6055 ジャパンマテリアル が本日10月19日の午後(14時30分)、2018年3月期・2Qおよび
通期決算予想の上方修正を発表した。
指標毎の修正状況は、下表の通りである。
<2Q予想>
前回予想 | 今回予想 | 増減額 | 増減率 | |
売上高 | 112.0億円 | 119.0億円 | 7.0億円 | +6.3% |
営業利益 | 22.0億円 | 26.0億円 | 4.0億円 | +18.2% |
経常利益 | 22.0億円 | 26.0億円 | 4.0億円 | +18.2% |
純利益 | 15.0億円 | 17.5億円 | 2.5億円 | +16.7% |
<通期予想>
前回予想 | 今回予想 | 増減額 | 増減率 | |
売上高 | 240.0億円 | 260.0億円 | 20.0億円 | +8.3% |
営業利益 | 48.0億円 | 55.0億円 | 7.0億円 | +14.6% |
経常利益 | 48.0億円 | 55.0億円 | 7.0億円 | +14.6% |
純利益 | 33.5億円 | 37.0億円 | 3.5億円 | +10.4% |
修正の理由として、下記の2点を挙げている。
・主要顧客である半導体工場での設備投資が順調に進んでいることにより、新規の供給配管
設計施工に関する受注が期初の想定以上になっている。
・半導体製造装置の保守が想定以上である。
最大の顧客は東芝(メモリ)であり、その売却は中々進展していないが、一方で新工場の建設には
意欲を示しており、環境は順風である。
次に、修正後の各予想指標の、前年実績に対する増減率を下表に示す。
<2Q予想>
前期実績 | 今期予想 | 増減率 | |
売上高 | 109.9億円 | 119.0億円 | +8.3% |
営業利益 | 24.2億円 | 26.0億円 | +7.4% |
経常利益 | 23.8億円 | 26.0億円 | +9.4% |
純利益 | 15.4億円 | 17.5億円 | +13.6% |
<通期予想>
前期実績 | 今期予想 | 増減率 | |
売上高 | 223.3億円 | 260.0億円 | +16.5% |
営業利益 | 45.6億円 | 55.0億円 | +20.7% |
経常利益 | 45.9億円 | 55.0億円 | +19.9% |
純利益 | 30.5億円 | 37.0億円 | +21.3% |
2Qは従来は売上以外は減益予想であったが、修正により全て増益となり経常利益は▲7.5% から
+9.4%、純利益は▲2.6% から +13.6% へそれぞれ修正された。
通期予想も、純利益が従来の 9.8%増益から 21.3%増益へと増額され最高益予想額が更に上積み
されるなど、全ての指標で増額された。
本日の株価は修正発表後、一時 2,828円の高値を付けたが大引けは前日比 28円高の 2,800円で終了。
修正内容に対して評価が物足りないと感じるが、明日以降に期待したい。
足元の株価は 3,000円を目前に一進一退が続いており、これを契機に上放れとなるかどうか、今後の
推移が楽しみである。
今後も半導体の需要は増すばかりであり、同社を取り巻くビジネス環境は順風満帆である。
当社の強みは、半導体や液晶の製造過程で必要な特殊ガス全般を押さえている事であり、工場が
新設されると初期収益となり、以降はその工場から定期的に収益が入ってくる点にある。
フロービジネスとストックビジネスの合わせ技で、収益の最大化が見込める事業なのである。
同社に引き続き投資を続け、その成長を長期で見守りたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00100]
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