串カツ田中

3547 串カツ田中 過熱過ぎて持続出来ない株価は困る

3547 串カツ田中 の株価変動が大きくなっている。

下図は、同社の日足チャートと発表された決算や、その他のIRを表したものである。


チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY

私は小売業はどうも苦手で、投資していた企業も今年中に売却してしまい今では保有していないが、
同社の決算は好調の様である。

2016年9月に東証マザーズに新規上場した企業で、その10年前の2006年に設立された、まだ若い
これからの会社である。

上場直後の2016年11月期決算は売上高 58%増収、純利益 25.4%増益の堂々たる成長企業となっている。

串カツで? と思ってしまうが、上場している飲食業のFC展開で業績好調の成長企業は数多くあり、
大衆の心を掴めば大きく成長できる業界なのであろう。

今期、2017年11月期の予想は売上高 28.4%増収、純利益 16.0%の増益予想であり、継続して成長を
続けている。

しかし、問題は株価である。

2017年7月14日の大引け後に発表された、2Q決算の好調を反映して前日終値の1,230円から 1,310円
(当時は分割前 3,690円→3,930円)に 6.5%の上昇。

そして以降発表された各月次報告には反応しなかったものの、10月13日の大引け後に発表された、
3Q決算と株式3分割、および株主優待である食事優待券の贈呈条件と内容の改善、すなわち

・変更前:100株:3,000円、200株:5,000円、300株:7,000円
・変更後:100株:2,000円、300株:4,000円、600株:6,000円、900株:8,000円

を受けて、前日終値の 2,356円から2,856円(当時は分割前 7,070円→8,570円)へとストップ高、
21.2%の大幅上昇となった。

株価はその後もその水準を維持していたが、10月25日の大引け後にIRが出る。

アジアで飲食事業などを展開しているシンガポールのSFBI(Asia-Pacific)とFC契約を締結する事で
合意したと発表。

この発表を受けて26日の株価は、前日終値の 2,796円から3,296円(当時は分割前 8,390円→9,890円)
へとまたもやストップ高、17.8%の大幅上昇となった。

この10月26日から出来高が急増し、株価にも一気に上昇ドライブがかかる。
3,296円時点での、今期会社予想EPS(99.71円/3 = 33.24円)に対するPERはこの時点で99倍であった。

そして一旦 4,000円(株式分割前は 12,000円)程度で落ち着いた後、今期未定だった配当が35円で
取締役会決議予定との発表で急上昇。

そのまま株式分割後初取引を経ての11月30日まで上昇を続け、当日の高値である 7,480円が目下の
天井となった。

4,000円時点での、今期会社予想EPS(99.71円/3 = 33.24円)に対するPERは120倍である。
そこから上昇し、天井値 7,480円のそれは225倍、当日終値の6,930円のそれは208倍である。

そこから3取引日目の12月5日の安値である4,300円まで一気に下落し、
 ・天井日の高値 7,480円から:▲42.5%
 ・天井日の終値 6,930円から:▲37.9%
となってしまった。

12月5日は切り返して陽線となり、その後も 6,000円にあと一歩まで戻すが押し返されて15日の終値は
4,675円、PERは140倍である。

このボラティリティの高さには、長期投資を行う者は翻弄されてしまう。

シンガポールSFBI社とのFC契約で今後の成長に期待が高まり、買われていくのはわかるが、PERは100倍
から120倍、そして配当確定もあって220倍へと一気に買われ過ぎてしまった。

仮に、私がもしこの企業に3Q決算発表後の 3,000円程度で投資出来ていたとすれば、その後の成長期待
から、今もそのまま継続していたであろう。

すると天井から4割程度の下落を経験していることになる。
未だに含み益があるとはいえ、2.5倍だったものが1.5倍になったのである。

100万円程度投資していた場合、評価額は100万円→250万円→155万円と推移したことになり、これは
中々辛い推移ではある。

同社の発行済株式数は3分割後で 900万株であり、浮動株数は18.4%なので165万株足らずである。
これに対して今回のIRはインパクトが強く、皆が一斉に買いに回った結果、やはりPERが高すぎた
のであろう。

特に東証マザーズ株は投資家層が薄く、株価の形成は一方通行になり易い。
今回の様に皆の期待が高まると、適正水準を度外視して買われ、その結果チャート的に壊れてしまう。

勿論その過程では、短期での値ざやを狙った多くの投資家も加わって来るので株価の変動が非常に
粗くなりがちである。

同社の様に成長が期待できる良い企業が、適正な水準の範囲内で長期的に継続して評価されて行く様な、
効率的な市場になってくれる事を期待したい。

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00146]

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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

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