投資方針

ポートフォリオの投資銘柄数はどう考える?

昨日9月14日の株式相場は上昇し、日経225は窓を開けて上昇。 遂に 23,000円を捉えた。
NYは小幅続伸となり、週明けはいよいよ 23,000円から離陸するのだろうか。

私のPFもこの恩恵を受け、昨日の評価総額は前日比で 2.2%程度増えた。
この程度の上昇率でも、絶対額としては 120万円程度増えている。

120万円なんて普段の日常生活で一度に消費する事はありえず、浮き世の世界の出来事である。
全く株式相場の普段の上下はゲームの世界であり、何も実感が湧かない。

余談だが、投資でお金の存在を実感するのは、証券口座間の資金移動をする時である。

私は現在、長期投資PFを3証券、割切投資PFを1証券の合計4社の口座で運用している。
そして、これらの出金先銀行口座は生活用口座とは別の専用口座(リアル銀行)に統一している。

投資資金は、専用リアル口座 → 複数のネット銀行口座 → 各証券口座 → 専用リアル口座
のフローで循環させている。

配当金も各証券口座で受領し一旦全て、専用リアル口座に回収する。

専用リアル口座からネット銀行口座に移動する時に手数料を払いたくないため、ATMで現金を
引き出し、また同じATMやコンビニATMから入金している。

この時に、100万円とか150万円とかまとまった現金を「実際に手に」する事になる。
ほんの数分だけだが、小金持ちになれるのだ(笑)

駅前の銀行ATMで100万円を引き出し、駅の構内を通って反対側のコンビニATMで入金したりする。
懐にさり気なく100万円を忍ばせ、若干体を硬くして緊張しながら、コンビニを目指す。

周囲の人を警戒して見渡しながら、今オレが一番現金持ちだな、と変な優越感に浸る(笑)

株式投資をしていて、リアルに現金を目にするのはこの瞬間だけであり、後は全て画面上の
表示だけであり、普段はその金額を実感する事は余り無いのである。

 
さて、少なくとも日経平均株価は取り敢えず5月以降の高値圏に浮上した。
ここから更に1月の高値に向かって上昇して行くのか、はたまたまた押し戻されてしまうのか。

中々煮え切らない、方向感のハッキリしないヤキモキとした相場が続く。
この様な相場展開の中で、投資のモチベーションを維持するにはどうしたら良いだろうか。

長期投資の観点では、普段の相場自体を気にしないという気持ちの持ち方もある。
しかし、”言うが安し行うは難し” で、これが実際には中々難しい。

方法の1つとして、PFの中で勢いのある上昇中の銘柄があると気持ちを継続しやすい。
私のPFで言えば、今は例えば 6539 MS-Japan が該当する。

下記は、同社株式の日足チャート。


画像出所:YAHOO! JAPAN

株価は遂に一時 9,000円台を捉え、持ち株も 2.5バガーを達成した。

今月26日の株式4分割を前に、25日には株価 10,000円達成か!?
などと、身勝手な願望、欲望、妄想を抱く事で気持ちにハリが出てモチベーションを維持出来る。

PFでその時々で勢いのある銘柄を持つには、ある程度の銘柄数を保有した方が確率的に発生しやすい。

その投資銘柄数であるが、私は現在 22銘柄に投資している。

投資総額は 2,277万円なので、1銘柄当たりの平均投資額は約100万円となる。
銘柄によって 80万円台から 130万円台までバラツキはあるものの、平均は100万円である。

この1銘柄当たり100万円というのは、今回の長期投資の開始時に戦略的に決めている。

現時点では直近で売却した分を除き、手持ちの現金は生活用資金を除いてほとんどが株式になっている。
いわゆるフルインベストメント、フルポジである。

従って、今後新規に投資するには新たな現金が必要となる。

投資資金つまり投資用キャッシュフローは、不動産賃貸収入+株式配当収入+α で賄っている。
給与収入は、基本的には株式投資には回していない。

そして現在、これらのフロー収入は年間 150万円程度である。

つまり1銘柄当たりの平均投資額 100万円では、2年間に3銘柄に新たに投資が可能となる。
従って、前述の長期投資用の証券口座3個に1つずつ、投資銘柄が増える計算になる。

