6080 M&Aキャピタル・パートナーズが本日大引け後、2019年9月期の第1四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 前期比 | 進捗率 | |
売上高 | 38.86億円 | +70.2% | 94.58億円 | +19.1% | +41.08% |
営業利益 | 19.58億円 | +89.4% | 38.98億円 | +23.2% | +50.23% |
経常利益 | 19.59億円 | +89.4% | 39.04億円 | +23.6% | +50.18% |
純利益 | 13.34億円 | +85.0% | 26.61億円 | +27.2% | +50.13% |
前期の減収減益スタートとは打って変わり、70%の増収と 90%に迫る増益で着地した。
M&Aマーケットは競合が増加して市場拡大が進み、これによりM&Aという経営判断が一般化して
中小企業の経営者は、より主体的にM&A関連事業者を選別するように変容していくものと予想。
このため、当期もテレビCMやM&Aセミナー等のブランディングやマーケティング施策を継続強化
していくとしている。
コンサルタント採用活動は本体及びレコフとも概ね計画通りに進捗し、前期比 +4名の112名。
またM&A案件の成約件数は、前期比 ▲8件の29件となった。
従来は成約件数面で貢献していた調剤薬局案件が、業界再編の落ち着きの影響から減少している
ことも影響あり、としている。
しかしながら、大型案件を含む潤沢な受託案件を保有しており、主に中間報酬の一時的な
受領残高を示す前受金も前期比 +27.9%と増加していることから、順調な進捗であると判断。
画像出所:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 2019年9月期 第1四半期決算説明資料
成約件数は前期比で本体は 29件→27件(▲2件)、レコフが 8件→2件(▲6件)となった。
レコフの落ち込みが大きい様である。
しかし、幸いにも手数料総額が1億円以上の大型案件が本体は 2件増、レコフが 1件増と
なったため、大幅な増収増益を達成した。
調剤薬局の再編が落ち着いているという点については同社が得意とする業界でもあり、今後の
中期的な業績への影響が気に掛かる所である。
成約件数3ヶ年計画では、今期は140件(本体110件、レコフ30件)の目標である。
画像出所:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 2019年9月期 第1四半期決算説明資料
同計画に対する1Qの進捗率は本体 24%、レコフ 6%となっている。
本体はほぼオンスケであるが、レコフは大きく出遅れており2Q以降の挽回に期待したい。
四季報新春号の記載。
【反発】
事業承継は旺盛な需要取り込む。
M&A仲介成約件数はコンサル1人当たり件数低下止まり、140(前期115)と拡大。
人員増強や広告宣伝の費用増こなし、営業増益に復帰。
2期ぶり最高純益。
【基盤作り】
レコフにも事業承継チーム発足、コンサル人員は年25%増ペース。
株主還元より成長投資優先だったが、配当開始も社内で議論。
ただ実施時期は不透明。
業績の復活に関する記載と共に、配当についても言及している。
配当はどちらでも良いが、開始するとなればそれなりの配当性向になるか。
何れにしろ優待に加えて配当も得られるとなれば、より多くの投資家の需要を取り込める
事となり、株価には良い影響を与えるだろう。
最後に、決算発表までの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
これまでの株価は、前期の3Q決算発表を受けて 9,000万円台から 6,000円台に大幅下落。
前期末決算と今期最高益の予想の発表後もその下落は止まらず、2018年12月下旬に 3,000円
スレスレでようやく底を打った。
本日は2018年10月31日以来、再び 5,000円台に戻って来た所である。
1Qの好調な出足を受けて、明日のマーケットではどう動くだろうか。
2127 日本M&Aセンター も本日、純利益で 90%を超える進捗率と好調な3Q決算を発表した。
このまま上昇トレンドが継続・加速する事を祈りつつ、今後も長期投資で応援の予定である。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00401]
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