPIX共に2月14日の底値を割れており、それを見た個人投資家からの
狼狽売りが出たのかもしれない。
2月2日からの全体の推移を俯瞰すると、NYダウは何だかんだ言いながらも立ち直りつつある。
それに対して、日経225とTOPIXは全体的に緩慢で重い。
2つの小型株指数もそれにつられて、段々と上値が重たくなってきている印象がある。
それでも唯一気を吐いているJASDAQには、来週も何とかNYダウに食らいついてほしい。
日経平均株価の予想PERは、相変わらず13倍を割っている。
下図は、直近1年間の日経平均株価と予想PERのチャートである。
画像出所:日経平均株価 AI予想(株式会社ディーボ)
表示は8日終値のものだが、9日の終値である 21,469円では 予想PERは12.61倍となり
相変わらず 13倍を割っている状態である。
NYダウが上下動をしながら少しずつ底値を切り上げている間に少しずつ離される日本株。
今後はどの様な値動きになるのであろうか。
現在まで1番底で終わっているNYダウに対して、2番底を付けた日経平均株価とTOPIX。
外国人投資家の先導で付いた株価とは言え、この結果が今後の外国人投資家の心理や行動に
悪影響を及ぼさない事を祈りたい。
アメリカの不動産王が8日、鉄鋼製品・アルミ製品の輸入制限をぶちまけたが、対象となる
日本の鉄鋼製品は米国の全輸入量の 5%程度に過ぎない。
そしてそれらは、米国メーカーには製造困難な高付加価値の製品が多くを占めている。
また米国の同盟国である日本は、何れ制限の適用外となる可能性が高い。
従って、今回の制限措置による日本企業への業績の影響は事実上無いと言える。
だからこの件で日本株がもたつく必要は無いと考えているが、どうなるか。
そして日本銀行が9日、金融政策決定会合で現行の金融緩和策の維持を賛成多数で可決した。
引き続き、短期金利を ▲0.1%、長期金利を 0%程度に操作するものと見られる。
消費者物価指数はこの5年間、瞬間最大値で 1.5%程度であり目標の2%安定には遠く及ばない。
逆に、超低金利の長期化が金融機関に与える影響の方が大きくなっている。
私も自分の預金通帳を見る度に、いつかこれが有料になるのでは・・・と案じている。
今や自分の預金を引き出すのに、無料となる条件を検討しなくてはならないご時世だ。
ネット銀行は便利で利用もしているが、やはり通帳の方が安心するし性に合っている。
50代という、旧式の人間だからであろう。
話しがそれたが、不動産王による鉄鋼製品の輸入制限措置は日本企業への影響なし。
日銀も手詰まり感満載だが、黒田東彦氏&金融緩和策の継続で引き続き後方支援。
つまり目先の日本株を取り巻く環境は、何の変化もないという事である。
いつまでもマゴマゴと迷わずに、NYダウを追いかけて力強く上昇してほしいものである。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00213]
久しぶりにメールします(長文です)
約1ケ月前の急落から持ち株の調子が急激に悪化してきました。持ち株は円高対策としてドコモ株に資金の一部を移行した事は良かったのですがヨシムラFが株式分割後、発行株数が増えたせいかどんどん株価が下落していきました(TT)。断腸の思いでバース株も売ってしまいました(TT)更に、日米の政治問題で株価もなかなか戻りません。
森友問題で安倍ちゃん退陣か?と考えていると、森友学園の国有地売却問題で、
”ごみの撤去費用として大幅に値引きするという方法は、土地を所有する大阪航空局が近畿財務局に提案していたことが削除された財務省の文書からわかりました。”
この記事を読んたとき何もなければ、近畿財務局のチョンボ隠しは出来ただろうが、妄想癖の籠池のおっさんに加え、関係のない政治家が出てきた結果、近畿財務局がチョンボ隠しの関係ない政治家に迷惑がかけないよう自ら作成した議事録を削除し且つ、国土交通省にもその文書の削除を依頼したと思いました(↑の記事は左翼系のマスコミはTVでは全く言っていないようです。佐川氏の証人喚問日しか報道しません)。
グダグダ書きました、要は佐川氏の証人喚問の27日は配当権利日最終日ですが翌日、株価下落してもその日以降も株価が持ち直すのではないか?と思っています。
ずいぽんさん、今晩は。
ヨシムラ・フードHDは急騰した分が戻されていますね。
リファイン・バースも処分されたのですね、2月に入って株価の流れが変わり
中々大変な相場が続いていますね。
森友問題は安倍・麻生政権に取って野党を勢い付かせる大きな火種になりつつありますね。
簡単には消火できなさそうですが、佐川氏の証人喚問の結果でどうなる事やら、です。
defponから”ずいぽん”にネームを変えています。今後、ずいぽんでお願いします。
経済問題よりも、政治問題で株価が下落しそうですね。動きにくい大きな資金は多少、損切(後で挽回できるから)してでも移動させます。経済が停滞しそれが加速的に進めば、業績が悪化しいいもの作っていても商品が売れない小さな会社は、倒産する可能性はあるからそれを回避するため、M&Aがどんどん進むんだろう思っています。
M&Aが得意な寿スピリットやヨシムラFのような会社は長期では◎だと思っています。あと、経済停滞すると新しい技術や考え方が出てくるからその面では楽しみですね。
ずいぽんさん、今晩は。
今回の出来事は一旦リセットという意味で、良い機会かもしれませんね。
この時の対応で後々の投資成績に差が出てくるかもしれませんが、
私はいつもの通り、基本動かないでいるつもりです。
効率的ではないのかもしれませんけどねぇ。
M&Aを駆使する企業にとっては、色々とチャンスになるかもですね。