先般、4792 山田コンサルティンググループから株主通信 から、”第30期 中間報告書”
と題した株主宛のレポートが届いた。
レポートへのリンク(山田コンサルティンググループ Webサイト)
→第30期 中間報告書
下図は、2Qまでの営業利益と経常利益、および売上の8割を占める経営コンサルティング事業の
営業利益の、それぞれの実績と通期予想である。
画像出所:山田コンサルティンググループ株式会社 第30期 中間報告書
このグラフを見ると、今期の予想に対する低進捗率を改めて認識せざるを得ない。
通期予想に対する進捗率は営業利益:13.91%、経常利益:15.69%である。
そして、経営コンサルティング事業の営業利益は僅か 5.47%に過ぎない。
3月までに、本当にこの棒グラフの空白部分が埋まるのであろうか。
後半のゴールまでの道程は、果てしなく遠い。
主軸の経営コンサルティング事業は、2Qはマッチング型M&Aの売上実現が遅れているが
案件の受注は順調であり、通期は業績予想を達成できるとしている。
個別には
・M&A等資本に関するコンサルティングの業績積み上げが遅れている。
・案件の引合いは増加しており、着実に受注・売上実現につなげていく。
・持続的成長、事業再生、組織人事等の経営コンサルティングは引き続き順調。
・海外事業コンサルティングの引合いも増加傾向にある。
としており、
・経営コンサルティング → 組織人事コンサルティングの引き合いが力強い
・事業再生コンサルティング → ニーズの増加
・M&Aアドバイザリー業務 → 案件の引き合い増加
・事業承継コンサルティング → 案件の引き合い増加
となっている。
持続的成長、事業再生、組織人事等の経営コンサルティングは、後半も順調に推移するとしている。
※赤枠は筆者による追記
画像出所:山田コンサルティンググループ株式会社 2019年3月期 第2四半期 決算説明会
遅れているM&A等資本に関するコンサルティングの売上は、4Qに集中する見込みとしている。
※赤枠は筆者による追記
画像出所:山田コンサルティンググループ株式会社 2019年3月期 第2四半期 決算説明会
事業承継コンサルティングを中心に引き合いは増加しているが、2Qはたまたま売上まで至らず。
ここから各引き合いを受注まで結び付ければ、通期予想は達成可能という予想である。
長期的にはもちろん成長を信じているが、今期の起死回生は本当にハードルが高いと思われる。
もちろん株主としてはその達成を期待しており、実現を信じたい。
次に、これまでの株価の推移を確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
画像出所:YAHOO! JAPAN
株価は、1Q決算の発表を受けて 3,000円処から 2,500円レベルにその水準を切り下げ、
更に2Q決算を受けて 2,000円レベルまで下がり、2017年9月の水準に戻っている。
さきほどの会社の想定である、M&A等資本に関するコンサルティングの売上実現が4Qに集中
するのであれば、3Q決算を受けて更にその水準が下がる可能性もある。
何とか3Qではスピードアップしてもらい、株価のベクトルが上向きになることを期待したい。
苦しい今期ではあるが、まぁそういう時もあろう。
何れにしろ、長期的な視点で今後も投資を続けて行きたいと考えている。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00389]
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