システナ

2317 システナ 29%増益で4ヶ年中計を難なくクリア。新5ヶ年中計を発表

2317 システナ が本日5月9日の大引け後、2019年3月期の本決算を発表した。

指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。市場のコンセンサスも併記。

実績 前期比 会社予想
IFIS予想
最終着地率
売上高 597.42億円 +10.0% 574.42億円
584.00億円
+104.00%
+102.30%
営業利益 69.02億円 +33.5% 67.00億円
69.68億円
+103.01%
+99.05%
経常利益 67.06億円 +30.3% 65.00億円
66.00億円
+103.17%
+101.61%
純利益 45.84億円 +29.4% 44.50億円
44.00億円
+103.01%
+104.18%

経常利益は前期比で 30%増益、純利益は同じく 29%増益となり何れもマーケットの
コンセンサスをも超過しての着地となった。

特に純利益は会社予想がコンセンサスを上回っていたが、難なくクリアした。

当期を最終年度とする中期4ヵ年計画(売上高 560億円、営業利益 55億円)を
それぞれ 6.6%、25.5%上回り達成した。

自社商材・サービスの拡充、成長分野への集中投資を積極的に行い、ネットビジネスや
eコマース、車載、IoT、 ロボット/AI、業務システムの分野の拡大に注力した。

1.ソリューションデザイン事業(営業利益:+37.9%)

_<車載>
__得意とする車載インフォテインメント(※)関連が堅調に推移。
__ITS(高度道路交通システム)に関わるアプリケーション開発や、モビリティサービスに
__関わる新たな領域で受注を獲得した。

__※インフォテインメント
___インフォメーション(情報)とエンターテインメント(娯楽)を組み合わせた造語。
___車載関連では、主にカーナビゲーションシステムや道路交通情報の表示等。

_<社会インフラ>
__スマート駐車場などのIoTを使ったインフラ整備を積極推進する分野へ、経営資源を移動。
__売上を大きく伸ばした。

_<ネットビジネス>
__通信キャリアの大規模基幹サービス開発、ECサイト開発、教育改革に関わる開発により
__売上を伸ばした。

_<スマートデバイス/ロボット/AI>
__減少するスマホ開発からは撤退し、品質検証業務に特化。
__ロボット・情報家電、AI、IoT関連機器の開発業務へシフトし、売上を伸ばした。

_<業務システム>
__需要が益々増加している業務システムは、Open Source Software を活用した短納期で
__低コストなサービスを提供し、売上を大きく伸ばした。

_
2.フレームワークデザイン事業(営業利益:+27.0%)

_既存金融分野は、大型保険システム開発の拡大や基盤構築案件の拡大、決済等の新規領域
_へのシフトにより、堅調に推移した。

_新規サービス分野は、RPAソリューションのライセンス販売、導入支援を中心に展示会や
_セミナー等のプロモーション、キャンペーンを積極的に推進し、受注が拡大した。

_
3.ITサービス事業(営業利益:+30.1%)

_ヘルプデスクやシスオペ等の従来の派遣型サービスから、ITサポートやITインフラ構築等
_の請負型業務へシフト。

_また顧客のビジネスを変革するプロフィット部門への提案営業を通じ、高付加価値案件の
_受注が拡大した。

_
4.ソリューション営業(営業利益:+15.9%)

_期初計画では前期にあったPC大口リプレース案件の反動により、前期比で営業利益の減少
_を見込んでいたが、それらを上回るWindows7サポート終了に伴う更新需要を獲得した。

_
5.クラウド事業(営業利益:+27.6%)

_プラットフ ォーム『Canbus.』を注力商材として積極投資、大型案件の受注に成功した。

_グループウェア『Cloudstep』も、働き方改革等の業務改善を検討する企業へ向けた提案が
_奏功し、大型案件の受注に成功した。

主要事業はどれも抜かりなく増益を果たし、経営資源が非常に効率的に配分されており
株主の期待に応えた結果となっている。

_
また、同時に発表した2020年3月期の業績予想は下表の通りとなった。
市場のコンセンサスも併記した。

今期予想 前期比 IFIS予想 前期比
売上高 631.47億円 +5.7% 611.00億円 +2.3%
営業利益 78.65億円 +14.0% 78.90億円 +14.3%
経常利益 76.22億円 +13.7% 70.00億円 +4.3%
純利益 51.40億円 +12.1% 47.00億円 +2.5%

先ずは手堅く、経常利益で +13.7%、純利益ベースで +12.1%の増益予想となった。
コンセンサスは会社予想より低く、経常利益は +4.3%、純利益は +2.5%である。

