投資家の呻き声が聞こえてきそうな相場の下落が続いている。
下記は、10月26日までの日経平均株価の日足チャートである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
今年2月の急落相場は3月下旬の 20,347円で底値を付け、5月下旬には 23,000円に到達。
以後はどうしてもこのラインを超える事が出来ず、9月中旬までボックス相場となり
一進一退の展開に、投資家の間にはジリジリとした空気が蔓延。
しかし遂に9月中旬より上振れし、24,000円を突破して27年振りの高値水準に到達した。
何度もトライして超えられなかった 23,000円レベルからは、+6.3%の上昇率となった。
ここからいよいよ上昇相場が始まるのかと思いきやとんでもない、株価は一気に下落。
大型株価指数の日足とは思えない、窓開けの連続で安値は 21,000円を割り込む展開に。
23,000円からは ▲8.8%、高値からは ▲14.2%と短期間で一気に下落した。
このまま下落して2018年の最安値 20,347円まで行けば、高値からの下落率は ▲16.8%に達する。
今年2月の急落時は、1月の高値 24,129円から3月の安値 20,347円まで ▲15.7%下落している。
この時も大納会から上振れし、その前の上限ラインも今回と同じ 23,000円でそこからは ▲11.5%下落。
値動きが近似しているので何も考えずにチャートだけを見れば、今回も 20,000円は割らずに反転し
下落相場終了となるだろうか?
株価の下落要因とされている主なものは、
・FRB政策金利の変更による長期国債金利の上昇
・貿易摩擦による米企業通期決算の慎重な見通し
・原油価格の上昇
・サウジアラビアと欧米の関係悪化
・国内主要メーカー決算のコンセンサスとの下方乖離
米中貿易摩擦は株価上昇前からあった問題であるし、FRBによる出口戦略としての利上げも
昨日今日の問題ではない。
リスクに目を瞑りこれまで企業業績をタテにリスクオンを維持して来たが、週明けから本格化する
中間決算がもしかすると期待に届かないかもしれないと、急に弱きになったのだろうか。
これだけ急に加速したり急ブレーキを掛ける運転では、乗客は乗り物酔いしてしまう。
しかし急にドアが開いて振り落とされない様に、シートベルトはしっかりと締めたいものである。
相場がこの先どう動こうとしているのか読む事は難しいが、一つ言えるのはこういうタイミングで
しっかりと買える投資家が、最終的には勝つという事である。
私はもうタマが無くこのチャンスに買えないのがとても残念ではあるが、保有している株式は
何れも売却するつもりはない。
長期投資で成果を出すために、今は乗り越えるべき嵐の中にいると考えている。
どの位の期間になるかは全く分からないが、暫く気絶していれば陽はまた昇るであろう。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00357]
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