6087 アビスト が8月9日の前場引け後、2019年9月期の第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 67.38億円 | +4.2% | 90.77億円 | +74.23% |
営業利益 | 9.90億円 | ▲15.1% | 12.90億円 | +76.74% |
経常利益 | 10.13億円 | ▲14.6% | 13.43億円 | +75.43% |
純利益 | 7.03億円 | ▲8.3% | 91.18億円 | +76.58% |
2Qに引き続き、前期比で減益となった。
なお通期予想は7月10日に下方修正され減益予想となっており、進捗率はオンスケとなっている。
主軸の設計開発アウトソーシング事業で、技術者稼働率は高水準で推移したが、大型連休による
稼働日数の減少と待遇面の見直しによる人件費が高騰により、増収減益となったとしている。
2Qとほぼ同様の状況が、続いている。
<損益計算書より(単位:億円)>
_________今期 前期 前期比
_・売上高__:67.38__64.64 (+_4.24%)
_・売上原価_:48.13__43.96 (+_9.47%)
_・売上総利益:19.25__20.67 (▲_6.87%)
_・販管費__:_9.34___9.01 (+_3.71%)
_・営業利益_:_9.90__11.66 (▲15.05%)
となっており、やはり売上原価および販管費で合計 4.5億円も増えているのが大きい。
目先の所は中々厳しい状況ではある。
一方で、AIスタートアップ企業との業務提携によるAIソリューション事業の開始や、
アジア企業との設計開発に関する業務提携を結ぶなど、将来の成長に向けた投資は行っている。
現状の厳しい環境下においても今まで以上に利益が出る様に効率化を進めながら、これらの
投資がやがて実を結ぶ事を期待したい。
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次に、株価の動きについて確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
2Q決算を受けて大きく下落した株価は、6月4日に 2,388円で底を打ち反発。
7月10日の下方修正後も一旦は下落するが、その後は持ち直している。
そして3Q発表の8月9日は結局前日比 +3円で引け、マーケットは無反応で終わった。
予想 EPS:231円に対して予想 PER:11.5倍、散々下げてお腹一杯、もう十分である。
今期は株価への織込みは事実上完了し、来期の予想発表待ちとなった(と思いたい)。
11月中旬、会社が如何に強い来期予想を出せるかをマーケットは注目している。
会社はそれに応えられる様、攻守のバランスを取って対応してほしい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00490]
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