2317 システナ が本日2月4日の大引け後、2019年3月期の第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 430.32億円 | +10.6% | 560.45億円 | +76.38% |
営業利益 | 51.94億円 | +39.8% | 60.12億円 | +86.39% |
経常利益 | 50.19億円 | +36.2% | 57.14億円 | +88.36% |
純利益 | 33.91億円 | +31.2% | 38.02億円 | +89.19% |
今回も相変わらず、好調な数字を叩き出してくれた。
純利益ベースで前期比 31%の増益で着地し、通期予想に対する進捗率も 89%に達した。
<ソリューションデザイン事業>
自動運転、車載インフォテインメントの開発といった車載分野では、得意とする車載
インフォテインメント関連で売上を伸ばした。
ただ社会インフラでは、事業範囲を広げすぎた結果、収益性に問題のある事業も発生。
スマート駐車場等、IoTを使ったインフラ整備分野への経営資源の移動中としている。
スマホや家電、ロボットなどでは、減少するスマホの開発からは撤退し品質検証に特化。
ロボット・情報家電、AI、IoT関連機器の開発業務へのシフトを推進し、受注を拡大した。
<フレームワークデザイン事業>
大型保険システム開発と基盤構築案件の拡大等により、堅調に推移した。
新規サービス分野は受注拡大に向け、業務自動化ソリューションのライセンス販売、
導入支援を中心に展示会等を積極的に推進した。
<ITサービス事業>
従来の派遣型サービスから、ITサポートやITインフラ構築などの請負型業務へのシフトを
推進しており、これらの高付加価値案件の受注が拡大した。
働き方改革に対応したAIチャットボット、eラーニング、スマートデバイス導入などにより
新規顧客を開拓した。
<ソリューション営業>
モバイルPC+クラウドソリューションサービスの提案と、クラウドとオンプレミスサーバー
による、ハイブリッド環境のサービス強化を推進。
前期にあったPC大口リプレース案件の反動を見込んでいたが、それを上回るPCの更新需要
を獲得し、またサーバーソリューションも計画を上回る受注を獲得した。
<クラウド事業>
ビジネスアプリケーションプラットフォーム『Canbus.\キャンバスドット』について、
大型案件の受注に成功した。
「G Suite」や「Microsoft Office365」と連携するグループウェア『Cloudstep』も
働き方改革をはじめした提案が奏功し、大型案件の受注に成功した。
各セグメントともそつなく受注を獲得し、利益に繋げている。
それぞれに満遍なく強い事が、トータルでの増益に繋がっているのであろう。
また同時に、期末の配当予想を従来の 6.5円から 9.5円に増配した。
これにより、通期での配当は16円となる予定である。
次に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
今期1Q決算まで発表の度にターボが掛かっていた株価は、前回2Q決算では下落して終わった。
今回また文句のない好決算となったが、明日以降のマーケットはどう評価するだろうか。
そろそろまた、あの強い株価の動きが見たくなって来た所でもある。
今後の値動きに期待しながら、また将来の成長も楽しみにしながら、投資を続けて行きたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00406]
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