アイ・アールジャパンホールディングス

6035 アイ・アールジャパンHD から株主通信。挨拶文に握力強まる

6035 アイ・アールジャパンホールディングス から、”セミアニュアルレポート 2019 中間報告書”
と題した株主宛のレポートが届いた。

レポートへのリンク(アイ・アールジャパンホールディングス Webサイト)
 →セミアニュアルレポート 2019 中間報告書

内容としては、下記の通りである。

 ・寺下社長の挨拶
 ・東証第1部への市場変更
 ・株式分割、増配、自己株式の消却
 ・セミナーの開催状況
 ・投資銀行部が手掛けた案件の状況
 ・財務諸表
 ・株式の状況

市場変更以下の記載は今期の活動結果であり、特段目新しい情報ではない。
しかし冒頭の寺下社長の挨拶は、非常に秀逸で良く考えられた文章であった。

横長なので少し字が小さくなってしまったが、全文を記載する。
※赤下線は筆者追記。


画像出所:株式会社アイ・アールジャパンホールディングス セミアニュアルレポート 2019 中間報告書

挨拶は、次の文章で始まる。

「まず始めに株主の皆様の会社である当社が東証一部上場銘柄となりましたこと、
 株主の皆様とともにお祝いを心から共有いたしたく存じます。」

冒頭から、驚くべき表現が飛び出した。

 ”株主の皆様の会社”

株主が会社のオーナーであるのは事実だが、それを経営者が自ら株主宛のメッセージの中で
ここまで明確に表現したケースを見たことがない。

この文章に、社長の強い想いを感じる。

当社は株主の活動に関する対策を、経営者や管理部門にアドバイスすることを業としている。

寺下社長は、企業にとって株主とはどの様な立ち位置であり、どの様に接していくべきかを
誰よりも熟知しているだろう。

その寺下社長が、”当社のオーナーは株主である皆様です” と明言したのだ。
もちろんこれは、意識的なメッセージとして敢えてそう書いたのだと捉えている。

現実的には、自身が過半数の株式を保有する筆頭株主でもあり、名実ともにオーナーなのは
間違いない。

しかし、私の様な一零細株主に向けたメッセージで ”貴殿もオーナーの一人です” と明言
してくれたのだ。

この一文だけで、将来も大切な存在として扱ってくれるだろうという事が容易に想像でき、
当社株式の保有を続ける握力が一層強まったのである。

経営者から株主に向けた、この様なメッセージはとても大切である。

続いての記載で、特筆すべき所である。

「Corporate Identity「 Power of Equity(株式議決権の力)」をゆるぎない武器として、
 一部上場企業としての信用力を最大限に活用しグループの 成長を加速させてまいります。」

前期まで、Corporate Identity(企業イメージ・メッセージ)として

 ”Your Capital Market Intelligence”

を掲げていた。

しかし今回からそれを刷新、”Power of Equity”(株式議決権の力)としてきた。
非常にシンプルで、それでいて力強い表現である。

株主による議決権が如何にモノを言うか、それに備えた対策を施すことが重要であるか。
それらを効果的に行い、株主と良い関係を作っていく必要がある。

それを当社のサービスによって実現したい、というメッセージである。

当社は今後、如何にして ”Power of Equity” と上手く付き合い対応していくかを
上場企業の関係者に広く長く、浸透させて行くことであろう。

それ以降の挨拶文。
※赤下線は筆者追記。


画像出所:株式会社アイ・アールジャパンホールディングス セミアニュアルレポート 2019 中間報告書

先程の ”Power of Equity” に対する想いは、次の記載に繋がって行く。

「企業の支配権の雌雄を最終決定する主体はエクイティを保有する株主であり、
 プロキシー(議決権)の判断が今後益々重要度を増してくるものと考えます。 」

正にこの通り考えているからこそ、今回 Corporate Identity を変更したのであろう。

そして最後の、結びの文章。

「株主の皆様には引き続き、同じ船にご乗船いただき、新たなる成長の旅をご一緒願いたく
 存じます。 深いご支援に心から感謝申し上げます。」

この文章も、中々のものである。

序文で「まだ一里塚を通過したばかりの 当社です。」と記載しており、これから長い年月を
かけて成長していく決意を表明している。

自社の成長を船による長い航海に例え、長期的に株主として支援を続けてほしいと訴えている。
在り来たりの表現ではなく、船への乗船という分かり易い例えである。

寺下社長自身の文章なのか、社内のゴーストライターが起こしたものなのかはわからないが
私は前者であると思いたい。

株主をどの経営者よりも大切に思っている社長であり、その思いは同社の株主還元の姿勢にも
明確に現れている。

高い配当性向の維持や自己株式の消却など、株主に積極的に還元を行っている。

そして、株主優待を実施していないという点も良い。
個人株主に自社製品やサービスを贈呈可能な企業でもない限り、配当で還元するのが本筋である。

 
レポート以外の話題として、11月28日にはIRを出している。

子会社が上場準備を支援した「筑波精工株式会社」が、同日に TOKYO PRO Market へ上場した。

2017年12月に支援資格(J-Adviser 資格)を取得して事業化したが、これが上場第1号となった。
上場に先立つファイナンスで 8億円超の調達に成功し、ファイナンスを伴う上場は約6年半ぶり。

発行会社が直接、特定投資家に割当てを行うという新しいスキームによる資金調達となり、
極めて革新的としている。

今後の同ビジネスの成長と、それによる波及効果やサービスとしての横展開も楽しみである。

これからの同社を取り巻く環境の変化と、自らのサービス拡大の相乗効果で大きな成長を遂げて
行く事を期待しているし、その実現が楽しみである。

<ブログ村ランキングに参加中。ランクアップにご協力下さい(→ありがとうございます)>

[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00387]

コメント

  • コメント (2)

  • トラックバックは利用できません。

    • ずいぽん
    • 2018年 12月 04日

    以前購入した株価までは下がらなかったものの、再度この会社の株を購入しました。
    今後が楽しみです。

      • 圭壱
      • 2018年 12月 05日

      ずいぽんさん、今晩は。

      一緒に成長を見守りましょう。
      株価がここから騰がると良いですね。
      私も期待しています。

アクセスカウンター

  • 281 ・今日の訪問者数:
  • 238 ・昨日の訪問者数:
  • 1953 ・先週の訪問者数:

プロフィール

 Author : 圭壱

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0% )

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%)

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%)

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%)

 ・2017年   4,739 万円 ( +76% ・ +203%)

  1. アイ・アールジャパンホールディングス

    6035 アイ・アールジャパンホールディングス が日経マネーに記載
  2. 日本M&Aセンター

    2127 日本M&Aセンター 18年3月期本決算と増配を発表
  3. コムチュア

    3844 コムチュア から株主通信。業績と株価のベクトル真逆が鮮明に
  4. センチュリー21・ジャパン

    8876 センチュリー21・ジャパン 2018年3月期・1Q決算発表
  5. 投資全般

    (提案) IPO公募株にロックアップ枠の創設を
PAGE TOP