2186 ソーバルが本日4月11日の大引け後、2018年2月期の本決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 会社予想 | 最終進捗率 | |
売上高 | 82.23億円 | +3.9% | 81.20億円 | +101.27% |
営業利益 | 5.86億円 | +18.7% | 5.70億円 | +102.81% |
経常利益 | 5.88億円 | +17.6% | 5.69億円 | +103.34% |
純利益 | 4.25億円 | +22.3% | 3.81億円 | +111.55% |
売上高および経常利益の実績と予想
画像出所:ソーバル株式会社
前期比で増収増益、進捗率は全ての業績指標で期初の会社予想を超過して着地した。
特に最終的な純利益は 111.55%での着地となり、前期比で +22.3%の増益を達成して
2期振りに最高益の更新となった。
新しい技術、新しい顧客の獲得に邁進した結果、AIや自動運転、IoTに関する技術と
優良な新規顧客を獲得。
請負案件の拡大も課題の一つとして位置づけ、積極的に営業を行い、案件に対応する
プロジェクトリーダー・マネージャーの教育も実施したとしている。
そして期末配当については、従来12円の予想であったが 12.5円に増額された。
また同時に発表した2019年2月期の業績予想は、下表の通りとなった。
今期予想 | 前期比 | |
売上高 | 83.50億円 | +1.5% |
営業利益 | 6.25億円 | +6.7% |
経常利益 | 6.32億円 | +7.5% |
純利益 | 4.27億円 | +0.4% |
年間配当は 1.5円増配し、26円の予想となった。
今後については、引き続きAIや自動運転などの新しい技術の習得に注力して既存顧客に対して
満足度の高いサービスを提供することに最善を尽くし、優秀な社員の育成や教育を継続し、
強固な基盤を作っていくとしている。
これにより、売上高は今期比で +1.5%、経常利益は +7.5%、純利益は +0.4%と控えめではあるが
ここから増額での着地を期待したい。
2018年2月期は従来から課題であった顧客構成の見直しに動いており、売上の半数を占める
主顧客のキヤノンを抑制し、ソニー・日立グループからの受注を強化している。
複数の主要顧客に分散することで安定的な売上を確保し、事業のリスクを平準化する事が
可能となるので、この取組みは引き続き実施していくことが予想される。
株価は、2月2日に 1,310円の高値を付けた後は3月6日に 998円と 一時1,000円割れの安値を
付けたがその後はまた上下に動き、昨日4月10日には本日の決算期待からか一時ストップ高
となる 1,497円の実質的な上場来高値を付けている。
昨年7月25日に付けた 1,290円(分割前 2,580円)に続いてまたも高い山が形成された感が
あるが、これもまたいつか超えてくる日が来るのだろう。
今期も、そして今後も新技術を習得して顧客の要望に応え、主要大手企業からの受注を獲得
して多方面で活躍する企業に成長して行ってほしい。
テーマで買われる銘柄でもなく普段の株価の動きは地味ではあるが、2014年11月に投資して
約3年半、振り返れば株式を2分割して株価も買値からの3バガーを達成している。
配当も毎期増配され、利回りも今期予想ベースで税引き前 6.0%に届いた。
PF銘柄では今や最古参であり、貴重な存在となっている。
今後も成長に伴う増配とEPSの上昇を享受し続けるべく、長期に亘り投資を続けて行きたい。
[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00225]
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