2127 日本M&Aセンター から昨日、広報誌(Vol.53)が届いた。
なお、同社のWebサイトがリニューアルされ、広報誌へのリンクが分かり辛いので記載 → 広報誌
今回1Q決算は減収減益となったためか、業績に関する記載は無かった。
そしていつもの通り、送付案内と決算短信が同封されているが、
送付案内には「株価の変動により株主の皆様にはご心配をおかけして申し訳ございません」の記載が。
株価の動向を常に意識した上で経営してくれているのであれば、この先も大きな心配は無用である。
そして今回、M&A成功事例として新たに始めたサービス「PMIプロセス」について焦点を当てている。
下記の画像では文字が小さいため、確認したい場合は上記リンク先にて参照頂きたい。
画像出所:株式会社日本M&Aセンター
PMIについて改めて記載すると、
・PMI:ポストマージャーインテグレーション(M&A成立後統合)
M&A成約後に円滑に事業統合するためのプロセス。
またPMIコンサルティングは、同プロセスの活動を支援するコンサルティング事業。
・M&Aの成功に向け、2017年4月より社内にPMI支援室を設立、ノウハウと経験値の蓄積に努めた。
・そして2018年4月、PMIコンサルティングを行う「(株)日本CGパートナーズ」を設立。
今回の事例では、オートバイのアフターパーツ関連企業同士のM&Aである。
譲渡企業はオフロード、譲受企業はオンロードと市場が異なるため、単に売上増大だけでなく
シナジー効果が見込めるケースである。
・M&Aのキッカケは、譲受企業が当社のコンサルティングサービスを利用したのが始まり。
・そこで得た情報を基に、オフロード市場で圧倒的なシェアを持つ譲渡企業に声を掛けた。
・そしてM&Aの成立後、日本CGパートナーズによるPMIサービスを紹介された。
・譲受企業は 7228 デイトナ で上場企業であり、連結決算と内部統制について有期限。
・よって、外部の専門家を入れたいというのがその動機。
そして日本CGパートナーズから良い提案を提示され、契約する事となる。
この結果、
・譲渡企業の経理を、期限内に上場企業並みのレベルに引き上げる事に成功。
・そして決算対応を無事、期限内に完了する事が出来た。
・また、業務のスリム化や合理化の可能性を感じる事が出来た。
PMIはスピード感が大事であり、社員のみではそれぞれの担当業務があり、中々進まない。
コンサルティングサービスを受ける事で、外部の力を借りて半ば強制的に進める事が出来た。
自分達だけの力で統合を始めていたら、とても大変だったと思うとしている。
日本CGパートナーズの担当者も、「プロジェクトの旗振り役として、”何もしない” や
”進まない” 状況を回避し、スピーディな統合の実現に寄与する事が出来る」とコメント。
単にM&Aを仲介して終わり、というだけでなくM&A成立後の事後作業を含めた本当の統合に向け
様々なアフターフォローも別途サービスで対応可能、というのは大きな武器となる。
このPMI成功事例を積み重ねる事が出来れば、M&A後の経営上の効果を含めた「実質的なM&Aの成功」
の実績を武器にして、今後益々有利にビジネスを進める事が出来る。
また、これまで案件登録・成約件数の拡大に尽力した結果飛躍的な拡大を果たし、2018年4月に
子会社「アンドビス(株)」設立した小規模事業者向けのM&Aマッチングサイト「&Biz」について。
8月28日に、会員登録数が 10,000人を突破したとのIRが発表されている。
画像出所:PRTIMES
最近5ヶ月で、会員数が実に3倍に増加したとの事である。
8月27日時点で同サービス経由の累計M&A成約件数は134件。
M&Aのマッチングだけでなく、その後のサポートも行われる。
こちらも、今後の成長を期待したい所である。
1Q決算は前期比で落ち込んだものの、一方では今後の成長に向けて着々と手を打っている。
これらの投資効果は、やがてじわじわと出てくると思う。
M&A仲介の周辺で様々なサービスを着々と進めており、これらが実を結んだ時の変貌が楽しみである。
将来に亘り継続した成長を確信しており、今後も継続して投資を続けて行きたいと考えている。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00326]
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