6055 ジャパンマテリアル の昨日9月21日の株価は、前日比 +97円、上昇率 +6.99%に留まった。
一昨日の大引け後に2019年3月期・2Q及び通期業績予想の上方修正を発表し、純利益ベースで
2Qは前期比 +15.7% → +54.4%に、通期は同 +4.9% → +26.8%になったのに、である。
当日の朝、前日NYダウの3桁上昇と安倍再任効果の継続という大幅上昇が確実な好地合の中、
ストップ高(+300円/+21.6%)も十分考えられると期待に胸を膨らませて会社に向かった。
が、しかし。
現実はそんなに甘くはなかった。
同社株式の日足チャートと、今回の上方修正の発表と昨日の値動き。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
昼休みにスマホを見て「嘘だろ?」というこの想い。
投資家なら誰でも味わう、この何とも言えない脱力感に暫く支配された。
結果としては、通期の利益は 20%以上増額されているのに、マーケットには 7%しか評価されない
という結果に終わった。
マーケットという魔物は、本当に摩訶不思議な生き物(敢えてそう表現)である。
どこまで織り込まれているのかは、本当に蓋を開けて見るまでは皆目わからない。
今回の評価結果は、
・修正前 予想EPS:41.84円、 20日終値:1,388円、 予想PER:33.17倍
・修正後 予想EPS:50.66円、 21日終値:1,485円、 予想PER:29.31倍
評価は逆に下がっている。
業績が上がればPERは切り上がるのが普通であり、今回は逆の動きである。
しかし今回のIRは材料でも可能性でも何でもなく、今期の業績予想という現実的な内容である。
現時点の株価には、その変化が十分に織り込まれていないと見るべきではないだろうか。
従って週明け以降、相場に問題がなければ10月に向けて株価はじわじわと上昇するのではないか。
別に一気に株価に織り込まれずとも、時間を掛けて少しずつ評価されれば何も問題はない。
ここで一つ、後悔話しを。
実は先週の相場終了後に、割切投資の枠で同社株式の買い注文を出していた。
14日金曜日に株価が少し跳ねたのを見て、もう一回ダレて来るのを期待し欲張って 1,290円で
買い指し値を出していたのである。
そうして落ちてくるのを待ち構えていた所に、この度の発表となったのである。
あーあ、変な指し値せずにさっさと時価で買っときゃ良かった・・・
と大いに後悔したのであるが、それならそれでもう諦めるので思い切りストップ高してくれ!
と気持ちを切り替えて臨んだのである。 (ここで買いに行く勇気はなかった)
しかし結果は、上記の様に中途半端に終わった。
だが流石にもう 1,290円に落ちる事は無いと思われるので、この買いは潔く諦める事にした。
四日市工場の追加投資と岩手工場の新規投資、半導体の増産環境で事業環境はイケイケである。
岩手工場は稼働すれば、お得意様によって高稼働率を維持し早期の投資回収に向けて動き出す。
目の前に障壁は何も無く、この先も業績の積み上げが期待できそうである。
株価は長期的には業績に収斂するものであり、この先も長期投資でそれを実感して行きたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00336]
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