6556 ウェルビー が昨日5月14日の大引け後、2019年3月期の本決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。市場のコンセンサスも併記。
実績 | 前期比 | 会社予想 IFIS予想 |
最終着地率 | |
売上高 | 57.51億円 | +31.8% | 55.65億円 58.00億円 |
+103.34% +99.16% |
営業利益 | 14.95億円 | +47.7% | 12.95億円 15.00億円 |
+115.44% +99.67% |
経常利益 | 14.71億円 | 41.1% | 12.91億円 15.00億円 |
+113.94% +98.07% |
純利益 | 9.91億円 | +40.7% | 8.34億円 9.80億円 |
+118.82% +101.12% |
純利益ベースで前期比 40%と、会社予想を上回る大幅増益を達成した。
市場のコンセンサスに対しても、純利益では予想を超過しての着地となった。
着実に成長しており、安心して投資を継続できる実績となった。
当期は、事業所を下記の通り開設。
__・就労移行支援事業所(ウェルビー)・・・・・・・・ 9センター 総数 67
__・児童発達支援事業所(ハビー)・・・・・・・・・・ 5教室 総数 21
__・放課後等デイサービス事業所(ハビープラス)・・・ 2教室 総数 5
ウェルビーは計画に対して 2ヶ所増、ハビー&ハビープラスは計画通りの実績となる。
各事業所は、確実に増え続けている。
画像出所:ウェルビー株式会社 2019年3月期 決算説明資料
画像出所:ウェルビー株式会社 2019年3月期 決算説明資料
各事業所の利用者数と稼働率が向上し、またサービス単価も上昇した。
一方、3ヶ所の事業所の移転と1事業所の収益性悪化に伴い減損処理のため、約 0.2億円の
特別損失を計上している。
また何れも人件費は増加したものの、売上原価率と販管費率を前期比で減らす事に成功し、
売上総利益および営業利益率の向上に結び付けている。
__・売上原価率 : 1.2%向上(60.3% → 59.2%)
__・販管費率 : 1.6%向上(16.5% → 14.8%)
今後も各費用を上手くコントロールし、利益の最大化を目指してほしいと思う。
また期末配当は、従来予想の 3円に対して 4.2円で株主総会に付議する事となった。
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また、同時に発表した2020年3月期の業績予想は下表の通りとなった。
市場のコンセンサスも併記した。
会社予想 | 前期比 | IFIS予想 | 前期比 | |
売上高 | 67.37億円 | +17.2% | 71.00億円 | +23.46% |
営業利益 | 17.88億円 | +19.6% | 19.50億円 | +30.43% |
経常利益 | 17.87億円 | +21.5% | 19.50億円 | +32.56% |
純利益 | 12.16億円 | +22.6% | 12.70億円 | +28.15% |
前期の実績よりは控え目とはいえ、経常利益で 21.5%の増益予想である。
コンセンサスとは開きがあるが、不可能な数字とは思えない。
今期も引き続き、拠点開設の継続に注力するとしている。
__・就労移行支援事業所(ウェルビー)・・・・ 6センター
__・療育事業所(ハビー、ハビープラス)・・・ 6教室
__・合わせて、前期末 93拠点 → 今期末 105拠点とする計画
画像出所:ウェルビー株式会社 2019年3月期 決算説明資料
是非とも超過しての実績を達成し、投資家の期待に応えてほしいと思う。
配当予想については、年間で前期の 7.2円から 8.8円に増配の予定である。
また4月25日に、子会社「ウェルビーリンク」を設立した。
画像出所:ウェルビー株式会社 2019年3月期 決算説明資料
・職務選定・創出サポート
_障がい者雇用で業務の選定に困っている企業に対し、新たな仕事を創出・提案する。
・企業向け研修
_企業の意向に合わせ、必要な障がい者雇用に関する研修を提案する。
・障害者向け個別サポート
_課題発生時に、企業と従業員双方に長期的なメリットとなる様にサポートする。
・人材紹介
_企業の要望と障がいのある求職者の経験と希望を聞き、マッチングをサポートする。
・サテライトオフィス
_企業と雇用契約を結んだ障がい者が働き、その業務管理及び雇用管理をサポートする。
企業と障がいのある方との良い橋渡し役となる様、こちらも成長して行ってほしい。
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最後に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は1年前の2018年3月期本決算の発表後に上昇し 1,400円台に到達した後は、この位置で
ボトムラインを形成している。
昨日の決算発表を受けて本日は ▲60円と下落したが、今期予想もコンセンサスには届かな
かったものの 22%以上の増益であり、もっと評価されて良いと考えている。
ここからボックスをもう一段上げて、1,900円から 2,200円の展開となる事を願っている。
もちろん今後の持続的な成長を期待して、引き続き長期投資のスタンスである。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00450]
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