4327 日本SHL が先週7月27日の大引け後、2018年9月期の第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 22.73億円 | +3.1% | 26.92億円 | +84.43% |
営業利益 | 10.68億円 | ▲2.1% | 11.17億円 | +95.61% |
経常利益 | 10.68億円 | ▲2.1% | 11.16億円 | +95.70% |
純利益 | 7.32億円 | ▲2.5% | 7.71億円 | +94.81% |
3Q決算は、小幅な増収減益での着地となった。
それでも各指標値とも進捗率自体は超過して着地し、通期では増益で着地出来る感じである。
サービス形態別には、下記の通りであった。
売上高 | 構成比 | 前期比 | |
プロダクト | 13.87億円 | 61.0% | +8.0% |
コンサルティング | 8.00億円 | 35.2% | ▲5.9% |
トレーニング | 0.85億円 | 3.8% | +20.9% |
売上高は顧客ニーズに沿った積極的な営業展開が功奏して増収となったが、前期の +9.2%を下回った。
前期は大口の社員アセスメントサービス受注があったためとしている。
営業利益の減益は、受注増による外注費増加を主因として売上原価が +4.5%、ロイヤルティや人件費
の増加を主因とする販売費及び一般管理費が +9.6%となったためとしている。
そして4Qは、新卒者の採用数未達企業やインターンシップ実施企業に対するニーズを分析・把握して
最適なサービスを提供し、受注に繋げて行くとしている。
四季報夏号の記載。
【高水準】
柱の新卒者向け適正テストのWeb版が着実増。 テストセンター方式増勢。
適正テスト一部商品の値上げ功奏し、外注費膨張を過半相殺。
営業微増益止まりだが、水準高い。 増配。
19年9月期は適正テストWeb版の底堅さ続く。 営業益半歩前進。
【国際化】
テストセンター方式を今夏から海外展開へ。
多言語化対応など急ぐ。
代理店と連携強化し、中途採用や転職市場開拓。
年々上昇するロイヤルティ率に早期に対応する事が求められおり、自社開発の推進と新たな実施方式や
海外進出が今後の成長の源泉となる。
今後の成長に向けて投資を継続し、新たなビジネスでその成長を加速させてほしい。
今期もその率は緩やかでも、4Qで確実に増収増益・最高益を更新して増配となることを期待。
次に、株価の動きについて確認してみる。
同社株式の週足チャートと、四半期決算における純利益の推移を表示したのが下記の図である。
画像出所:YAHOO! JAPAN
株価は7月27日の決算発表を受けて、30日は ▲76円(▲3.73%)となった。
しかし週足チャートで見ると、現在の 2,000円付近は2017年6月に到達後は底値となっており
枯れた状態である。 相場の急変が無い限りは、ここから下は知れている。
いわゆる三角保ち合いとなっており、何かのきっかけがあれば株価は上に行く土壌が出来ている。
株価の動きに派手さはなく全く面白みの無い銘柄ではあるが、そのビジネスは手堅いものである。
手作り利回りで4%近い配当をもらいながら、先ずはその時が来るのを楽しみに待ちたい。
今後も新たな展開でまた大きな成長を遂げるのを楽しみに、長期で保有を続けて行きたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00302]
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