投資方針

長期投資の勧め

このブログを訪問してくれる方は、個別銘柄の検索の結果から来られる方もいらっしゃると思うが
株式の長期投資を実践されている方や、まだ未経験だが興味のある方も多いと思う。

もし長期投資は未経験だという方には、一部の資金で良いので是非実践される事をお勧めしたい。

そもそも、株式投資における長期投資とは何だろうか。

株式投資のやり方には様々な方法やスタイルがあり、どれを選択するかはプロ以外は各自の自由である。
どのやり方で行わなければならないというルールもないし、どれが優れているという優劣もない。

板情報や1分足を見ながら 9:00 から 9:30 に限って売買し、それ以降は持ち越さないやり方でも
良いし、株式分割や市場変更といったイベントに的を絞って売買する方法でも良い。

様々な投資スタイルの1つとして、超長期投資や長期投資がある。

超長期投資と長期投資の期間がそれぞれどの位なのかは、明確には定義されておらず解釈も様々であるが
一般的には長期投資は5~10年以上、超長期投資は20年以上を指す様である。

さて、両者を合わせた長期投資とその他の投資方法との違いは何であろうか。

それはやはり、5年以上の投資の場合、株式投資の本来の意義である「投資する企業への出資」という
意味合いが強く出る投資という事になろう。

 出資 = 出資先企業の事業の成功を期待した投資

となる。 但し、これは法律上の解釈とは異なる。

株式投資はデイトレードだろうがイベント投資だろうが、はたまた優待投資だろうが、株式を買うという
行為は全て「出資」である。

出資を受けた企業は、事業が失敗して株価が下がろうが、最悪は破綻して上場廃止になろうが、出資して
もらった株主には一切お金を返す義務はない。

株式投資はいわば、「自分が出資したお金が最悪、全損するリスクを負って」リターンを期待する投資
行為となる。

この際の投資期間の長短は、何を意味するのであろうか。

一般的には、

 ・期間が短くなるほど、株価の値動きによるリターンを期待した投資
 ・期間が長くなるほど、企業活動の成功とそれによるリターンを期待した投資

となる。

一方で株式投資の本質は、

 ・企業に自らの資金を供し、企業がその資金を使って株式を新規に発行或いは既存株式の株価を維持し
  それを活用して事業活動を行い、その結果利益を得る。

 ・その利益を配当金や自己株式の買取りや消却といった形で株式の価値を段々と高め、最終的に他の
  投資家が買いたいと思い行動する事で株価が上昇する。

 ・この状態が持続することで、投資期間中のインカムゲインの継続的な増加(増配)や含み益の増加、
  最終的なキャピタルゲインの極大化を得る。

という事になる。

事業が失敗すれば、投資した全額がゼロになるリスクを背負って投資しているのだ。
上手く成功した場合、これ位のリターンが無ければ割に合わないだろう。

上記の株式投資の本質は、そのまま長期投資で期待する内容に当てはまる。

勿論、長期投資は良い事ばかりではない。
長期投資は投資先企業の事業リスクをそのまま負うので、事業に成功しないリスクがつきまとう。

もしも期待に反して事業に成功しなければ、さきほどの好循環が生まれず配当は伸びない、
株価は下がるで踏んだり蹴ったりとなる。

それから長期間に亘り投資を続けるので、必然的に相場環境が悪い時にも遭遇する。

しかし悪い相場環境に当たっても、それが永久に続く訳では無い。
リーマンショックでさえも、4年後には株価は元に戻ったのだ。

自ら調べて事業が成功すると確信した企業の株式に投資し、その読み通りに成功さえすれば、
後は放っておくだけで自然とインカムゲインや含み益は段々と増えて行くのである。

時々相場に嵐が吹いて景気が悪くなり、配当が減配されたり株価が下がっても数年我慢できれば
また元の状態に戻り、そこからまた成長して行くのである。

だから本当に成功する企業に投資出来れば、その時点でその投資にも成功した様なものである。

また長期投資では、企業の事業が想定通りに上手く進んでいるかだけに気を配れば、日々の株価
などはいちいち気にする必要はない。

株価など、全く見なくても何も問題はない。
(この境地に辿り着くには、相当の精神修行が必要だ。 私などにはとても無理である。)

株式投資の極み、長期投資の極みは「一生その株式を売らない」という事であろう。
これぞ、究極の超長期投資である。

投資先企業が大きく成長し、年間の受取り配当金総額がその企業への投資金額に相当する様な
事になれば、果たして売りたいと思うだろうか。

投資先企業が成功して世の中の役に立ち、自らの資金がその成功の一役を担っている状態というのは
投資資金の成長を別にしても投資家冥利に尽きる、嬉しいものである。

私もその様な結果を目指して、これからも成長株への長期投資を続けて行きたいと思う。

株式投資はこれからの初心者の皆さん、是非素晴らしい企業を自分自身で発掘し、目先の株価の動きに
惑わされる事無く投資を続けてほしい。

読み通りに事業が成功すれば、自ずと結果は付いて来るのだから。

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00281]

コメント

  • コメント (4)

  • トラックバックは利用できません。

    • ずいぽん
    • 2018年 7月 12日

    うまいタイミングで株を買う事が出来たら、長期投資は◎なのかな?と思っています。
    ちなみに、教えて頂きました銘柄は、ずっと堅調なので非常に感謝しております。

      • 圭壱
      • 2018年 7月 12日

      ずいぽんさん、今晩は。

      そうですね、成長する会社を良いタイミングで買えたら素晴らしいですね。
      堅調とのことで良かったです。しかし判断されたのはずいぽんさん自身です。
      何かのキッカケを提供出来たのなら、本当に良かったです。
      ありがとうございます。

    • ずいぽん
    • 2018年 8月 11日

    米国とトルコ間の喧嘩からトルコリラが大幅下落。結果、トルコ債券の利回り上昇でこの国の債権を持っている欧州銀行
    の金融不安もささやかれ始めています。8、9月は非常に心配しています(不安を煽っているわけではありません。
    米国中間選挙終盤になれば、米国とトルコ両国で、妥協点をみつけると思っています)

      • 圭壱
      • 2018年 8月 12日

      ずいぽんさん、こんにちは。

      欧州初の火種も新たなものが燻っていますね。
      まぁ今に始まったことではないので、いつもながら静観の構えです。
      またぞろギリシャとかイタリアとか騒ぎ出すのもその内でしょう。
      相場には振り回されない様にしたいですね。

管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

 ・2021年   6,549 万円 ( ▲32%+319%

カテゴリー

  1. M&Aキャピタルパートナーズ

    6080 M&Aキャピタル・パートナーズ 通期上方修正で予想EPS 2…
  2. 日進工具

    6157 日進工具 2018年3月期・本決算予想を上方修正
  3. 日本M&Aセンター

    2127 日本M&Aセンター 上場来高値を更新し 4,000円台達成
  4. コムチュア

    3844 コムチュア 保有6年で遂にテンバガー達成
  5. 投資全般

    NYダウに追いつけ日本株
PAGE TOP