6549 DMソリューションズ が11月9日の大引け後、2019年3月期の第2四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 57.38億円 | +13.6% | 112.53億円 | +50.99% |
営業利益 | 1.62億円 | +13.9% | 1.50億円 | +108.00% |
経常利益 | 1.62億円 | +16.3% | 1.50億円 | +108.00% |
純利益 | 1.11億円 | +29.5% | 1.02億円 | +108.82% |
1Q決算は、営業利益・経常利益ともに 0.43億円、純利益 0.29億円であった。
したがって、2Q累計では共に1Qの 約3.5倍を稼いだ事になる。
業績は、大きく回復している。
画像出所:ディーエムソリューションズ株式会社 2019年3月期 第2四半期決算説明会資料
上振れの理由として、下記を挙げている。
・ダイレクトメール事業で、新規顧客の獲得と既存顧客からの受注の両方が想定以上の
水準で推移。
・インターネット事業で、バーティカルメディアサービスの収益が回復。
利益は全て通期予想を既に超過しての着地となったが、通期の予想については先行投資の
検討やインタ ーネット事業の回復の状況等、不確定な要素もあり変更しないとしている。
<2Qの活動概要>
・ダイレクトメール事業は、企画制作から一括して行うワンストップサービスの提供や
郵便・メール便のスケールメリットを活かした提案型営業を積極的に展開。
日野フルフィルメントセンターを中心に、市場拡大が続く宅配便等の小口貨物を強化。
この結果、売上高は +15.7%、利益は +18.3%となった。
・インターネット事業は、SEOとコンテンツマーケティングに注力、コンサルティング型
マーケティングサービス及び、バーティカルメディアサービスに注力した。
これらによる収益は、前期下期と比較して回復基調で推移した。
この結果、売上高は ▲1.3%となったものの、利益は +13.9%となった。
下期も引き続き、ダイレクトメール事業とインターネット事業の両輪をフルで回して
2Qに続き、好業績を挙げてほしいと思う。
ダイレクトメール事業については、利益率の高いフルフィルメントセンターの稼働率向上や
機械化を進めて得意の中小案件だけではなく、大型案件の受託を実現してほしい。
インターネット事業も、2Qに続いてメディアへの送客を進めて露出を図り、パートナー企業
との協業を進めて運営範囲を拡大させ、収益を伸ばしてほしいと思う。
また決算発表と同時に、自動車情報サイト「MOBY」の事業譲受に関するIRを出している。
画像出所:ディーエムソリューションズ株式会社 2019年3月期 第2四半期決算説明会資料
「MOBY」は、初心者を対象に月間 600 万人以上が訪問する国内屈指のカーメディアである。
当社のインターネット広告やSEOの知見・技術により、更なるユーザー数の獲得と、自動車
情報のプラットフォームメディアへの成長が見込め、新規広告主も期待できるため譲受。
この大きなメディアを核に、新たなビジネスの拡がりを期待したい。
最後に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
2017年6月にIPO後一貫して下がり続けた株価は、2Q決算発表の翌日は大きく窓を開けて
上昇し、前日の 1,135円から 1,296円へと 14%ほど上昇した。
今年の大発会始値である 2,230円からの下落率は、現在 ▲41.2%と大きく下げている。
そろそろ下落トレンドを脱し、上昇トレンドに移行したい所である。
先行投資を抑えてこのまま業績に勢いが付けば、通期の上方修正も十分可能性がある。
今回の発表が株価のターニングポイントになったと思うが、果たしてどうなるだろうか。
今後の業績上振れと株価の上昇に、大いに期待したい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00382]
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