2428 ウェルネット が10月31日の大引け後、2019年6月期の第1四半期決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期予想 | 進捗率 | |
売上高 | 24.73億円 | +3.1% | – | – |
営業利益 | 1.42億円 | ▲34.5% | – | – |
経常利益 | 1.49億円 | ▲35.1% | – | – |
純利益 | 1.02億円 | ▲35.3% | – | – |
注)通期予想は未確定要素が多いのを理由とし、公表されていない。
1Qの着地は、前期比で増収減益となった。
営業利益・経常利益で ▲35%程度の減益とインパクトはあるが、金額では前期の 2億円台が
1.4億円台に減っただけであり、絶対額としては大きくはない。
2018年6月期の実績(減収・経常利益 ▲62.5%)に比べれば、減益率も圧縮されてきている。
今回の決算短信には、「支払秘書」「バスもり!」については特に目新しい記載は無かった。
3Qの範疇になるが、新たなIRとしては、
・「ネットDE受取サービス」における振込24時間対応の開始について(10月1日発表)
画像出所:ウェルネット株式会社
三井住友銀行と共同で提供している「ネットDE受取サービス」について、10月23日より
24時間の振込処理を実施。
これにより、同サービスの利用企業から受取人への送金が24時間、当日処理が可能となり
受取人は平日夜間・土日祝日も、即日振込入金を受けられるようになる。
・地方公共団体、民間企業からの請求も支払秘書で(11月1日発表)
画像出所:ウェルネット株式会社
「支払秘書」について、11月1日より地銀ネットワークサービスのコンビニ収納サービスを
利用する地方公共団体・地方公営企業・民間企業に提供可能となる。
「支払秘書」を導入したこれらの組織から送付される払込票のバーコードを読み取ることで、
スマホ操作だけでいつでも、税金や商品購入代金等の支払いが可能となる。
利用者はスマホに「支払秘書」をインストールし即時振替銀行を設定しておけば、以後は支払の
都度、払込票のバーコードを読み取るだけで決済が完了する。
何れも企業が導入する事で、消費者の利便性が向上する。 営業努力で一層の普及を願いたい。
そして「支払秘書」は、当たり前だが利用者自身でインストールと設定を行う必要がある。
如何に簡単に設定でき、その結果便利になるかを訴求する必要があり、販促は工夫してほしい。
その他、「支払秘書」の提携先に東北電力(10月30日より)、四国電力(11月1日より)が追加。
これで提携先の電力会社は、既存の関西電力・九州電力・北海道電力と合わせて5つとなった。
国内の主要な電力会社の内、残りは中部電力・中国電力・北陸電力、そして ”大物” 東京電力となる。
早々に全国制覇を目指してほしい。 それが終われば、次のターゲットはガス会社であろうか?
次に、株価の動きについて。
同社株式の本日までの日足チャートと四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
前期末決算より、減益決算にも株価は反応しなくなってきている。
”株主様への配慮として、安心して長期投資をいただくために、2021年6月期までの配当性向を
50%以上と し、一株当たりの配当が50円に満たない場合でも50円を配当いたします”
という宣言とタコ配当が下支えしているのは間違いないが、その一方で「決済事業」という確実な
需要増大領域で着々と行っている種蒔きの、今後の刈り取り実現を期待されているのも確かである。
各種メディアで決済関連のニュースは連日報道されており、投資家も関心も高い。
フォローの風が吹く事業領域で、是が非でも結果を出してほしい。
2021年6月期の最終ゴールに向けて、今期は非常に大事な1年となる。
経営者には株主の期待に報いる結果が少しでも出る様、投資と回収のバランス取りをお願いしたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00366]
10月初旬から中旬にかけて300株買っています。先日、減益決算の発表がありましたが、株価が既にそれを織り込んでいたと同時に、高配当銘柄の1つだったこともあり、大して株価は下がらなかったのがよかったです。
隠れたキャッシュレス銘柄の1つと勝手に解釈しています(笑)
ずいぽんさん、こんにちは。
1,100円以下での投資ですね、私は1,260円で掴んでもうすぐ2年です。
その内、配当利回りが更に上昇すると信じて長期投資です。
果たして、報われるか。 あと3年、じっと我慢です。