2374 セントケア・ホールディング が本日8月8日の大引け後、2019年3月期の第1四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 101.77億円 | +4.5% | 421.67億円 | +24.13% |
営業利益 | 4.78億円 | ▲8.7% | 22.40億円 | +21.33% |
経常利益 | 4.17億円 | ▲14.5% | 19.77億円 | +21.09% |
純利益 | 2.20億円 | ▲45.9% | 12.18億円 | +18.06% |
今期最初の決算で期待していたが、蓋を開けて見れば売上高は微増だったものの純利益ベースでは
▲45.9%の減益となり、会社発表の通期予想に対する進捗率も 18%台と低調に終わった。
1Qも引き続き、介護保険法に定める各種加算の取得を拡大する動きを進めた。
また新たな投資を訪問介護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護に集中。
この結果、訪問介護の売上が大きく伸びた。 また、小規模多機能型居宅介護や看護小規模多機能型
居宅介護も、施設数の増加や登録顧客数の増加により売上が伸張。
反面、訪問介護と通所介護は要介護者の減少および介護報酬改定の影響により、売上が減少した。
そして費用面では、人員採用や処遇改善により人件費が増加した。
その他、就労移行支援事業が売上を伸ばした。 また、健常者を対象とした簡易認知機能確認スケール
の販売が順調に推移した。
前期比で各利益とも全て減益となったのは残念ではあるが、今期残りで挽回し通期では期初予想を
超過着地出来る様に、事業を推進してほしいものである。
四季報夏号の記載。
【最高益】
新規出店は上期中心に訪問看護など14(前期29)。
主力の訪問系は介護報酬改定を追い風に介護、看護とも快走。
施設系も地域包括ケア向けの小規模多機能拠点で介護、看護の需要強い。
中重度者対応を進め採算向上。 最高益更新し、連続増配。
【人材】
登録ヘルパーの正社員登用を進め、障がい福祉など中重度者対応を強化。
持分法適用会社で介護向けAI開発を推進。
業績に関しては非常にポジティブに記載されており、その実現を期待したい。
また従業員の処遇改善は長く働いてもらうために必要不可欠であり、是非推進してほしい。
次に、これまでの株価の推移を確認したい。
同社株式の週足チャートと、四半期決算における純利益の推移を表示したのが下記の図である。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は2017年12月に1株当たり 845円で投資後、殆ど買値を上回る事なくダラダラと下げている。
1Q決算は前期は純利益ベースで +177.7%と躍進しており、今期はその壁が高かったのであるが
やはり阻まれて減益となってしまった。
期待した決算がこれでは、今後暫くの間は株価上昇は臨みが薄いものとなる。
したがって含み益となるのは、大分先の事になりそうである。
しかし高齢化社会の中で、その需要は増え続け今後成長する業界である。
まぁ慌てずに、長期的視点で見守って行く事にしたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00307]
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