2018年新春・お年玉銘柄のその後の状況について記載する。
※2018年新春・お年玉銘柄については、旧ブログ2018年新春・お年玉銘柄(記事 No.00156)参照
大発会の寄り付きで当該3銘柄に投資した場合の、仮想ポートフォリオを下記に示す。
投資金額が可能な限り均等になる様に、合計で74万円弱を投資した場合である。
2018年8月24日の大引け後現在、仮想ポートフォリオは ▲21.9%の含み損となった。
そして遂に、PFを構成する3銘柄全てが含み損となってしまった。
中でもディーエムソリューションズは、相変わらず含み損でそれが拡大する底なし状態となっており
最初の記事(3月9日)では ▲23.3%、次の記事(5月25日)では ▲37.2%、そして今回は ▲44.4%と
なっている。
以下、各銘柄の状況である。
<3934 ベネフィットジャパン>
8月13日の大引け後、2019年3月期の1Q決算を発表。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 13.95億円 | +6.4% | 57.06億円 | +24.44% |
営業利益 | 1.80億円 | +4.0% | 8.41億円 | +21.40% |
経常利益 | 1.80億円 | +4.8% | 8.38億円 | +21.48% |
純利益 | 1.22億円 | ▲3.5% | 5.67億円 | +21.52% |
売上高は前期比 +6.4%、経常利益は +4.8%で着地したものの、純利益では ▲3.5%と減益となった。
1Qは、自社サービスの会員獲得に注力しMVNOサービスの総利用者数は前期比 5.3%の増加となった。
その内、回線利用者数は同 12.3%と大きく増加したとしている。
一方、天然水宅配事業はMVNO事業に注力して営業活動を縮小し、新規販売件数・保有顧客数が減少。
また、人材育成や代理店拡充、カスタマーセンターの強化といったコストが増加した。
今期より新規の契約加入取次事業を終了し、MVNO事業の拡大に経営資源を集中している。
今後もSIMカード・通信機器・コミュニケーシ ョンロボット・コンテンツなどをパッケージ化した
総合通信サービスの会員を獲得し、継続的な売上の増加を期待したい。
また同社株式の日足チャートと、今年の四半期決算における純利益の推移は下図の通りとなる。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
今年の大発会の寄り付き 1,134円で投資した場合、8月24日大引け後時点では ▲10.1%の含み損率と
なっている。
株価は1Q決算の結果を受けて窓を開けて大きく下落し、現在もそこから這い上がれていない。
2Q以降、マーケットに再び評価される様な決算数字での着地に期待したい。
<4290 プレステージ・インターナショナル>
7月27日の大引け後、2019年3月期の1Q決算を発表。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 86.30億円 | +9.7% | 360.00億円 | +23.97% |
営業利益 | 9.78億円 | +4.9% | 47.00億円 | +20.81% |
経常利益 | 10.22億円 | ▲0.6% | 49.00億円 | +20.86% |
純利益 | 6.57億円 | +2.5% | 32.00億円 | +20.53% |
売上高は前期比 +9.7%の増収となり営業利益も増益であったが、経常利益は ▲0.6%と減益となった。
最終的に純利益ベースでは、増益を確保している。
進捗率も通期予想に対して、各利益は何れも 20%台と低めの着地であった。
今期からの3ヶ年の中期事業計画の達成に向けた取組みを、グループ全体で実施。
1Qは、主力のロードアシスト事業が営業利益ベースで前期比 +14.7%、プロパティアシスト事業が
同 +274%となるなど大きく伸びたが、カスタマーサポート事業が同 ▲41.5%と低迷するなど事業により
その明暗が分かれている。
今期残りは中期事業計画の達成に向けてスパートし、トータルで超過しての着地を目指してほしい。
また同社株式の日足チャートと、今年の四半期決算における純利益の推移は下図の通りとなる。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
今年の大発会の寄り付き 1,434円で投資した場合、8月24日大引け後時点では ▲13.7%の含み損率と
なっている。
株価は前期本決算発表で窓を開けて大きく上昇し、そのまま階段を二段ほど駆け昇ったがそこが
頂上となり、上下した後の今期1Q決算を受けて大幅下落した。
マーケットは、+2.5%の純利益ベースでの増益では満足できなかった様だ。
ここからマーケットを見返すべく、今後の増益着地を期待したい。
なお、8月20日に株主優待の新設を発表しており、株価は少し切り返している。
<6549 ディーエムソリューションズ>
8月10日の前場終了後、2019年3月期の1Q決算を発表。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 27.95億円 | +6.6% | 112.53億円 | +24.84% |
営業利益 | 0.43億円 | ▲60.2% | 1.5億円 | +28.67% |
経常利益 | 0.43億円 | ▲59.6% | 1.5億円 | +28.67% |
純利益 | 0.29億円 | ▲55.7% | 1.02億円 | +28.43% |
各利益とも前期比で大きく減益となった。 中々減益から抜け出せない。
それでも通期予想に対する各利益の進捗率は 28%台と、超過しての着地となっている。
ダイレクトメール事業は、提案型営業を積極的に展開。
日野フルフィルメントセンターを中心に、市場拡大が続く宅配便等の小口貨物の取扱強化に努めた。
この結果、売上高は前期比 +10.3%増となった一方、前期投資の減価償却費の増加等の要因により
利益は前期比 ▲10.4%となった。
インターネット事業は、SEOに加えてコンサルティング型マーケティングサービスの提供を強化。
また、バーティカルメディアサービスにも引き続き注力。
収益は前期下期の水準と比較して回復基調で推移した。 この結果、利益は前期比 ▲56.3%となった。
現在はまだ利益の増加を伴わないものの、売上高は増収傾向となっている。
今期通期では純利益ベースで▲6.7%と減益予想となっているが、少しでも超過での着地を期待したい。
また同社株式の日足チャートと、今年の四半期決算における純利益の推移は下図の通りとなる。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は、中期的に見て中々下げ止まらない状態である。
2017年6月に新規IPO後、ほぼ一貫して下がり続けている。 どこで反転するのであろうか。
会社予想の今期EPSは 41.70円であり、現在の株価 1,240円では予想PERは約30倍である。
やはり少しでも早く、利益として結果を出す事をマーケットは求めている。
会社には今期残りも頑張って頂き、ぜひ結果を出してほしいものである。
PF全体として現時点での ▲22%は中々厳しい結果であるが、何れの企業も中期的期には成長力を
秘めていると考えている。 年末まで残り4ヶ月、営業努力も含めて挽回を待ちたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00321]
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