6080 M&Aキャピタルパートナーズ が本日10月31日の大引け後、2018年9月期の本決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 最終着地率 | |
売上高 | 80.18億円 | ▲3.8% | 86.67億円 | +92.51% |
営業利益 | 31.65億円 | ▲13.4% | 38.75億円 | +81.68% |
経常利益 | 31.60億円 | ▲12.5% | 38.76億円 | +81.53% |
純利益 | 20.92億円 | ▲19.6% | 25.76億円 | +81.21% |
売上高は前期比 ▲3.8%となり、最終利益も前期比 ▲19.6%と減収減益での着地である。
・コンサルタント数は、当社とレコフで計画通りの採用で前年同期比 24名増の 108名となった。
・M&A成約件数は、前期比 4件増の 115件(本体 95件、レコフ 20件)と微増となった。
期末に成約見込みの案件が来期に複数繰り越され、予想件数に届かなかった。
・前期にあった超大型案件の剥落影響をカバーできず、売上高は 3.8%の減少となった。
・販売費及び一般管理費は 9%減少したものの、外注費が増加し売上原価は 13.7%増加した。
また、同時に発表した2019年9月期の業績予想は下表の通りとなった。
今期予想 | 前期比 | |
売上高 | 95.48億円 | +19.1% |
営業利益 | 38.98億円 | +23.2% |
経常利益 | 39.04億円 | +23.6% |
純利益 | 26.61億円 | +27.2% |
売上高は前期比 +19.1%、純利益は同 +27.2%と増え、2017年9月期の 26.03億円に対して
+2.2%の増益率で最高益となる予想となっている。
大型案件を含む潤沢な受託案件を保有しており、主に中間報酬の一時的な受領残高を示す
前受金勘定も前期比 +84.2%と増加。
来期に向け、順調な進捗であると判断している事も一因の様である。
今期は、前期が落ち込んだ分大いに頑張ってほしいし、また期待もしたい。
またグループ3ヶ年計画として、コンサルタント数と成約件数の増加を掲げている。
・コンサルタント数 ⇒ 年平均 本体:25%増、レコフ:20%増
画像出所:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 2018年9月期 決算説明資料
・成約件数 ⇒ 年平均 グループ全体:20%増
画像出所:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 2018年9月期 決算説明資料
より多く稼ぐにはそれに比例した人材が必要であるし、その計画を達成すればマンパワーで
成約件数も伸ばして行く事が可能となろう。
計画通り推移すれば、3年後の2021年9月期末には現在の108人から194人へと約8割増になる。
是非とも、計画通り進めてほしい所である。
そして施策として、主に下記を実施。
・大規模M&Aセミナー開催の継続強化
・2018年8月からのテレビCM放映
・紹介ネットワークの構築と拡大(税理士・会計士・地方銀行・証券会社との連携強化)
特に、紹介ネットワークは地道に継続する事で確実にクチコミ・人脈の拡がりが期待でき、今後の
成果に繋がる施策であると思う。
さて、明日のマーケットではどの様に評価されるのであろうか。
最終着地は予想に届かなかったが、複数の売上期ずれも原因であり根本的に落ち込んだ訳では無い。
会社はその分今期に向けて順調なスタートを切れたとして比較的強気の予想を出してきた。
その辺りが、マーケットにどう評価されるかであろう。
昨日10月30日に2Q決算を発表し、経常利益 ▲3.0%、純利益 ▲1.8%で着地した日本M&Aセンターの
株価は本日 134円高と上昇している。 当社にも良い影響がある事を祈りたい。
引き続き各種施策と営業活動を平行し、将来に向けた活動と今期の仕事を同時にこなしてほしい。
先ずは1Q決算でどの程度の着地を見せるのか、投資を続けながら3ヶ月後を待つ事としたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00360]
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