4327 日本SHL が1月30日の大引け後、2019年9月期の第1四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 3.45億円 | +15.6% | 28.25億円 | +12.21% |
営業利益 | 0.12億円 | -% | 11.66億円 | +1.02% |
経常利益 | 0.13億円 | -% | 11.64億円 | +1.12% |
純利益 | 0.09億円 | -% | 7.98億円 | +1.13% |
今回の1Q決算は各利益とも、黒字での着地となった。
通期予想に対する進捗率は何れの指標も僅か 1%台であるが、出だしはこんなものである。
サービス形態別には、下記の通りであった。
売上高 | 構成比 | 前期比 | |
プロダクト | 2.23億円 | 64.6% | +22.9% |
コンサルティング | 1.14億円 | 33.0% | +6.7% |
トレーニング | 0.08億円 | 2.4% | ▲19.9% |
プロダクトは、総合適性Webテスト「GAB」の販売が好調だったため売上高が増えた。
コンサルティングも、「Webテスト」の顧客仕様版の販売が好調のため売上高が増加。
一方でトレーニングの売上高減少は、公開コースの受注減少が主な要因であるとしている。
また販管費が増加したが、恒例のロイヤルティの増加がやはり負担が重い。
今期の予想については、採用広報や採用選考活動に関する現行の業界団体等の自主規制が
適用される最終年であり、また企業の雇用意欲は旺盛であるため、2020年新卒者の採用
市場環境は堅調に推移するとしている。
続く2Q以降は稼ぎ所であり、大きく進捗する事を楽しみにしている。
四季報新春号の記載。
【連続増配】
企業の採用意欲なお強く、柱の新卒者向け適用テストのWeb版が着実増。
営業深耕など奏功し、テストセンター方式も伸びる。
ただ外注費や人件費やや膨らむうえ、ロイヤルティ支払い負担増加。
水準高いが、営業益踊り場感。連続増配。
【先取り】
通年採用拡大の動きを先取りした商品開発推進。
代理店支援体制も通年対応急ぐ。
紙からWeb版への転換一段進展。
Web版への移行に加え、テストセンター方式の好調さも記されている。
そしてやはり、年々上昇するロイヤルティ費用が負担となっている。
対策としての自社ソリューションの開発等、その進展には期待している。
次に、株価の動きについて確認してみる。
同社株式の週足チャートと、四半期決算における純利益の推移を表示したのが下記の図である。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は2017年9月に 2,600円を超えた所が頂点となり、以降は上下に振れながらも中期的は
下落トレンドが続いている。
昨年12月25日に付けた 1,411円が目下の底値であるが、今後はこの底値を割る事なく上昇して
いく事が出来るだろうか。
予想配当利回りは 4%近くになっており、下値抵抗力として機能する事を願っている。
今後もライセンス契約への依存度を段々と下げ、自社ソリューションによる収益の割合が
増えて行く事を期待しながら、長期で投資を続けて行きたいと思う。
<ブログ村ランキングに参加中。ランクアップにご協力下さい(→ありがとうございます)>
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00419]
この記事へのコメントはありません。