4327 日本SHL への株式投資の経緯について。
投資時期は2015年10月。
1987年12月に設立された、企業人事における採用・診断ツールの販売やコンサルティング、
人事担当者向け研修を行う会社である。
元々英国SHLグループの子会社であったが、同社が米国CEB社に吸収され、更にその後CEB社は
米国Gartner社に買収されている。
当社ビジネスに大きく影響を与える事項として、前述のCEB社とライセンス契約を締結し、
定期的にライセンス料が発生する事が挙げられる。
2017年3月29日にCEB社と今後5年間の新たなライセンス契約を締結したが、ライセンス料率は
段階的に上昇している。(17年3月31日まで:2.5% → 最終22年3月31日まで:9.0%)
この料率で採算が取れるのかという事であるが、2016年11月に公表された成長のシナリオでは
シェア50%を目指すとしており、これが実現すれば上記の料率でも十分に増収増益になるとの
見方なのであろう。
実際にここ数年は連続増収増益を果たしており、現状の各企業の採用意欲が高い環境が続く限り、
ライセンス料の上昇は吸収していけると判断している。
財務的には、
自己資本率 : 87%
フリーCF : 8億円
現金同等物 : 26億円
有利子負債 : 無し
となっており、長期投資する上で何の問題も無いと判断している。
地道に成長していってほしいと願える様な、派手さはないが確実な成長株であり、長期投資の
対象になり得る銘柄であると考えている。
株主還元意欲が高く、実績配当性向は50%である。 今後も企業の採用環境やライセンス料率の
変化に注視しながら、配当を受け取りつつ投資を継続して行きたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00013]
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