 
ここで考えたいのは、長期投資における追加資金の投資方法である。
皆さんは、どの様にしているのであろうか。

歴史上の著名な投資家や優秀な投資家は、概して投資銘柄数は少ない。
小数精鋭の企業に、集中投資して資産を築いて成功している。

しかし私は、その様な方針を採用していない。

投資した成長株が長期的に継続して株価上昇していく前提で捉えると、投資銘柄を増やさない
前提であれば、追加投資する場合は同一銘柄を以前より高い株価で買う事になる。

すると、平均取得単価もその度に上がる事になる。
最初にこの事を考えた時、中々抵抗があり難しいと思ったのである。

また最初に4銘柄とか5銘柄程度に絞らない限り、その後全ての銘柄を平均的に買い増して行く事も
中々難しいのではないかと考えたのである。

以上を踏まえ、2015年に入ってから今回の長期投資を本格的に行うに当たり、下記の方針とした。
但し、最近始めた割切投資PFは別枠である。

 ・1銘柄への投資金額は、80万円~140万円の範囲内とする。
 ・投資銘柄数は限定しない。
 ・同一銘柄への再投資(買い上り、ナンピン)は原則しない。
  (但し、合計して 140万円以内で可能)
 ・投資単位は、原則として 500株の整数倍とする。
  (但し、値嵩株は分割後に売却/買い増しする事で調整する)

この方針で続けると、今後2年単位で3銘柄ずつPF銘柄が増えて行くのである。
保有資産のほとんどを株式に投資しているので、対象銘柄はある程度の分散が必要である。

しかし現時点での22銘柄というのは既に、分散投資の観点でも効果均衡点をオーバーしている。
多すぎる銘柄数はPF全体としての、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性もある。

また今後、保有銘柄数の増加に伴いその管理が難しくなる可能性もある。

しかし保有銘柄数が多いと、前述の様に上昇する銘柄が出てくるので楽しめる。
仮に3銘柄に集中投資して、それがウェルネット、インターワークス、アビストだったら中々辛い。

従って基本的には上記の方針に沿って、今後も長期投資PFの銘柄を増やして行く予定である。
このまま行けば、長期投資PFの投資銘柄数は10年後には15銘柄増える。

配当収入の今後の伸びや割切投資の成績によっては、20銘柄位増えるかもしれない。
この様に考えると、株式に限らず投資を継続する重要性とその複利効果を認識せざるを得ない。

果たしてどの様な銘柄構成になっているのか、今から非常に楽しみである。
絶対王者、6035 アイ・アールジャパンホールディングス は多分全株保有しているだろう。

10年後、2028年のPF銘柄数 40、投資総額 4,000万円を目指して投資を継続して行きたい。
そしてこれこそが、本当の意味で唯一にして最大のモチベーションである。

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00330]

コメント

  • コメント (3)

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    • mll
    • 2018年 9月 16日

    インデックス投資歴10年、国内個別株投資歴5年程のmllと申します。
    半年くらい前に圭壱さんのブログを見始めて、それ以来毎回更新を楽しみにしております。
    圭壱さんのスタンスというか投資哲学がすんなり腑に落ちて、すこぶる心地がいいのです。
    突然不躾な質問をお許しください。

    証券会社を4社使ってあるのは、やはり証券会社の倒産リスクの分散という観点からでしょうか。
    というのは、私はS◯I証券オンリーでやっております。
    分散させる手間が面倒だからです、スミマセン。
    ただ、いくら分別管理されているから大丈夫とはいえども、万一のことを考えると不安が無いわけではありません…。
    差し支えなければ分散理由を教えて頂けますと幸いです。
    もし、既出でしたらスミマセン。

      • 圭壱
      • 2018年 9月 17日

      mllさん、初めまして。
      半年ほど前というと、新ブログ立ち上げ時期からご訪問頂いているのですね。
      また内容について共感頂けて、嬉しい限りです。
      どうもありがとうございます。

      ご質問の件については、ご想像の通り分散の観点からです。
      それでリスクが分散するのかどうかは実際わからず、ただの気休めかもしれません。

      売買するのにも不便です。 同じ口座なら良いですが、あっちの口座で売却した分を
      こっちの口座に移動して買い付け・・・となると3日も4日も待つ事になりますしね。

      まぁでも流石に金融資産のほとんどを占める株式を1つの証券会社に預ける気にはならず、
      長期投資PFは3ヶ所に分別している状態です。
      もう1ヶ所は割切投資PF用なので、こちらは単に他とは分離させているだけです。

      今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

        • mll
        • 2018年 9月 17日

        ご返信どうもありがとうございます。
        証券会社の分散、面倒でもやらなきゃ、ですね。
        こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

 ・2021年   6,549 万円 ( ▲32%+319%

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