プレステージ・インターナショナル

4290 プレステージ・インターナショナル 19年3月期・2Q決算は16%増益

4290 プレステージ・インターナショナル が10月26日の大引け後、19年3月期の第2四半期決算を発表。

指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。

実績 前期比 通期会社予想 進捗率
売上高 179.01億円 +12.3% 360.00億円 +49.73%
営業利益 20.02億円 +10.6% 47.00億円 +42.60%
経常利益 21.76億円 +10.3% 49.00億円 +44.41%
純利益 14.53億円 +16.4% 32.00億円 +45.41%

前期比で増収増益を確保し、通期予想に対する進捗率も1Qの各利益 20%程度に対して
少しスピードアップしての着地となった。

この5月に策定した中期事業計画に基づき、ビジネス・人財・地方創生の各分野での囲い込みに
向けた取組みを推進。

特に地方創生ではBPO拠点の富山で「東京ガールズコレクション」のプラチナスポンサーとして
協賛し、知名度の向上や採用機会の増加に繋がる成功を収めた。

セグメント別には、売上高は下記の通りほとんどの事業で伸びている。


画像出所:株式会社プレステージ・インターナショナル 2019年3月期 第2四半期決算説明資料

・ロードアシスト事業

  損害保険会社向けサービスが堅調に推移し、自動車メーカー向けサービスの高い需要を
  取り込んで前期比で2桁の増収増益となり、営業利益は +35%と躍進した。

・プロパティアシスト事業

  不動産向けサービスの堅調な成長により、2桁の増収で営業利益は 3.5倍を達成した。

・インシュアランスBPO事業

  海外駐在員向けサービスの新規顧客の獲得により2桁増収を確保したものの、システムへの
  先行投資により、減益となった。

・ワランティ事業

  家賃保証プログラムと自動車延長保証が堅調に推移し、6%の増収となった。
  しかし営業利益は、家賃保証プログラムでの先行投資により 25%の減益となった。

・カスタマーサポート事業

  新規顧客の獲得および既存受託業務が堅調に拡大し、5%程度の増収となった。
  しかし営業利益は、前期より開始した一部の業務でコストが先行し 15%の減益となった
 

ロードアシスト事業とプロパティアシスト事業の好調により、全体での増収増益を確保した。

一部の事業で先行投資により利益が伸びていないものもあるが、それらは今後投資回収フェーズに
移行し、利益が出てくる様になるだろう。

全体的にはほぼ全てのセグメントで増収を確保しており、堅調に成長していると捉えることが
できそうである。

また新しい事業として、託児所事業を開始している。


画像出所:株式会社プレステージ・インターナショナル 2019年3月期 第2四半期決算説明資料

元々は従業員への福利厚生の一環として始めたものであるが、地域住民に開放して事業化した。

今後も新規の開設が予定されており、将来の本格的な事業化に向けて動き出しつつある。
新しいビジネスとしての収益確保の機会と、地域への貢献も果たせる事業に育つだろう。

 
また11月12日には、ソニー損保株式会社からの委託を受けて火災保険の付帯サービスとして
「住まいの緊急かけつけサービス」を開始したことを発表した。


画像出所:株式会社プレステージ・インターナショナル

これでまたプロパティアシスト事業に新たな契約が生まれ、長期に亘るストック収入となる。
この積み重ねにより、長期的に安定した売上を実現出来るところが当社の強みであろう。

 
次に、これまでの株価の動きを確認してみたい。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。


チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY

株価は、5月11日の前期本決算と今期予想の発表で大きく上昇して 1,600円を超えたが、
1Q決算の純利益 +2.5%を受けて下落、それまでの上昇は帳消しになった。

現在、今年の大発会始値からの下落率は 9%程度となっている。
ここから年末に向かって、最後の追い込みで上昇してくれることを期待したい。

当社は長期的に、ストックビジネスの積み上げで手堅く成長して行く企業だと見ている。
今後の成長には引き続き、期待している。

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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

 詳細は ---> 管理人プロフィール

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

 ・2021年   6,549 万円 ( ▲32%+319%

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