相場環境に左右されずにホールドを続ける長期投資において、ポートフォリオ中に
中心となる高い含み益の銘柄があると心強い。
私の長期投資PFでは、買値から株価が数倍になっている銘柄が複数ある。
長期投資PFでは20銘柄程度に分散し、且つ各銘柄への投資割合は比較的均等に配分して
いるため、各銘柄の含み益率が全体のパフォーマンスに大きく寄与する訳ではない。
それでもある程度は貢献するため、相場の急落時にも比較的落ち着いていられる。
そして2019年1月29日時点での、同PFにおける含み益率上位5銘柄は下記の通りである。
順位 | コード | 銘柄名 | 保有期間 | 含益率 |
1位 | 6035 | IRJHD | 2年8ヶ月 | +458% |
2位 | 3844 | コムチュア | 3年4ヶ月 | +441% |
3位 | 2317 | システナ | 3年9ヶ月 | +375% |
4位 | 6161 | エスティック | 2年5ヶ月 | +262% |
5位 | 6080 | M&ACP | 3年6ヶ月 | +215% |
4位の 6161 エスティック 以外の4銘柄は、以前より上位4位を占めてきた。
そしてエスティックについては、2018年10月以降にベスト5内に顔を出す様になった。
投資時期からの期間は エスティック が一番短く、2年5ヶ月である。
そして1位の アイアールジャパンホールディングス がそれに続き、2年8ヶ月である。
残りの3銘柄は、何れも3年以上の投資期間となっている。
ブログを始める前は詳細な途中経過の記録が無いが、
(記事を書くため、自然と記録を残す様になるのもブログを運営する利点である)
エスティック に投資する直前の2016年10月21日時点では、上位は下記の通りであった。
・1位 125% 6029 アトラ
・2位 100% 3093 トレジャー・ファクトリー
・3位 100% 6035 アイアールジャパンホールディングス
・4位 90% 2317 システナ
・5位 88% 3844 コムチュア
・6位 41% 6080 M&Aキャピタルパートナーズ
1位の アトラ は2015年5月に 1,650円で買い、3分割を経て2019年2月に 378円で叩き売り。
中々成長しない中でずるずると付き合い、結局 ▲31%の実損である。
関連記事:6029 アトラ 下方修正でさようなら(記事 No.00406)
2位の トレジャー・ファクトリー は、ブログ開始前に売却済みの銘柄である。
こちらは2013年12月に 1,640円で買い、2分割×2回を経て2017年5月に 830円で売却して
一応は2倍高を取れている。
しかしこれも アトラ と同じく、業績やマーケットでの賑わいのピーク時を過ぎても一向に
決断する事が出来ず、結局美味しい所を取れずに終わった。
下図は、3093 トレジャー・ファクトリー の月足チャートに表した買いと売り。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
長期投資における出口戦略を失敗するとこうなるという、見本の様なチャートである。
しかしこの2銘柄は、3位以下の各銘柄に投資するまではPFにおける含み益率の花形であり
この2つの含み益のお陰で、どの様な状況下でもPF全体が含み損に転落する事はなかった。
今振り返れば、非常に有り難い存在であったのである。
トレファクの株価がどんどん上昇して行くのを見るのは、とても楽しかったのを覚えている。
(結局、さきほど書いた通り大部分は絵に描いた餅で終わったが)
その後は3位以下の4銘柄は何れも含み益率を増やし、現在まで不動のベスト5を構成している。
エスティック は2018年後半の株価上昇により急激に増え、その仲間入りを果たしている。
こうして2013年末から始めた長期投資PFは、スター銘柄が当初の2銘柄から現在の4銘柄に
上手くバトンタッチし、全体としては含み益を維持しながら今日まで推移してきた。
ブログを開始した2017年7月以降は、各銘柄のパフォーマンスを月次で記録しているので
改めて集計してみる。
2019年3月29日時点で含み益率が上位の5銘柄についての、2017年8月からの月別の含み益率の
推移は下図の通りとなった。
さきほど書いた通り、IRJHD、コムチュア、システナ、M&ACP は常にベスト5入りしている。
堂々の1位を勝ち得たのは、6035 アイアールジャパンホールディングス。
下図は、同社株式の週足チャートと四半期決算における純利益の推移。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
エスティック以外のベスト4の中では2018年5月まで最下位だったが、私はいつかこの銘柄が
含み益率1位になると確信していた。
その予想通り、2018年7月には 472%で1位を獲得。
その後は一旦沈むも、今回の東証改革の報道により強い上昇を続けて再び1位に返り咲いた。
2位は、IRJHDと1位を競った相手となる 3844 コムチュア である。
下図は、同社株式の週足チャートと四半期決算における純利益の推移。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は2018年5月、6月と急落。その後は復活するも、2018年12月には急落し 252%と4位に。
しかし2019年に入り再び息を吹き返し、現在 441%で2位に復活した。
今後も、力強い株価の動きが継続する事を願っている。
3位は、コムチュアと同じIT業界で好ライバルな 2317 システナ である。
下図は、同社株式の週足チャートと四半期決算における純利益の推移。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
比較的安定した株価維持力を保ち、順位はコムチュアと抜きつ抜かれつだが
2018年10月以降は落ちない株価で遂に1位に。現在はまたコムチュアに抜かれた所である。
週足で見ると下げトレンドが続いており、今後の挽回を期待している。
4位は、2018年10月以降に株価が大きく上昇した 6161 エスティック である。
下図は、同社株式の週足チャートと四半期決算における純利益の推移。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
2018年9月まではソーバルやジャパンマテリアル、山田コンサルティンググループと共に
ベスト5の圏外であったが、2019年3月期・通期予想の上方修正により株価は覚醒。
下落トレンドの M&ACP と入れ替わり、2018年12月には僅か ▲0.7%の下落率で2位に浮上。
来期の強い業績予想と、それに基づく株価の動きの継続を期待したい。
そして最下位となる5位は、6080 M&Aキャピタルパートナーズ である。
下図は、同社株式の週足チャートと四半期決算における純利益の推移。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
2018年4月までコムチュアとトップを競い、2018年5月に期間中最高となる 566%でトップに。
1,600円で投資した株価は5桁に躍進し、7バガーが目前であった。
しかし期待とは逆に以降はみるみる下落し、2018年12月には 137%と5位に沈んだ。
これ以上下げ続けると、ベスト5の圏外となる可能性が出て来そうである。
騰げと下げのモードが極端であり、マーケットの潮目が変わるのを気長に待つしかなさそうだ。
2019年3月29日現在のこれら5銘柄の含み益総額は 1,687万円程度であり、PF全体の投資総額
2,195万円に対する含み益率は 77%近くと、高いウェイトを占めている。
従って、今後の好業績や株価の上昇を期待せずにはいられない。
現在の相場の先行きは不透明感を増しており、この先も大波がやってくる可能性は高い。
それでも投資を続けていく上で、これらの銘柄の存在は正に心の支えであり、今後も
相場の荒波に負けずに大きく成長してくれる事を願いつつ、投資を続けて行きたいと思う。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00430]
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