6161 エスティック が本日10月22日の大引け後、26日に発表予定の2Q決算に先駆けて
19年3月期・中間及び通期業績予想の全指標の上方修正と、配当予想の増額を発表した。
指標毎の修正状況は、下表の通りとなった。
<中間決算>
前回予想 | 今回予想 | 増減額 | 増減率 | |
売上高 | 27.66億円 | 34.24億円 | +6.58億円 | +23.8% |
営業利益 | 7.02億円 | 10.13億円 | +3.11億円 | +44.3% |
経常利益 | 7.12億円 | 10.35億円 | +3.23億円 | +45.4% |
純利益 | 4.84億円 | 6.62億円 | +1.78億円 | +36.8% |
<通期決算>
前回予想 | 今回予想 | 増減額 | 増減率 | |
売上高 | 54.00億円 | 60.73億円 | +6.73億円 | +12.5% |
営業利益 | 12.70億円 | 16.23億円 | +3.53億円 | +27.8% |
経常利益 | 12.95億円 | 16.59億円 | +3.64億円 | +28.1% |
純利益 | 8.80億円 | 10.86億円 | +2.06億円 | +23.4% |
通期のEPS予想は、従来の 323.64円から 399.40円へと増額された。
修正の理由として、
・売上高はナットランナが当初計画を大幅に上回り、全体としても当初計画を上回る見込み。
下期もナットランナの受注が上期の好調を維持する想定のため、当初を上回る予想とした。
・各利益は、利益率の高いナットランナの販売が当初計画を上回り計画を大幅に上回る見込み。
下期も利益率の高いナットランナの売上高の増加が見込まれ、当初を上回る予想とした。
また、期末一括の配当予想は従来の 67円から83円へと、16円(+23.9%)の大幅な増額となった。
但し、これでも予想配当性向は 20.7%足らずで増配体力は有り余っている。
1Q決算の着地は、純利益ベースで中間予想に対する進捗率は 54.5%、通期予想は同 30.0%であった。
しかし今回の増額率はそれぞれ 36.8%と 23.4%であり、進捗率が標準に近い中間決算の方が逆に
増額率が大きくなっている。
つまり通期予想はこれでもまだ抑えており、控えめなものと捉える事も出来る。
従って今後またどこかのタイミングで、通期予想の再度の上方修正が期待できそうである。
8月には、135,000株の株式立会外分売を発表し予定通り実施している。
近い将来の、東証1部への指定替えに向けた動きなのかもしれない。
2006年1月に東証マザーズに上場、10年後の2016年7月に現在の東証2部に市場変更されている。
実力的にはマザーズ時代の後半からは既に東証1部であり、後はいつ中身に肩書きが追いつくか
という事だけであろう。
何れ訪れるその日を、今から楽しみに待つとしよう。
次に、最近の株価を確認してみたい。
同社株式の本日までの日足チャートと四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は、2018年に入ってからは大きなボックス圏での値動きとなっている。
ボックスの下限は概ね 4,300円程度、上限は5,200円程度である。
修正前の予想PERは 13倍台~ 16倍台程度、修正後は同じボックスなら 10倍台~ 13倍台に下がる。
現在の株価 4,840円では、修正後は 12倍台である。
何れの株価でも、通期の純利益ベースで前期比 26%増益予想となった企業に対する評価としては
余りに低いレベルであると言わざるを得ない。
もうそろそろ、5,000円台の後半を値固めする展開になる事を願いたい。
全体相場も今日の所は落ち着いており、明日のマーケットの反応に期待したい。
今期後半の加速と最終着地が、ますます楽しみになって来た所である。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00351]
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