エムケイシステム

3910 エムケイシステム 19年3月期・1Q決算を発表、最終赤字に転落

3910 エムケイシステム が本日8月2日の大引け後、2019年3月期の第1四半期決算を発表した。

指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。

実績 前期比 通期会社予想 進捗率
売上高 4.15億円 +5.1% 23.18億円 +17.90%
営業利益 0.08億円 ▲50.1% 4.31億円 +1.80%
経常利益 0.08億円 ▲53.1% 4.31億円 +1.80%
純利益 ▲5.60億円 -% 2.11億円 ▲26.54%

遂に、純利益ベースで赤字に転落してしまった。
各利益の進捗率も、無残なものとなっている。

通期予想を変更していないが、大丈夫なのか?

社労夢システムの拡販と新クラウドサービス「人財CuBeクラウド」の提供開始する等、業容を拡大。

しかし一方で、社労夢事業で過年度ライセンス費用に対するペナルティ等の違約金として特別損失
9,400万円を計上。

社労夢事業

 ・法令改正への対応と初期費用の割引キャンペーンにより、システムの導入を促進。
 ・主力サービスの顧客数は、順調に増加。
 ・一方で、IT導入補助金を活用した新規導入は前期ほどはなかった。
 ・雇用保険関連のマイナンバー記載義務化に伴い、取得代行サービスが増加。
 ・人員を増強し、法人向け営業活動の体制強化により売上原価及び販売管理費が増加。

CuBe事業

 ・大手の人事総務部門向けに、業務プロセスの効率化を目的としてカスタマイズした
  フロントシステムの受託開発を推進。
 ・前期より提供開始した、「年末調整CuBeクラウド」の法令改正対応及び機能強化を推進。
 ・中小企業での利便性を実現した、クラウドサービスの提供を開始。
 ・売上は、前期と比較して大型の受託開発案件の納品が無く減少。
 ・目標管理等人事に関わる様々な業務プロセスをシステム化する「人財CuBe」及び
  勤怠管理等に対応した、「就業CuBe」の大型案件が進行中。
 ・クラウドサービスはその性格上、売上は徐々に積み上がっていくため投資・コストが
  先行する状況が継続。

CuBe事業の営業損失 6,154万円の内、のれん償却額は 971万円を占めている。
この負担が、中々重いものとなっている。

今日の発表により、明日の株価はまた 800円割れであろう。

中々ジリ貧の状態が続いているが、暫くはCuBe事業の負担を本体の社労夢事業で吸収して行くしか
なさそうである。

ライセンス費用の問題といい、今が陰の極みであると思う。
これ以上何か出て来たら、もう退散するしかない所まで来た様な気がしている。

経営陣には株主の期待の重さを認識して頂き、早期に先行コストの回収ステージに移れる様に
効率的な経営をお願いしたい。

成長には期待しているので、是非その期待に応えてほしいと思う。

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00298]

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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

 ・2021年   6,549 万円 ( ▲32%+319%

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