3763 プロシップ が1月30日の昼過ぎ、2019年3月期の第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 29.00億円 | +6.0% | 46.00億円 | +63.04% |
営業利益 | 8.28億円 | +11.0% | 14.80億円 | +55.95% |
経常利益 | 8.72億円 | +13.2% | 15.10億円 | +57.75% |
純利益 | 5.97億円 | +13.2% | 10.40億円 | +57.40% |
経常利益・純利益は、何れも前期比で +13%台の増益での着地となった。
通期予想に対する進捗率は2Qは 32%台、今回は 57%台であり、丁度 25%の進捗となった。
2019年度から適用となるIFRS(国際会計基準)のリース会計制度の変更や、企業のグローバル化
対応等に伴うシステム刷新需要等を受け、売上高は増加。
また、昨年発生した一部の赤字案件が収束したことで、利益は増加となった。
<パッケージソリューション事業>
主力の固定資産ソリューションは、IFRS対応を中心とした新規ユーザーの獲得や既存ユーザー
へのバージョンアップを推進した。
この結果、売上高は前期比 +5.5%、営業利益は同 +12.8%となった。
<その他事業>
子会社プロシップフロンティアにて、既存顧客からの継続案件や追加案件の獲得を進めた。
この結果、売上高は前期比 +32.4%、営業利益は同 ▲16.7%となった。
3Q時点で受注高は前期比 +12.1%、受注残高は同 +10.9%と増加しており、堅調に推移している。
また費用面は、売上原価が当初予定より増加するが、販売費及び一般管理費は下回るとしている。
利益の進捗率は6割にも達していないが、上記の2行の結果から通期予想に変更はないとしている。
売上高の9割以上を占めるパッケージソリューション事業で問題なく進んでおり、特段違和感はない。
顧客企業の期末に向け、稼ぎ時である4Qで予定している売上を確定させて、結果を出してほしい。
期末配当予想は、前期の記念配含む 60円に対して普通配当で 30円(株式2分割後)の実質増配と
なっており、利益を上乗せして更に増配される事を期待している。
また2月12日には、代表取締役の異動が決議されたことを発表している。
鈴木会長が代表取締役会長に、川久保社長が社長職を退き取締役に、営業責任者として海外事業や
新ソリューション開発に取組んだ山口副社長が社長となった。
前回の異動から2年での新体制となるが、引き続き業績の成長に向けて邁進してほしい。
次に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は今期、1Q~3Qの決算発表後は何れも髭足だけが伸びただけで、結局元の位置に戻っている。
2017年9月以降、もう1年半近くも 1,400円 ~ 1,000円(株式分割後)のボックス相場である。
そろそろ 1,400円を抜いて上放れしてほしいと思うが、こればかりはマーケット頼みである。
腰の重いマーケットを動意付けるため、会社には是非とも業績の上方着地と来期の強い予想を
発表してほしいものである。
これからも長期的な成長を願いながら、株主として投資を続けて行きたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00417]
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