6032 インターワークス が2月1日の正午過ぎ、2019年3月期の第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 29.02億円 | +2.4% | 41.70億円 | +69.59% |
営業利益 | 3.10億円 | ▲20.7% | 8.10億円 | +38.27% |
経常利益 | 3.16億円 | ▲19.4% | 8.10億円 | +39.01% |
純利益 | 2.08億円 | ▲13.4% | 5.60億円 | +37.14% |
今回通期予想について、売上高を従来の 48.00億円から 13%程度、下方修正している。
それでも各利益については修正せず、据え置いた。
前期に引き続き持続的成長に向けた構造改革を実施しており、M&S 事業・人材紹介事業は
構造改革が寄与して増収基調である。
しかし採用支援事業は、HR Technorogy サービスの推進を目的として、従来型の労働集約型
サービスの受注を抑制しており、売上高が期初予想を下回る見通しとなったためとしている。
一方、営業利益については HR-Technorogy サービス化により利益率の改善が進んでいるため、
概ね計画通りであり見通しに変更はないとしている。
相変わらず増収減益となり、通期予想に対する進捗率も低迷しているが、通期では会社の
想定通り着地するだろうか。 ここは期待したい所ではある。
3Qも引き続き、昨年度より取り組んでいる、「持続的成長のための構造改革」を推進している。
<メディア&ソリューション事業>
「工場WORKS」が前年同期比 9.3%増と堅調な増収となり、応募数も戦略投資の効果により
売上高の成長率以上に伸長したが、同サービスへの投資を継続した結果、増収減益となった。
「工場タイムズ」やプロドライバー向け「ドライバータイムズ」への継続投資及び新基盤
(システムプラットフォーム)への開発投資を行い、エンジニア数を前年度よりも増やした。
営業利益の前年同期比は、4半期毎に改善されている。4Qは更に改善を予想。
画像出所:株式会社インターワークス 2019年3月期 第3四半期 決算・会社説明会資料
<人材紹介事業>
持続的な成長の戦略で増員したコンサルタントが順調に成長しており、増収増益となった。
引き続き引き続きコンサルタントの増員と早期戦力化を行い、KPIマネジメントとスモール
チーム戦略の徹底により、増収増益基調を継続する。
<採用支援事業>
従来型の採用アウトソーシングのリストラクチャリングを行った結果、減収減益となった。
引き続き事業構造改革を更にドライブを掛けて推進し、従来型の採用アウトソーシングの
売上高を減らし、HR-Technologyサービスの受注に最注力。
採用媒体事業者2社との提携が決定し、HR-Technology型アウトソーサーへの事業構造改革が
進展し、HR-Technologyサービスの事業比率が高まり粗利率が継続的に改善した。
大手採用媒体事業者との提携実現により、HR-Technology型アウトソーサーとして一歩前進。
画像出所:株式会社インターワークス 2019年3月期 第3四半期 決算・会社説明会資料
引き続き構造改革を推進すると共に、4Qは強力に刈り取りを進めて通期予想を達成してほしい。
長期的には、事業構造改革による「稼ぐ力の増強」の効果で、大きく成長する事を願っている。
次に、株価の動きについて。
同社株式の本日までの週足チャートと四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は1Q決算・2Q決算後も下落を続け、昨年12月25日に 603円の底値を付けてようやく反転。
2月1日は後場開始時に3Q決算発表を受けて上昇し、前日比 +89円となり 792円となった。
この決算でこれほど上昇するというのも不思議であるが、これで4Q決算を想定通り着地出来れば
一段の上昇も現実のものとなるに違いない。
会社はマーケットの期待に応えられる様、3月末まで事業に邁進してほしい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00404]
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