6080 M&Aキャピタル・パートナーズ が4月26日の大引け後、2019年9月期の第2四半期決算
および、通期業績予想の上方修正を発表した。
指標毎の着地状況および予想修正値とそれに対する進捗率は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 新会社予想 | 旧会社予想 | 増減比 | 進捗率 | |
売上高 | 71.87億円 | +46.6% | 115.07億円 | 95.48億円 | +20.5% | +62.46% |
営業利益 | 35.25億円 | +53.2% | 51.81億円 | 38.98億円 | +32.9% | +68.04% |
経常利益 | 35.26億円 | +53.2% | 51.87億円 | 39.04億円 | +32.9% | +67.98% |
純利益 | 23.52億円 | +47.0% | 35.03億円 | 26.61億円 | +31.6% | +67.14% |
今期1Qは各利益とも前期比 80%台の増益で、通期予想に対する進捗率は 50%に達しており
予想の上方修正は時間の問題であった。
今回2Qの着地は純利益ベースで当初の通期予想に対する進捗率が 88%に達し、ようやく
上方修正の発表となった。
修正後の通期予想では、純利益で前期比 67.4%増益の 35億円、EPSは 224.51円となり
初の 200円台乗せとなった。
これまでの最高益は、レコフを買収した後の最初の決算となった2017年9月期の 26億円、
EPSは 178.69円である。
しかも今回の実績は、経常利益・純利益とも修正後の通期予想に対する進捗率は 67%台
に達しており、更なる上積みも十分に期待できる。
マーケットへのインパクトが十分ある決算であり、株式関連の情報サイト「株探」でも
”本日のイチオシ決算” として記事の筆頭銘柄に取り上げている。
これを機に、再び多くの投資家に注目される事を期待したい。
<決算短信より>
_・コンサルタント数は、堅調な採用活動に伴い前期比 23名増の114名に。
_・成約件数は、前期比と同様の 71件と横ばいに。
_・レコフは芳しくないものの、下期成約を見込む案件は一定数を確保。
_・通期のグループ成約件数(目標:140件)は、達成する見込み。
M&Aの累計成約件数は、下図の通りとなった。
画像出所:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 2019年9月期 第2四半期決算説明資料
今期の成約件数は、下記の通りとなった。 ※前期 → 今期(前期との差)
_・1Q(単体):本体 29件 → 27件(▲ 2件)、レコフ 8件 → 2件(▲6件)
_・2Q(単体):本体 28件 → 38件(+10件)、レコフ 6件 → 4件(▲2件)
_——————————————————————————————————–
_・2Q(累計):本体 57件 → 65件(+ 8件)、レコフ 14件 → 6件(▲8件)
本体は前期比 10件増と大きく挽回し、1億円以上の案件も前期比 4件増で業績に寄与した。
しかしレコフは、引き続き調子が良くない様である。
成約件数3ヶ年計画では、グループ全体で1年当たり平均 20%増を堅持するとしており
今期は 140件(本体110件、レコフ30件)の目標である。
画像出所:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 2019年9月期 第2四半期決算説明資料
同計画に対する2Q時点の進捗率は、本体:59%、レコフ:20%となっている。
本体はオンスケ以上であり、豊富な案件在庫が寄与したとしている。
しかしレコフは2Q連続で谷間とし、1Qに続き大きく出遅れており挽回に期待したい。
<施策と結果>
_・市場でのプレゼンスを高めるべく、ブランディング・マーケティング施策を実施。
_・ホームページのリニューアルや、TVCMを継続して放映。
_・レコフはホームページでクロスボーダーM&Aページをリニューアル。
_・レコフデータはM&A情報提供サービス「レコフM&Aデータベ ース」をリニューアル。
_・件数では前期と並んだが、大型案件の好調な成約により売上高は 46.6%増加。
_・売上原価は、インセンティブ・決算賞与、大型案件外注費が増加し 36.6%増加。
_・販売費及び一般管理費は、広告宣伝費・役員賞与の増加等で 48.8%増加。
テレビCMはやはり費用が掛かり、これを含む宣伝費や賞与等は前期比で5割近く増加した。
一方で成約件数は前期比±ゼロ(本体 +8件、レコフ▲8件)であったが、やはり本体の
1億円以上の大型案件 4件増が、業績に大きく貢献した。
3Q以降も大型案件を中心に確実にモノにして、通期予想を更に超過してほしい。
最後に、決算発表までの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
これまでの株価は、2018年12月25日に 3,110円の安値を付けた後は切り返して上昇。
しかし1Q決算発表の翌日1月31日は、取引開始直後こそ買われたが陰線で終わった。
その後は上昇したが 5,840円まで、以降は相場の上昇をよそに下降トレンドであった。
決算発表を前に3月下旬からのダラダラとした下げと、インパクトのある実績結果。
この乖離に連休明けのマーケットがどう反応するのか、楽しみである。
現在の保有状況は下記の通りであり、特に低迷中の割切投資PFの中核を担っている。
_・長期投資PF:買値 1,600円 含み益率 +195.31% 含み益額 +156万円
_・割切投資PF:買値 6,200円 含み損率 ▲23.79% 含み損額 ▲30万円
この投資成績が、今後どう変化して行くのかを楽しみに見守って行きたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00439]
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