2428 ウェルネット が2月4日の大引け後、2019年6月期の第2四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期予想 | 進捗率 | |
売上高 | 50.52億円 | +2.9% | – | – |
営業利益 | 2.93億円 | ▲16.0% | – | – |
経常利益 | 3.06億円 | ▲16.4% | – | – |
純利益 | 2.11億円 | ▲12.4% | – | – |
注)通期予想は未確定要素が多いのを理由とし、公表されていない。
2Qも1Qに引き続き、前期比で減益となった。
前回は営業利益・経常利益で ▲35%程度の減益であったが、今回その率は小さくなった。
減益率は段々と小さくなって来ているが、今後はどうなるだろうか。
<「支払秘書」の状況>
・提携銀行は16銀行と接続を完了、今後も増加する見込み。
・生体認証、決済情報のリアルタイム監視機能などのセキュリティ対応機能を実装。
・導入事業者は5電力会社がサービスを開始、今後も他電力会社への拡大を予定。
・航空会社では、エアアジア・ジャパンが導入。
<「バスもり!」の状況>
・取扱路線は 250以上に。
・通常の1回チケット、定期券、回数券、電子もぎり、フリーパスなど導入が進む。
支払秘書における、航空会社エアアジア・ジャパンへの導入が目を引いた。
マルチペイメントサービス他、各種サービスの導入は進んでいる。
画像出所:ウェルネット株式会社 2019年6月期 第2四半期 決算説明資料
支払秘書は、電力会社以外への導入が進み始めた。
画像出所:ウェルネット株式会社 2019年6月期 第2四半期 決算説明資料
バスもり!は、様々な種類で全国のバス会社を囲い始めている。
画像出所:ウェルネット株式会社 2019年6月期 第2四半期 決算説明資料
昨年11月以降のニュースリリース
・<2018.11.29> エアアジア・ジャパンの航空券購入にスマホ決済を導入
「支払秘書」で初めて航空券購入が可能となった。
・<2018.11.30> 広島空港連絡バスで非予約制路線の乗車券販売を開始
リムジンバス乗車券販売と「電子もぎり」の提供を開始。
・<2018.11.30> 日本初!「アリペイ」で高速バスの予約サービスを開始
QRコードを使った決済サービス「アリペイ(支付宝)」との連携を開始。
・<2018.12.13> 名鉄バスの乗車券購入にスマホ決済を導入
「バスもり!」上での乗車券購入時決済に利用可能な「支払秘書」の提供を開始。
・<2019.01.30> ブランディアオークションの購入にスマホ決済を導入
EC業界で初めて「支払秘書」の利用が可能に。
・<2019.02.01> ソニー・ミュージックアーティスツの会費支払にスマホ決済を導入
ファンクラブ会費の支払に、スマホ決済「支払秘書」を提供開始。
・<2019.02.04> サンデン交通のフリー乗車券はスマホで
フリー乗車券「しものせき観光一日フリー乗車券」の販売を開始。
・<2019.02.05> 近鉄百貨店ネットショップの購入にスマホ決済「支払秘書」を導入
「支払秘書」が初めて百貨店系EC店舗への提供を開始。
・<2019.02.13> JRバスの乗車券、スマホ決済で購入可能に
JR関東株式会社、JRバスグループ各社が運行する 67路線で利用可能に。
2月13日発表分まで、色々と出ている。
11月のエアアジア・ジャパンへの導入や「アリペイ」による中国人訪日客の高速バス利用、
そして今年1月には、EC業界に初めて「支払秘書」を導入。
2月にはソニー系列のファンクラブ会費の支払や、近鉄百貨店が運営するネットショップでも
利用出来る様になった。
色々な業界へと間口を段々と拡げて来ており、今後も新しい業界への導入と同業他社への横展開が
少しずつ進展する事を願っている。
次に、株価の動きについて。
同社株式のこれまでの週足チャートと四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
減益決算がズラリと並ぶが、株価的には大底を脱した様にも感じるが、どうだろうか。
これから6月の配当権利落ちまでは、案外底堅い値動きになるのかもしれない。
業績については、次回の3Q辺りでそろそろ少ないながらも増益に転じないかと期待している。
少しでも先行投資の回収フェーズに入ったことがマーケットに伝われば、大きなエネルギーが
株価には出てくるのではないかと考えている。
陽がまた昇ってくるまで、もう少しの辛抱であると期待しながらその時を待ちわびている。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00418]
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