6029 アトラ が 2018年12月期本決算の発表を2月7日に控えた昨日5日の夕方、通期予想の
下方修正を発表した。
減額率は、下記の通りである。
・売上高 :▲19.1%
・営業利益:▲63.3%
・経常利益:▲64.6%
・純利益 :▲55.9%
修正の理由として、
・自費施術の拡大に注力したが、ほねつぎアカデミーのセミナー集客が想定を下回った。
・このため、機材販売が計画を下回る見込みとなった。
・HONEY-STYLEの解約数が利用院の獲得数を上回り、利用院数が純減となった。
・ほねつぎチェーンは他業界との人材獲得競争が激化等により、加盟院が純減となった。
・商品在庫の長期滞留により、商品評価損 1億1,253万円を売上原価に計上した。
もう、終わったなと感じた。
勿論アトラという会社自体が終わったという意味ではなく、私の投資対象としての賞味期限
が終わった、という意味である。
元加盟店からの集団訴訟問題も含め、何かビジネスとして根本的な問題があるのでなないか。
昨日帰宅してこの発表を確認し、5分後には全株を成り行きで売り注文をセットし終えた。
その結果は、下記の通りである。
画像出所:YAHOO! JAPAN
皮肉な事にストップ安で寄り付いた後は上昇し、その近辺を終始保って取引を終了した。
結果的に最安値で売る事となり、最後まで本当に良い想いをさせてくれなかった。
<投資結果>
買い: 1,650円 × 500株 = 825,000円
売り: 378円 × 1,500株 = 567,000円 (投資後、株式3分割)
収支 ▲258,000円(▲31.2%)
2015年5月に投資して以来、投資期間は 3年9ヶ月である。
この間、2~3倍で売るチャンスは数回あったという後悔も当然あるが、やはり芽の出ない
成長株に長期投資した場合のリスクを感じざるを得ない。
日本のマーケットは成熟していないため、特殊な企業を除けば利益が出ない銘柄は評価されない。
やはり、EPS至上主義である。
最終的に、利益を出してナンボの世界である。
アトラは色々と投資は行っているが、肝心の利益が付いてこず、EPSが増えてこない。
私が億万投資家であれば、或いはまた違った選択肢もあるのかもしれない。
しかし限られた投資資金、いつまでもズズメの涙の配当だけで利益の上がらない企業に
投資を続けていくだけの余裕はない。
ここ1~2年は肝心のFC展開が冴えず、機材販売に頼る収益構造となっていたが、それも今回
脆くも崩れた事が明るみになった。
やはり本業は、FC展開なのだ。
本業が冴えない以上、副業だけで利益を伸ばすのは無理である。
想えばこの4年間近く、アトラには夢を抱きながらも度々失望という現実を見せ付けられてきた。
「正解中の人を健康にしたい」という想いに共感して投資を続けて来たが、遂に身を引く時が来た。
例えばここから3年間くらい低迷し、その後利益が付いてきて大きく成長するのかもしれない。
しかし、成長期までトータルで 7年も 8年も待てないのである。
今回この様な結果となり、金額的なダメージは大した事はないが精神的なダメージは大きい。
大きな夢を抱きながら、遂にそれを現実のものとする事は出来なかった。
私は今回の投資の失敗により、果たして投資家として成長出来たのであろうか。
少なくとも、成長を期待した企業がそうならない条件の何かを学んだ様な気がする。
別に投資に失敗しても、命まで取られる訳ではない。
心機一転、また新たな投資先を発掘して、再びこの資金を投資しようと思っている。
致命傷を負ってマーケットから退場しない限り、何度でもやり直せるのが株式投資の良い所である。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00406]
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