6161 エスティック が本日1月28日の大引け後、2019年3月期の第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 54.59億円 | +48.7% | 60.73億円 | +89.89% |
営業利益 | 15.81億円 | +57.4% | 16.23億円 | +97.41% |
経常利益 | 15.79億円 | +57.7% | 16.59億円 | +95.18% |
純利益 | 10.28億円 | +51.7% | 10.86億円 | +94.66% |
2Q決算に引き続き、営業利益で前期比 +57%、純利益で同 +51%と好業績となった。
通期予想に対する進捗率も、純利益ベースで約 95%と完全着地に迫る勢いである。
高い進捗率にも係わらず、会社は通期予想については変更せず据え置いた。
最終着地がどの程度上振れるのか、楽しみに待ちたい。
<国内市場>
当社主力販売先である自動車産業の設備投資は、好調な業績を背景に積極的な
設備投資が継続し、前年度に引き続き販売状況は堅調に推移。
ハンドナットランナ、ナットランナ、ネジ締付装置の需要が拡大し、前年及び
当初予想を大きく上回る売上高となった。
<米国市場>
雇用・所得環境は良好に推移し個人消費は堅調に推移したものの、貿易摩擦の
深刻化による経済冷え込みや利上げペースの鈍化など経済下振れ懸念などあり。
このため、当初受注が見込まれていた大口案件の先送り等もあり、販売高は当初の
予想を下回る状況で推移した。
<中国市場>
米国との貿易摩擦懸念などにより輸出の下振れリスクが強まる中、自動車産業の
設備投資は当初予想を上回り、堅調に推移した。
3Q累計期間は特にハンドナットランナの販売が拡大し、ナットランナ、ネジ締付装置
も前年同期を上回る売上高となった。
<その他の市場>
韓国市場は自動車産業の一部で停滞していた設備投資が再開され、新規製造ラインの
増加等によりナットランナの販売が大幅に拡大した。
その他、タイ、カナダ、インド等でナットランナやハンドナットランナの販売が
堅調に推移した。
記載内容は、概ね2Qの内容を踏襲している。
現在報道されている、中国における新車販売台数の落ち込みの影響がいつ発現するのか。
特に、来期については気掛かりではある。
次に、これまでの株価の推移について。
同社株式の1月25日までの週足チャートと、四半期決算における純利益の推移は下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は、前回2Q決算の直前に発表された上方修正により大きく上伸して 6,000円にタッチ。
2Q決算発表後も強い値動きが継続し、そのまま 7,000円を突破した。
そして昨年末の相場下落により、一時 6,000円近辺まで押し下げられるもその後は持ち直して
7,000円を再び越え、発表直前の本日は 7,270円で引けている。
通期決算は果たしてどこまで伸ばし、それによりマーケットはどう反応するだろうか。
来期以降の動きが気になるが、売上を確実に伸ばしている同社には今後も長期的に投資を
続けて行きたいと考えている。
今後の将来の成長が、非常に楽しみな企業である。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00399]
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