そして年間配当は前期の 16円に対して 4円増額され、20円の予想となった。

今期の見通しとして、

1.ソリューションデザイン事業

_車載:関連企業との関係強化、自動車と通信の融合に伴い参入する企業への技術支援、
____AIを活用した車載向けサービスプラットフォーム開発等、新領積を推進。

_ネットビジネス:通信キャリア、eコマース、電子書籍、キャッシュレス決済、第5世代
_________移動通信システムに向けたサービス開発等、収益の柱として注力。

_社会インフラ:IoTを絡めたインフラ整備案件の獲得、5G通信インフラ設備に関わる
________開発と検証の受注を拡大。

_ロボット/AI:生活ロボットや産業用ロボット、医療ロボット向けの営業を強化。

_
2.フレームワークデザイン事業

_今後大きく拡大が見込まれる「デジタルトランスフォーメーション」を中心とした
_案件の積極受注を目指す。

_新規として取り組んでいる業務自動化ツール、クラウド関連ツール、データ分析等の
_ライセンス販売と導入支援サービスは、顧客ニーズの更なる取り込みを目指す。

_
3.クラウド事業

_『Canbus.』の販売を計画、既にセールス・プロモーションも奏功し引き合いも増加
_しているが、一層の認知度向上の先行投資を行い、事業成長の礎を築いていく。

各事業とも好調であり、新規事業を含めて投資と刈り取りをバランスよく進めてほしい。

_
また同時に、今期より5年間の中期経営計画を発表した。

その方針が、如何にもITベンダーらしい。

_・データ経営を、中期5カ年計画達成のための経営の大方針とする。

_・データ経営とは、顧客ニーズの早期掌握と事業のスクラップアンドビルドを
__迅速に行うため 、精度の高い原価管理とリアルな損益を早期掌握することである。

_・実現するには、膨大なデータに基づく統計的な思慮による経営が必要であると考える。
__自社のCanbus.IoTプラットフォームで構築した、IT経営システムでデータ経営を実現。

_・IT経営システムとは、活動で蓄積される営業・労務・財務・仕入れ外注データ等を
__統計的に蓄積し、AIを駆使して損益を掌握、利益に繋げるための資産管理システム。

_・徹底した生産性の向上を図り、利益の最 大化を目指す。
__生産性の向上の数値は、一人当たりの営業利益額で表現する。

蓄積したデータをAIで管理し、最適化することで利益の最大化を目指すのである。
何かワクワクする。 5年後の結果が、今からとても楽しみである。

そして業績目標は、下記の通りである。

_・売上高       : 1,010億円
_・営業利益      : 152億円
_・営業利益率     : 15.0%
_・従業員の営業利益額 : 260万円/人
_・株主資本利益率   : 25.0%

2019年3月期の実績に対しては、売上高は 1.7倍、営業利益は 2.2倍である。
そして営業利益率は 3.4%向上、ROEは 0.4%向上である。

営業利益が 152億円になれば、EPSは現在の 47円が 103円程度に上昇する。

また従業員1人当たり、現在の 216万円から 260万円へと稼いでもらう。
これだけの成長実績を上げれば、株価にも相当な影響を与えるだろう。

是非ともその達成に向けて、AIを駆使して利益を最大化するべく動いてほしい。
大きな期待を持って、今後も応援を続けて行きたい。

_
最後に、決算発表までの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。


チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY

株価は2月4日の3Q決算発表後から大きく下げ、8日に 1,023円の安値を付けてから
上昇し、現在は 1,300円を超えた所である。

保有株の状況はいつも大体、 3844 コムチュア と同程度のパフォーマンスであるが
ここの所は、大きく引き離されている。

コムチュアは先日一足先に決算発表があり、本日は 4,000円台に乗せてきている。
システナも明日以降、マーケットに見直されて 1,600円を目指す強い値動きになれるか。

今後もその成長を楽しみに、長期投資のスタンスで応援を続けて行きたい。

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管理人プロフィール

 Author : 圭壱

 50代の会社員。

 2013年より日本株を対象とした

 成長株への長期投資を実践。

 投資先企業の活動を通じた社会貢献と同時に、投資

 資本の成長を目指す。 最終目標は経済的自由人。

保有株式の年末評価額 (単年率・累計率)

 2013年12月  1,560 万円でスタート

 ・2013年   1,567 万円 ( +0%

 ・2014年   1,923 万円 ( +23% ・ +23%

 ・2015年   2,297 万円 ( +19% ・ +47%

 ・2016年   2,695 万円 ( +17% ・ +72%

 ・2017年   4,739 万円 ( +76%+203%

 ・2018年   4,180 万円 ( ▲12%+166%

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