2127 日本M&Aセンター が10月30日の大引け後、2019年3月期の第2四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 143.78億円 | +6.1% | 267.00億円 | +53.85% |
営業利益 | 69.44億円 | ▲2.7% | 125.00億円 | +55.55% |
経常利益 | 69.55億円 | ▲3.0% | 125.00億円 | +55.64% |
純利益 | 50.26億円 | ▲1.8% | 84.60億円 | +59.40% |
1Q時点では、売上高は 59億円台、営業利益・経常利益は 25億円台、純利益は 20億円台
であり、それぞれ大きく進捗している。
各利益は前期の水準には届かず減益とはなったが、1Q時点からは大きく挽回し通期予想に
対しては全指標で進捗率 50%を超過。 半期ですかざず帳尻を合わせた着地となった。
通期での上方修正も狙える進捗率での折り返しとなり、実力を見せ付けてくれた。
<2Qの主な活動と成果>
・四半期単位で、過去最多となる 212件のM&A仲介を成約
・7月に中四国9会場、九州7会場、那覇でそれぞれ事業承継セミナーを開催
・8月に東京、大阪、名古屋で「M&Aを活用した成長戦略セミナー」を開催
・9月に「事業の承継」「会社の成長」「業界の未来」という切り口でセミナーを開催
・7月に三菱UFJ銀行と業務提携契約を締結
・9月に高知県と連携協定を締結
三菱UFJ銀行との提携は、資本政策のソリューションを提供するためとしている。
優位性であるM&A情報ネットワークがこれでまた1つ増え、新たなビジネスを獲得する機会が
増える事になる。
各種セミナーの開催と共に、こういう施策の積み重ねが案件の増加に繋がっていく。
高知県との連携は、同社初の試みとなる。 県が主催する実務セミナーへの講師派遣や、子会社
アンドビズによるプラットフォーム「Batonz」の提供等を掲げている。
今後の自治体とのネットワーク構築による、ビジネスチャンスの拡がりが期待出来る。
そのアンドビズによる「Batonz」は、遅くとも2025年までに年間譲渡登録数 10,000件、成約数
1,000件を目指すとしている。
画像出所:株式会社日本M&Aセンター 2019年3月期 第2四半期決算説明資料
こちらも将来の成長が期待されており、楽しみである。
また、足元の案件の受注状況は非常に好調である。
画像出所:株式会社日本M&Aセンター 2019年3月期 第2四半期決算説明資料
2Q末時点の進行中案件(パイプライン)は、前期比で 280案件増(+37.3%)となっている。
この実施状況から俯瞰すれば、3Qも高進捗での着地が期待出来そうである。
次に、これまでの株価の動きをについて。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
画像出所:YAHOO! JAPAN
シンプルに考えて、絶好の仕込み場ではないだろうか。
次男坊(掲示板ではそう呼ばれている様だ)の 6080 M&Aキャピタルパートナーズ がストップ安と
売られた11月1日も、長男たる当社の株価は前日比 ▲24円と、ほとんど反応せずしのいでいる。
下値は既に、固めつつある様に感じる。
表面的には増収減益決算であるが、各指標値は1Qから加速しており3Qのストックも十分ある。
減益は、前期の純利益が前期比 +32%とハードルが非常に高いためである。
相場さえここから持ち直せば、振り返れば今が底値になる可能性が高いと考えている。
今回の発表で、今後の成長に対する確信度は高まったと感じている。
引き続き投資を続け、買値に対する配当利回りが少しずつ上昇していくのを楽しみにしたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00364]
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