PF銘柄の四半期決算の結果について、総括する。
初めに、PF全体の四半期決算(純利益)の結果と株価変動の遷移は、下記の通りとなった。
決算期 | 純利益 | 株価変動 | |||
増益社数 | 減益社数 | 株価上昇 | 株価下落 | 株価不変 | |
2019/1Q | 16 | 8 | 10 | 13 | 1 |
2019/2Q | 17 | 7 | 9 | 15 | |
2019/3Q | 18 | 5 | 10 | 13 |
※3月期決算ベース(他は非調整)。増益は黒字転換、減益は赤字転落をそれぞれ含む。
増益銘柄数は増えているものの、株価が上昇した銘柄数は変わらない。
但し減益でも上昇した銘柄もあるし、その逆もあるので単純には比較できないが。
次回の仕上げの4Qで、これがどう変化するだろうか。
次に、銘柄毎の四半期決算(純利益)の前年同期間比と株価の反応、およびそれに対する
心の叫びを下表にまとめた。
銘柄名 | 純利益 | 株価 | 心の叫び | |
前期比 | 変動率 | 変動額 | ||
JACリクルートメント | +6.0% | +2.97% | +71円 | これ位なら、マァ許しましょう (^^ |
日本M&Aセンター | +4.4% | +6.84% | +174円 | オッ、今回は業績と株価が仲良く上昇! |
ソーバル | +2.2% | ▲1.10% | ▲10円 | 大発会ですよ大発会! ご祝儀クダサレ |
システナ | +31.2% | ▲5.41% | ▲71円 | アララ、大幅増益デスヨ、そこのダンナ ! |
ウェルネット | ▲12.4% | +7.36% | +73円 | 何かが吹っ切れたのかな? (^^ |
プロシップ | +13.2% | ▲2.31% | ▲32円 | ウーン、2桁増益なのだが何故ナノ ? |
SRA-HD | +115.7% | +0.61% | +16円 | 経常利益だって10%増益ナノニサ・・・グスン |
コムチュア | +21.4% | ▲11.08% | ▲325円 | アリャリャ、20%以上増益でこれはヒドイネ |
キャピタルアセットP | 赤字 | ▲1.47% | ▲42円 | マァ、1Qナンテこんなものデスナ・・・(汗 |
日本SHL | 黒転 | ▲0.23% | ▲4円 | 1Qから黒字だぞ、ドーダマイッタカ・・・(泣 |
東計電算 | +10.4% | ▲3.05% | ▲95円 | アノー、2桁増益ナノデその辺ヨロシクデス (_ _) |
山田CG | ▲56.8% | +7.90% | +160円 | ウンウン、そうだよね、通期大丈夫ダヨネ・・・ |
インターワークス | ▲13.4% | +12.66% | +89円 | この反応は・・・遂に潮目ノ到来かナ (^^ |
IRJ-HD | +16.8% | ▲4.74% | ▲61円 | イイノイイノ、気にしないで我が道ススムゼ! |
ジャパンマテリアル | +56.9% | ▲3.16% | ▲42円 | アノネ、キミは何もわかっとらん様だな ! |
M&AキャピタルP | +85.0% | ▲0.60% | ▲30円 | アララ・・・皆さん気付いてナカッタノカナ ? |
アビスト | +3.5% | +5.41% | +170円 | 今後もこの調子でお願いシマス (^^ |
日進工具 | +5.0% | +0.28% | +7円 | 着実に増益を積み重ねてイルノデヨロシクネ ! |
エスティック | +51.7% | +3.44% | +250円 | 5割増益ナノデモット評価して下さい (>_< |
MS-Japan | +46.6% | +17.65% | +270円 | オーッ、今回は来ましたね素直な評価が! |
インターネットIN | ▲84.3 | ▲5.34% | ▲30円 | 意外と売られず、フゥーヨカッタ・・・ |
ウェルビー | +55.4% | ▲3.57% | ▲63円 | また55%増益だが見事に下落、トホホ・・・ |
リログループ | +24.3% | ▲0.96% | ▲28円 | アノー、20%台増益デスヨ、ミスターマーケット ! |
※株価変動は、決算発表後最初の大引け終値の、前日終値に対する数値
今回は、ストップ高・ストップ安ともにゼロとなった。
そして今回も、好業績とマーケットの反応に乖離があるものが何社か存在した。
・2317 システナ → 31%増益で株価は ▲71円、▲5.4%も売られ、前回に続き評価されず。
・3763 プロシップ → 13%増益に対して株価は ▲32円、▲2.3%と反応せず売られた。
・3844 コムチュア → 21%増益に対して株価は何と ▲325円、▲11%と大きく売られた。
・4746 東計電算 → 10%の増益で株価は ▲95円、▲3%とマーケットは全く評価せず。
・6035 IRJHD → 今回も +16%の好業績だが株価は ▲61円、▲4.7%下落で乖離が鮮明に。
・6055 ジャパンマテリアル → 56%の大幅増益には目もくれず、株価は ▲42円、▲3.1%となった。
・6080 M&Aキャピタルパートナーズ → 85%と2倍近い増益だったが株価は ▲30円、いつ織り込むのか。
・6556 ウェルビー → 55%の大幅増益だったが株価は ▲63円、▲3.5%と全く評価されず。
・8876 リログループ → 24%の増益に対して株価は ▲28円とマーケットは眼中にない様だ。
株価が市場環境や需給状態、有力な投資家や機関投資家、はたまたマーケットの期待とやらに
左右されるのは理解しているつもりである。
しかし 30%や 50%の増益にも係わらず売られてしまうというのは、何とも不条理である。
マーケットはある程度は効率的で合理性があり、株価を長期的には業績に収束させる機能を
有しているという前提で、投資を実行している。
したがって長い目で見て、これらの業績が株価に織り込まれて行くことを祈るばかりである。
勿論その逆もありで、減益にも係わらず上昇した銘柄もあった。
・2428 ウェルネット → 相変わらず ▲12%と減益だったが株価は +73円、+7.3%と買われた。
・4792 山田コンサルティンググループ → ▲56%と大幅減益で今期瀬戸際だが、+160円と8%近く上昇。
・6032 インターワークス → ▲13%の減益に対して株価は +89円、+12.6%と大きく買われた。
ウェルネットとインターワークスは、いよいよ投資効果が発現すると市場は読んでいるのか。
そして山田CGは、驚異の4Q着地で通期予想の達成をマーケットは見越しているのか。
これらについてはマーケットが持つ、その先見性に期待したい。
さて、夢の10連休が終わればいよいよ締めの4Q、そして重要な来期の予想が発表される。
米中間の軋轢や中国の経済的な減速を受けてこの先に暗雲が立ち込める中、製造業を中心とした
来期予想がどの程度のものとなるのか。
果たして現在の日経平均株価 20,000円超えを正当化するものとなるのか、戦々恐々とその行方を
見守ることになりそうである。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00425]
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