3844 コムチュア から株主総会の結果報告が届き、株主通信も同封されていた。
社長交代に伴う新体制で引き続き、デジタル産業革命(第四次産業革命)に対応し
「NEXT10」を達成して行く決意が書かれている。
画像出所:コムチュア株式会社 2019年3月期 株主通信
デジタル産業革命すなわち、クラウド、ビックデータ、AI、RPA、フィンテック等を
総称してデジタルトランスメーションと定義し、この潮流に乗る事で目標達成を目指す。
デジタルトランスメーションへの取組みにより、企業を根底から変え、社会を変え、
それによって我々の生活を変えるとしている。
壮大な取組みであり、その目標に向かって地道に努力を重ねて行く事により今後10年で
飛躍的な成長を遂げる事になると、今から確信している。
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次に、ソリューションの紹介である。
1.ビックデータ分析ソリューション
画像出所:コムチュア株式会社 2019年3月期 株主通信
ビックデータを活用した、スーパーマーケットの売れ筋商品の販売数量を予測する
分析ソリューション。
給料日の翌日が週末だったら? 晴れだったら? 寒かったら? 10円値下げしたら?
・・・といった無数の条件をインプットに、最適な解を導き出す。
優れた店長やバイヤーの経験と勘に頼らずとも、新米店長でも無駄な在庫を減らして売れ筋商品の
売上を更に増やし、良い成績を上げる事が可能となる。
現場には、非常に頼もしいソリューションであろう。
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2.オムニチャネルソリューション
画像出所:コムチュア株式会社 2019年3月期 株主通信
インターネットが普及し我々の消費生活は便利になったが、更にそれを進化させた
ソリューションとなる。
実店舗はもとより、従来の方式であるカタログ通販、テレビショッピングも取り込み
消費者は同時にこれらの中身を確認し、最良を選択して購入を完結出来る。
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3.AI活用による文書読み取りソリューション
画像出所:コムチュア株式会社 2019年3月期 株主通信
従来からあるOCR(手書き・印刷文字の光学的読み取り)の問題点である、低い精度を
AIで飛躍的に向上させるソリューション。
AI-OCRと銘打っており、正に新旧技術の融合である。
インプットが自動化出来れば、得意のRPAと組み合わせる事によりアウトプットまでの
一気通貫でオール自動化が可能となる。
高騰する人件費を節約する上で、採用企業にとっては費用対効果の大きい製品だ。
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次にインフォメーションとして、Forbes の「アジア優良小型上場企業200社」の1社に
選ばれた事が記載されている。
対象となる200社は、アジア・太平洋地域の年間売上高 10億ドル以下の企業から選考し
売上と収益が堅調に伸び、注目すべき企業である。
一覧はこちら(Fobes サイト) → Forbes Asia’s 200 Best Under A Billion
日本企業は 38社が選ばれており、下記はその一覧。
_★:保有銘柄
_☆:今後の投資候補銘柄
_△:投資したいが高嶺の花銘柄
_★ 2127 日本M&Aセンター
_☆ 2379 ディップ
__ 2930 北の達人コーポレーション
__ 3134 Hamee
__ 3415 TOKYO BASE
__ 3445 RSテクノロジーズ
__ 3662 エイチーム
__ 3679 じげん
__ 3696 セレス
_★ 3844 コムチュア
__ 3914 JIG-SAW
__ 3917 アイリッジ
__ 3922 PR TIMES
__ 3923 ラクス
__ 3929 ソーシャルワイヤー
__ 3930 はてな
__ 3932 アカツキ
__ 3963 シンクロ・フード
__ 4346 ネクシィーズ グループ
_☆ 4849 エン・ジャパン
__ 6029 アトラ
__ 6037 ファーストロジック
__ 6046 リンクバル
__ 6048 デザインワン・ジャパン
__ 6050 イー・ガーディアン
_★ 6055 ジャパンマテリアル
__ 6071 IBJ
_★ 6080 M&Aキャピタルパートナーズ
__ 6184 鎌倉新書
__ 6191 エボラブルアジア
__ 6194 アトラエ
_☆ 6196 ストライク
_△ 6200 インソース
__ 6264 マルマエ
_☆ 6532 ベイカレント・コンサルティング
_△ 6541 グレイステクノロジー
_☆ 7717 ブイ・テクノロジー
__ 8739 スパークス・グループ
何と、先般損切りした アトラ も選ばれている。
☆は従来より投資候補として監視を続けており、背中を押されるかもしれない。
特に ブイ・テクノロジー は、トランプでガタガタしている今がチャンスかもしれない。
△の インソース、グレイステクノロジー は魅力的ではなるが、株価が高く手が出ない。
コムチュアを含めて4銘柄を保有中であり、お墨付きを得られて握力が一段と強まった。
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次に、四季報夏号の記載。
業績・材料記事欄の内容は、下記の通りである。
【連続増配】
_クラウド会社連結し6億円上乗せ。ネット運用と相乗効果。
_クラウドAI・RPA開発は文書自動入力等好調。
_部門年商100億円(25%増)目標。
_上流コンサル伸び採算改善。
_本社増床、テレビCM、教育費重く増益ピッチ一服。
【テレビCM】
_経営番組に協賛し知名度向上、企業のデジタル改革需要狙う。
_5割増床の本社へグループ社員1200人集約。
クラウドプラットフォーム事業を行うユーエックス・システムズ株式会社の株式を
子会社を通して 40%ほど保有していたが、日本HPから譲り受けて 90%弱まで増やし
連結子会社化した。
同社の売上高は直近3期は 5.1億円 → 5.8億円 → 6.3億円 と増収を果たしており、
経常利益も増益が続いている。
日本HPと長年にわたりパートナー契約を結ぶ実力があり、今後の貢献を期待している。
本社増床やテレビCM等の費用がかかるが、今後の成長のために必要な投資であろう。
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最後に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は 5月29日に 4,585円の高値を付け、2018年10月に付けた実質的な上場来高値
4,660円にあと一歩まで迫ったが、そこからは力が抜けてしまっている。
1月に発行したMSワラントは6月11日に行使完了が発表され、直近の週足は陽線となった。
少しずつ需給改善の兆しが出ており、ここから高値奪還に向けて歩む事を期待したい。
2317 システナ は6月21日も高値引けで終わり、益々その差が開いている。
ここは是非とも、意地(?)を見せてほしいものである。
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株主通信を見るだけで、短期の値動きはともかく長期的な株価への期待は益々高まった。
期待の高まったついでに、イメージキャラクター「コムくん」にもここは是非とも、
時価総額目標の上方修正をお願いしたい。
画像出所:コムチュア株式会社 2019年3月期 株主通信(※一部筆者加工)
時価総額は株価 4,500円で 725億円、既に7割ほど実現しているので目標も大きく飛躍を!
これからもその成長が楽しみであり、長期的に応援を続けて行きたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00468]
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