8876 リログループ が11月8日の大引け後、2019年3月期の第2四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 1226.42億円 | +11.3% | 2500.00億円 | +49.06% |
営業利益 | 86.87億円 | +20.9% | 184.00億円 | +47.21% |
経常利益 | 93.55億円 | +21.3% | 200.00億円 | +46.78% |
純利益 | 62.25億円 | +22.8% | 125.00億円 | +49.80% |
1Qの実績は売上高 602億円、各利益は順に 39億円/40億円/26億円であり、2Qは各指標とも
その2倍を上回っての着地となった。
通期予想に対する進捗率は目安となる 50%には届いてはいないが、このままの勢いを保てば
超過しての着地も射程内となりそうである。
2Qまでの累計期間の活動結果。
<国内事業>
住宅領域は、企業のアウトソーシングニーズの高まりを背景に借上社宅管理工数が順調に増加。
賃貸管理事業は、各地域での受託営業が功奏し賃貸管理戸数と仲介件数が前年を上回った。
ライフサポート領域は、地方営業の展開により福利厚生代行サービスの新規会員を多く獲得。
<海外事業>
海外赴任支援事業は、支援世帯数が前年を上回り、出張時の航空券等の手配件数が増加。
北米でアパートの稼働率が堅調に推移し、駐在員向けサポートサービスの拡充が業績に貢献した。
また11月5日には100%子会社のリロケーション・ジャパンが、不動産業務の電子化サービスを
提供する(株)セイルポート の第三者割当増資を引き受け、資本業務提携を結んだことを発表。
セイルポートは、不動産賃貸業務に特化した電子申込顧客管理サービス「キマ Room! Sign」を
提供している企業である。
「キマ Room! Sign」は、下記の通り ”WinWin” を実現するシステムである。
画像出所:株式会社 セイルボート「キマ Room! Sign」サービスサイト
今回の業務提携で、リロケーション・ジャパンはリログループが持つ不動産会社および顧客法人企業と
の強力なネットワークを通じて「キマ Room! Sign」を普及させ、自社の管理業務をも効率化させる
シナジー効果を狙っている。
電子化により関連サービス提供企業とのシームレスなシステム連携も可能となり、所要時間の短縮
による生産性向上と、顧客満足度の向上による契約の増加が期待出来そうである。
長期的に見て、かなり高い投資効果が見込める優れた事案であると考えている。
今後長期に亘ってシステムを浸透させて行き、顧客の拡大による売上の増加に期待したい。
最後に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
画像出所:YAHOO! JAPAN
株価は、今回の2Q決算が発表された翌日の11月9日は高値で 3,080円(前日比+11.7%)を付けたが
終値では、2,896円(前日比 +5.0%)まで押し戻されている。
2017年9月から大きなボックスで推移しているが、それでも下限レベルではない位置にいる。
ここから業績を背景にジリジリと上昇を続け、全体相場の再度の上昇が始まるまでに出来るだけ
ボックスの上方に位置をずらしたいものである。
正にストックビジネスの本領発揮で安定した増益を達成しており、このまま長期で投資を継続して
企業価値の増大を享受して行きたいと考えている。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00380]
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