4746 東計電算 が2月4日の大引け後、2018年12月期の本決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 最終着地率 | |
売上高 | 149.04億円 | +11.4% | 145.05億円 | +102.75% |
営業利益 | 28.94億円 | +12.2% | 28.29億円 | +102.30% |
経常利益 | 32.48億円 | +10.3% | 32.10億円 | +101.18% |
純利益 | 22.35億円 | +10.4% | 22.11億円 | +101.09% |
経常利益および純利益ベースでは、前期比 10%増益の達成となった。
通期予想に対する進捗率は全て100%超で着地し、予想に対して正確に着地した。
業種別ソリューション、アウトソーシング、ネットワークの3つの基本戦略を掲げ、
積極的に営業展開を推進。
下記を重点施策として取組んだとしている。
①システム運用業務売上の拡大
②業種別ERPの促進
③人材育成の拡充
サービス形態別には、下記の通りであった。
1.情報処理・ソフトウェア開発(売上高 129.19億円 ・ 前期比 +8.4%)
・システム運用業務は、最重点課題として取り組み受注の増加に結びつき増収となった。
・ソフトウェア開発業務も、受注堅調とプロジェクト管理の徹底により増収となった。
・ファシリティサービス業務も、増収を実現した。
2.機器販売(売上高 16.34億円 ・ 前期比 +49.0%)
・ソフトウェアの導入や更新に伴う、ハードウェアの更新需要等で大幅に増加した。
3.リース等その他(売上高 3.50億円 ・ 前期比 ▲3.3%)
・事務機器のレンタルによる収入は、堅調であった。
・半面、事務機器の販売による収入が前会計年度の反動減となった。
今期は、機器販売の売上が大きく伸びた。
確実に増益を重ねており、安定した業績振りとなっている。
配当予想も11月に 10円の増額を発表して 90円となっており、増配を続けている。
また、同時に発表した2019年12月期の業績予想は下表の通りとなった。
今期予想 | 前期比 | |
売上高 | 152.91億円 | +2.6% |
営業利益 | 30.84億円 | +6.6% |
経常利益 | 35.18億円 | +8.3% |
純利益 | 24.25億円 | +8.5% |
2019年12月期も次の3つの経営戦略を掲げ、より一層業績の拡大に取り組むとしている。
1.業種別組織体制に立脚した、業種別パッケージの商品化の促進
2.業種別パッケージ商品に、財務会計や給与・勤怠システムを連動させたERPの促進
3.上記に伴う、自社データセンター内でのシステム運用受託の更なる拡大
四季報新春号の予想は、経常利益 34億円、純利益 23億円であり、何れも上回った。
また四季報の配当予想は 90円~95円となっているが、会社予想は 90円で据え置きとなっている。
しかし配当性向は、2018年12月期の 37.0%から 34.1%に低下している。
少なくとも据え置きはなく 95円、上手く行けば 100円に届くはずとソロバンを弾いている。
四季報新春号の記載。
【高原】
主力のシステム開発は建設・不動産、食品等の流通を軸に高稼働。
好採算のシステム運用も伸びる。営業益伸長。連続増配。
19年12月期も建設・不動産や食品流通向けが牽引だが、人手不足で
システム開発、運用に成長減速感。増配には余力。
【転換目指す】
労働集約型の受託開発から抜け出す事業構造転換を意識。
パッケージ化、事業収益分配型など省人化の手法模索。
仕事の需要はあるものの、やはり当社も人材不足に成長を阻まれている。
解決には、地道な活動を続けるしかないのだろうか。
パッケージ販売など、収益構造の転換も意識している様である。
将来に向けて、段々と変化していく事に期待したい。
地味で目立たぬ会社ではあるが、これからも確実な成長が見込めると楽しみにしている。
次に、これまでの株価の推移について確認してみる。
同社株式の週足チャートと四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
業績は最高益を更新し続けているが、株価は2017年10月からはボックス圏で推移している。
12月末に続き1月末にも何故か 2,800円台まで下げたが、結局底値となり反発した。
力強く3,600円を超えて上昇して行くのは、いつの日になるのだろうか。
まぁ、別にあせる必要もない。
増益と増配を重ねていれば、マーケットもいつか触発される日が来るだろう。
これからも配当と優待のお米券を頂きながら、じっくりと長期投資を続けたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00420]
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