3817 SRAホールディングス が11月8日の大引け後、2019年3月期の第2四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 199.59億円 | ▲0.2% | 400.00億円 | +49.90% |
営業利益 | 17.27億円 | ▲2.3% | 44.00億円 | +39.25% |
経常利益 | 21.39億円 | +23.2% | 44.00億円 | +48.61% |
純利益 | 8.51億円 | ▲26.2% | 28.00億円 | +30.39% |
売上高は前期と同レベル、営業利益は微減、経常利益は2桁増益、純利益は2桁減益となった。
各利益の増減がバラバラだが、経常利益は主に為替差益が 3.5億円あった事による。
反対に純利益は、2.6億円を特別損失として計上したことが大きく影響している。
これは、グループの業務・資本提携先である Proxim Wireless Corporation を連結子会社化
したことによる、貸倒引当金の計上である。
同社はワイヤレスデータコミュニケーションで先進的製品を有する米国企業だが、共同出資の
ベンチャーキャピタルオーナーの逝去に伴い、財務体質を強化する目的で行ったとしている。
今後も継続して同社を支援して投資資金の回収と業績の回復を図っていくとしており、 利益を
もたらす存在になってくれればと思う。
2Qも引き続き、重点施策として下記に取組んでいる。
1.既存事業の収益性向上
・プロジェクト管理の強化による採算性向上、間接費の継続的削減
・営業効率の向上、子会社の運営コスト削減による販管費率の改善
・シェア向上や成長分野での新規顧客獲得による、受注・売上拡大
2.ビジネスモデルの変革
・自社IP製品と既存事業の、高付加価値化の推進
・IoT、モバイル、セキュリティ、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、ソーシャル
技術等での、自社IP製品や新サービスの提供推進
3.自社IP製品ビジネス×海外ビジネス
・成長分野に向けた自社IP製品の拡充と、海外をターゲットとしたビジネス推進
今後も様々な施策を組み合わせて売上を伸ばし、利益率を向上させて株主資本を効率的に
活用できる企業に成長してほしい。
特に自社IP製品には力を注いでおり、下記の用途向けの製品を自社で開発・提供している。
・危機管理/内部統制ソリューション
・ウェアラブルソリューション
・セキュリティソリューション
・開発支援ソリューション
・システム品質向上ソリューション
・文教ソリューション
・EDIソリューション
・ヘルスケア・病院ソリューション
・ネットワーク運用ソリューション
今後も事業を進めて海外マーケットを含めて大きく開花する様に、継続して努力してほしい。
次に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は今回の決算を受けて大きく売られ、2017年からの底値付近へと沈んでいる。
今期の年間予想配当は105円であり、現在の予想配当利回りは税引き前で 3.76%となっている。
ここから下は配当利回りが支えると思われ、下落余地は少ないと見ている。
各重点施策の結果がやがて業績として現れ、株価を刺激する日が来るのを楽しみにしている。
今後も引き続き、長期投資のスタンスで臨みたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00379]
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