8876 リログループ が5月14日の大引け後、2019年3月期の本決算を発表した。
指標毎の最終着地状況は、下表の通りとなった。市場のコンセンサスも併記。
実績 | 前期比 | 会社予想 IFIS予想 |
最終着地率 | |
売上高 | 2508.64億円 | +11.3% | 2500.00億円 2499.86億円 |
+100.35% +100.35% |
営業利益 | 178.67億円 | +16.3% | 184.00億円 183.80億円 |
+97.10% +97.21% |
経常利益 | 200.72億円 | +18.5% | 200.00億円 201.25億円 |
+100.36% +99.74% |
純利益 | 130.05億円 | +20.6% | 125.00億円 129.00億円 |
+104.04% +100.81% |
純利益ベースでは前期比で +20%の増益で着地し、最高益を更新した。
また会社予想に対する達成率は 100%を超過し、コンセンサスにも届いた。
<国内事業>
_・借上社宅管理戸数が堅調に積み上がり、管理手数料収入が伸長した。
_・賃貸管理事業は、管理戸数が前期を上回って推移。
_・福利厚生代行サービスにおける、会員数が増加。
_・ホテル運営など、関連事業が堅調に推移した。
_以上により、売上高は前期比 +13.2%、営業利益は同 +22.9% となった。
<海外事業>
_・赴任支援世帯数が前期を上回って推移、ビザやチケットの手配件数が増加。
_・北米における、アパートの稼働率が堅調に推移。
_・住宅斡旋件数や、日本人駐在員向けサポートサービスの顧客企業数が増加。
_以上により、売上高は前期比 +0.4%、営業利益は同 +8.0% となった。
_
また、同時に発表した2020年3月期の業績予想は下表の通りとなった。
市場のコンセンサスも併記した。
今期予想 | 前期比 | IFIS予想 | 前期比 | |
売上高 | 2800.00億円 | +11.6% | 2730.76億円 | +8.85% |
営業利益 | —億円 | —% | 213.56億円 | +19.5% |
経常利益 | —億円 | —% | 231.20億円 | +15.2% |
純利益 | 141.00億円 | +8.4% | 148.16億円 | +13.9% |
会社予想は、売上高はコンセンサスを上回り +11%の増収となった。
また営業利益および経常利益は、予想値を発表していない。
純利益は、コンセンサスが上回り 14%近い増益予想となっている。
引き続き、借上社宅管理、福利厚生、賃貸管理などのストックビジネスで管理戸数や
会員数の堅調な推移を見込み、また周辺事業における収益の積み上げを図る。
_
また5月23日には、中期経営計画「第三次オリンピック作戦」の策定を発表。
_・23期連続増収、14期連続最高益更新、20期連続増配など連続更新を目指す。
_・ROEは20%を上回る水準を維持できる様に努める。(前期実績:27.5%)
なお、期間中にIFRS(国際会計基準)への移行を検討するとしている。
そして業績目標は、下記の通りである。
IFRSへの移行検討に伴い、連結業績目標を経常利益から税引前利益に変更している。
20年3月期 | 21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 | |
売上高 | 2,800億円 | 3,100億円 | 3,400億円 | 3,700億円 |
純利益(税込) | 225億円 | 248億円 | 286億円 | 355億円 |
前期の税引前利益は、190.76億円となる。
よって、各前年度に対する目標増益率は順に、+17.9%、+10.2%、+15.3%、+24.1% となる。
中々の増益率が並んでいる。
また、ホテル運営とリゾート事業を統合して環境事業とするなど、事業セグメントの
変更を行っている。
セグメント別の施策として、
_・借上社宅管理事業
__外国人労働者の増加に伴い、家具付き賃貸社宅への対応を強化
_・赴任支援事業
__子会社化した、BGRSの世界8ヶ国14ヶ所の拠点で日本企業を強力にサポート
_・福利厚生事業
__培った基盤を活かし、CRM(顧客管理)事業を展開
_・環境事業
__後継者問題を抱える、地方のホテル・旅館の再生に取組む
魅力的な新事業が並んでおり、今後も確実に成長が期待出来そうである。
各施策の展開とその成果について、期待して待つ事としたい。
_
最後に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は2018年以降、2,500円から 3,400円手前までの範囲でボックス展開となっている。
今回の決算発表まではボックス内での下りラインであったが、新中期経営計画の発表を機に
再び上限を目指して上昇の展開となるだろうか。
中計の内容や目標数値は魅力的なものとなっており、その成果を期待してこれからも長期で
株主として応援を続けて行きたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00459]
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