3844 コムチュア が本日1月29日の大引け後、2019年3月期の第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 130.25億円 | +7.5% | 180.25億円 | +72.26% |
営業利益 | 18.94億円 | +36.9% | 25.45億円 | +74.42% |
経常利益 | 19.03億円 | +35.3% | 25.45億円 | +74.77% |
純利益 | 12.62億円 | +21.4% | 17.90億円 | +70.50% |
2Q決算はそれぞれ前期比で経常利益:52%増益、純利益:30%近い増益であったが、今回は
それぞれ 35%・21%程度の増益に留まった。
昨年12月に各利益の通期予想を上方修正しそれぞれ14%超増やしているが、今回の進捗率は
経常利益はほぼオンスケとなったものの、純利益は 70%台に留まっている。
最終ゴールに向けて、4Qでの再加速を期待したい。
総括として、クラウド、ビッグデータ、AI、ERPの大きな伸長に加え、RPA・IoTの増加により
4事業(グループウェア・ERP・Webソリューション・ネットワークサービス)が順調に伸長。
その結果、売上高は3Qとして9期連続増収となり、過去最高となったとしている。
また純利益は、提案力の強化やサービス品質・生産性の向上、上流工程の提案・受注に注力した
結果のコンサルティング業務の拡大等により、一人当たり売上高が伸長。
見積りやPJ管理の徹底による不採算案件の撲滅、合併に伴う業務効率化と連結子会社の譲渡による
間接費の削減等により、7期連続の増益で過去最高となったとしている。
1月22日に社長の異動を発表しており、同日開催の取締役会で大野社長が今期限りで取締役に退き、
来期より澤田新社長の体制となる。
これまで向会長と大野社長の二人三脚で会社を強く牽引して来たが、今回の社長交代により
会社の進む方向に何らかの変化が出てくるのかも、今後注視して行きたい。
もちろん、新体制により更に良い方向に進む事を願っている。
次に、これまでの株価の推移について確認してみる。
同社株式の本日までの週足チャートと四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価はこれまで2Q決算予想の上方修正時は上昇したが、肝心の決算発表に向けては大きく下落。
通期予想の上方修正時も大きく下落し、今年に入ってからようやく切り返して来た所である。
中々厳しい展開が続いているが、先ずはボックス中心の 3,500円処に戻れるかどうかであろう。
そこを超えて来れば、投資家の心理も好転するのではないか。
先ずはこのレベルを超えない事には 4,000円台の奪還が見えてこないので、投資家の気持ちを
がっちりと掴める様に、会社には引き続き良いIRを期待したい。
来期からの新体制への移行を機に、将来大きく飛躍する企業になってほしいという想いを改めて
強く持っており、今後の取組みには大いに期待している。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00400]
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