日本M&Aセンター

2127 日本M&Aセンター 19年3月期は9%増益、今期は3%増益予想

2127 日本M&Aセンターが4月26日の大引け後、2019年3月期の本決算を発表した。
また同時に、期末配当の増額決議を発表した。

指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。市場のコンセンサスも併記。

実績 前期比 会社予想
IFIS予想
最終着地率
売上高 284.63億円 +15.6% 267.00億円
275.33億円
+106.60%
+103.38%
営業利益 125.33億円 +8.0% 125.00億円
131.00億円
+100.26%
+95.67%
経常利益 125.33億円 +7.4% 125.00億円
130.50億円
+100.26%
+96.04%
純利益 88.67億円 +8.9% 84.60億円
89.53億円
+104.81%
+99.04%

売上高は会社予想、コンセンサスともに上回り着地した。

各利益は何れもコンセンサスには僅かに届かなかったが、会社予想は上回り純利益は
5%近く超過して前期比 9%増益となり、9期連続で最高益を更新した。

現在掲げている「2022年3月期に経常利益 150億円達成」という第3期中期経営計画は、
今期目標(経常利益125億円)を超過して順調に進捗している。

また期末配当は、従来の 11円から増配し 12円で株主総会に付議される事となった。

<当期の主な取組みと実績>
_・過去最高の 770案件を成約(前々期は 524件、前期は 649件)。
_・成約前の受託件数残高は 1,100件となり、前期の 880件から大幅に増加。
_・コンサルタントを 68名増員。
_・営業拠点を拡充(広島、沖縄)。
_・会員会計事務所数は、前期の735事務所から 865事務所に拡大。
_・証券会社及び都市銀行からの営業ルートは、関係強化と案件受託の拡大に注力。
__大手証券会社との提携が完全に軌道に乗り、三菱UFJ銀行とも提携を開始。
__今期以降、受託件数・成約件数を更に飛躍的に拡大できるものと見込む。
_・案件情報システムを刷新、今後のAI活用も見据えてデータを蓄積。

受託・成約件数は、年々順調に増加している。


画像出所:株式会社日本M&Aセンター 2019年3月期 決算説明資料

営業パイプとして軌道に乗った証券会社に続き、銀行とのライン拡充が実行されており
今後の受託案件の増加に、期待が掛かる。「飛躍的に拡大」という表現が頼もしい。

<グループ会社の取組み>
_・株式会社バトンズ
__M&Aマッチングサイトのユーザー数、譲渡案件登録数、成約件数を更に飛躍的に拡大。

_・株式会社日本PMIコンサルティング
__上場企業やファンドが買収した案件を中心にコンサルティングを展開。

_・株式会社日本投資ファンド(2018年1月に日本政策投資銀行と折半で設立)
__3件の投資を実行し、合計で 100億円規模に。
___・第1号 : たくみやホールディングス(石川県、菓子製造・販売)
___・第2号 : フジバンビグループ(熊本県、菓子製造・販売)
___・第3号 : アートジャパン(宮崎県、建設機械用部品の製造・販売)

それぞれのセクターによる潜在顧客の発掘が、相互にビジネスチャンスを拡げてくれる。
今後も本体と共に、大きく成長して行く事を確信している。

また、同時に発表した2020年3月期の業績予想は下表の通りとなった。
市場のコンセンサスも併記した。

今期予想 前期比 IFIS予想 前期比
売上高 324.00億円 +13.8% 322.33億円 +13.2%
営業利益 135.00億円 +7.7% 155.33億円 +23.9%
経常利益 135.00億円 +7.7% 153.00億円 +22.1%
純利益 91.20億円 +2.8% 106.00億円 +19.5%

会社予想は相変わらず控えめなものとなり、特に純利益は 2.8%増益と渋い。
コンセンサスは営業・経常利益は 20%超の増益、純利益もそれに近い増益である。

このマーケットの見立てとの乖離は、どこで縮まってくるのか。
是非とも市場の期待に追い付き追い越すべく、今期も頑張ってほしい。

今後も長期的な成長を期待して、株主として応援を続けて行く予定である。


画像出所:株式会社日本M&Aセンター 2019年3月期 決算説明資料

最後に、決算発表までの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。


チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY

株価は2018年12月26日に 2,029円の底値を形成した後は、上昇を続けている。

今回の決算発表を受けて、明後日のマーケットはどの様な反応を見せるだろうか。
今期の会社予想が渋い点が、どう評価されるか。

このまま上昇トレンドを崩さずに、3,500円を目指す事が出来るだろうか。
同日発表の M&Aキャピタルパートナーズ の好決算で、投資家マインドが熱い事を祈りたい。

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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00440]

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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 Twitter : 圭壱@長期投資

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

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保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

 ・2019年   5,988 万円 ( +43%+283%

 ・2020年   9,634 万円 ( +61%+517%

 ・2021年   6,549 万円 ( ▲32%+319%

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