3817 SRAホールディングス が2月7日の大引け後、2019年3月期の第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 298.31億円 | +2.0% | 400.00億円 | +74.58% |
営業利益 | 27.39億円 | ▲0.7% | 44.00億円 | +62.25% |
経常利益 | 30.74億円 | +10.9% | 44.00億円 | +69.86% |
純利益 | 15.05億円 | +115.7% | 28.00億円 | +53.75% |
売上高は前期比で 2%増収、営業利益は同 10%の増益となった。
なお純利益は同 2.1倍となったが、前期はハピネット社の訴訟関連損失等を含む
特別損失を計上したためである。
通期予想に対する進捗率は売上高こそ標準的な数字となったが、各利益では低くなり
純利益は 53%台と低迷している。
最後の4Qではこれまでの分を挽回できる様、ぜひとも頑張ってほしい。
引き続き中期経営計画に基づき、下記の重点施策に取組んでいる。
1.既存事業の収益性向上
・プロジェクト管理の強化による採算性向上、間接費の継続的削減
・自社IP製品ビジネスへの取り組み
・生産要員規模の適正化
・株式会社SRAプロフェッショナルサービスの運営コスト削減
2.ビジネスモデルの変革
・「自社IP製品ビジネス+既存事業の高付加価値化」の推進
・IoT、モバイル、セキュリティ、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、
ソーシャル・ネットワーキング技術等の分野での自社IP製品、新サービスの提供
3.自社IP製品ビジネス×海外ビジネス
・成長分野に向けた自社IP製品の拡充
・成長市場である海外をターゲットとしたビジネスの推進
新技術を中心とした自社製品はこれからの成長分野であり、開花する事を期待している。
本日3月1日には、当社と日本IBMとの合弁で設立した株式会社AITが、金融サービスプラット
フォーム運営会社である「株式会社フィッティンング・ハブ」へ出資した事を発表した。
画像出所:株式会社フィッティンング・ハブ Webサイト
株式会社フィッティンング・ハブは、ブロックチェーン技術を活用した金融サービスプラット
フォーム運営会社として、2019年2月12日に設立されたばかりの企業である。
出資企業は、地銀4行およびITベンダー3社(AIT、日本IBM、NEC)となっている。
クラウド上に構築されたサービス提供基盤システムは、金融機関や事業者が共同で金融関連
サービスを提供する際に利用可能であり、統合認証機能を持つのが特徴となる。
電子交付サービスの提供を開始しており、同社の今後の成長によりAITを通したビジネスの
発展効果の発現に期待したい。
次に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は2018年10月に 3,585円の高値を付けた後は沈む一方であるが、12月25日の底値以降は
上昇し、3Q決算発表翌日の2月8日も陽線で何とか踏ん張っている。
2017年末には 4,000円を超えて一時買値の2倍近く上昇した事もあり、もう一段の上昇を
期待したい所である。
今後も自社製品の比重を高めて利益を伸ばし、成長して行ってほしい。
配当を受領しながら、長期投資を続けて行く予定である。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00422]
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