2317 システナ が本日7月25日の大引け後、2020年3月期の第1四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。市場のコンセンサスも併記。
実績(億円) 前期比(%) 対通期会社予想 進捗率(%) |
通期予想(億円) 前期比(%) 直近進捗率(%) |
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 会社 | IFIS | |
売上高 | 152.46 +13.1 +24.14 |
– | – | – | 631.47 +5.7 +24.14 |
640.50 +7.2 +23.80 |
営業利益 | 18.64 +27.0 +23.70 |
– | – | – | 78.65 +14.0 +23.70 |
81.50 +18.1 +22.87 |
経常利益 | 18.17 +28.0 +23.84 |
– | – | – | 76.22 +13.7 +23.84 |
77.50 +15.7 +23.45 |
純利益 | 12.30 +30.5 +23.93 |
– | – | – | 51.40 +12.1 +23.93 |
53.00 +15.6 +23.20 |
純利益ベースでは前期比 +30.5%の増益を叩き出し、相変わらず安定した増益ぶりである。
1Qのコンセンサスは売上高 145.00、営業利益 15.00、経常利益 14.50、純利益 9.80(億円)
であり、全指標で見事にこれを上回る着地となった。
通期の会社予想およびコンセンサスに対する進捗率は経常利益・純利益とも 23%台に留まったが、
特に問題となるレベルではないと思われる。
<決算短信より>
・ソリューションデザイン事業(売上高 +14.0%、営業利益 +35.7%)
_車載:ITS(高度道路交通システム)アプリ開発やモビリティサービスの新領域で受注を獲得。
_社会インフラ:5G通信のインフラ整備、IoT機器のスマート駐車場、スマートガス等で売上伸長。
_ネットビジネス:5G向けのサービス改修や新規開発、評価業務で売上を伸ばした。
_業務システム:Open Source Softwareを活用した低コストのサービスを提供し、売上が伸びた。
・フレームワークデザイン事業(売上高 +7.8%、営業利益 +28.0%)
_前期に続き業務自動化ソリューションのライセンス販売を軸に、プロダクトベンダーとの協業や
_展示会・セミナー等を積極的に推進、開発支援等も増加し受注拡大。
・ITサービス事業(売上高 +11.3%、営業利益 +14.0%)
_顧客のプロフィット部門を中心にIT活用を支援する「PMO」に注力、高付加価値案件の受注が拡大。
・ソリューション営業(売上高 +14.0%、営業利益 +26.6%)
_Windows7機の更新需要や、システム一括案件等の多くのサーバー案件を獲得し計画を超過した。
・クラウド事業(売上高 +24.3%、営業利益 ▲51.6%)
_『Cloudstep』強化が既存顧客のニーズを的確に捉え、売上増大に繋がった。
_DXを実現するビジネスアプリプラットフォーム『Canbus.』は、スタートアップ企業や働き方改革
_などDXを推進する大手企業の部門からの引き合いが多く、受注が堅調に推移。
ソリューションデザイン事業の、営業利益 +35.7%という大きな増益率が目を引く。
一方で今回は減益となったクラウド事業は、全売上に占める比率もまだ 2%未満であり
今後、大きな成長が期待出来るセグメントである。
引き続き、DX(デジタルトランスフォーメーション)をキーワードに、どんどんビジネスチャンスを
拡げていってほしい。
次に、四季報夏号の記載。
業績・材料記事欄の内容は、下記の通りである。
【最高益】
_ソフト開発はオフショアも活用し好採算案件の受注獲得で快走。
_自社商材が新規客の引き合い多数で好調。
_新PC導入案件は一服。
_人員増や販促費負担を軽くこなし営業増益。
_最高益更新。連続増配。
【5年計画】
_売上高1,010億円、営業利益152億円目指す新中計発表。
_自社商材拡販し技術者採用にも注力。
_米国子会社はIoT分野の受注強化し単体黒字化狙う。
全体的に好調さがわかる記載になっており、2024年3月期を最終年度とする中期5ヵ年計画の
達成に向けて、これから邁進してくれるだろう。
_
次に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
前期の本決算発表後、株価はITセクターの上昇相場の波に乗り 1,800円台を捉えた。
実質的な上場来高値は、7月12日に付けた 1,908円である。
好調な今回の1Q決算を確認したマーケットの評価が上がり、株価はいよいよ2,000円台への
躍動を見せてくれるだろうか。
今後の益々の成長とそれによるマーケットでの評価が上がる事を楽しみに、投資を続けたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00475]
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