4327 日本SHL が7月29日の大引け後、2019年9月期の第3四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。
実績 | 前期比 | 通期会社予想 | 進捗率 | |
売上高 | 24.74億円 | +8.9% | 28.50億円 | +86.81% |
営業利益 | 12.02億円 | +12.5% | 11.92億円 | +100.84% |
経常利益 | 12.02億円 | +12.6% | 11.92億円 | +100.84% |
純利益 | 8.30億円 | +13.5% | 8.21億円 | +101.10% |
3Qも引き続き増収増益となり、増益率は2桁を維持した。
同時に通期予想を上方修正しており、純利益では 2.8%の増加率となった。
この時点で予想に対する各利益の進捗率は 100%を超過しているが、4Qは現在の受注見込みから
減収・赤字を予想している。
サービス形態別には、下記の通りであった。
売上高 | 構成比 | 前期比 | |
プロダクト | 15.58億円 | 63.0% | +12.3% |
コンサルティング | 8.42億円 | 34.0% | +5.3% |
トレーニング | 0.73億円 | 3.0% | ▲14.4% |
プロダクトは、引き続き総合適性Webテスト「GAB」を筆頭にサービス全般の販売が好調。
コンサルティングも、引き続き「Webテスト」の顧客仕様版の販売や各種分析案件の受注が好調。
一方トレーニングは、インハウスセミナーの受注減により売上が減少した。
顧客ニーズにあった営業を積極的に展開した結果、複数の新規案件の受注に成功し増収を確保した。
増収により増益を確保しているものの、売上原価や販管費は引き続き増加している。
売上原価:前期比 +3.9%、販管費:前期比 +6.3%
販管費の増加の一因は、相変わらずロイヤルティの増加である。
それでも2Qに続いて2桁増益を果たし、通期予想も上方修正した。
何とか4Qも残り2ヶ月で頑張ってもらい、少しでも黒字に近づける様にしてもらいたい。
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次に、株価の動きについて確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は、4月26日に発表された2Q決算が 30%の増益となった事を受けて大きく上昇。
その後も値を保ち、今回の3Q決算発表翌日は ▲85円と下落したものの、直ぐに戻している。
今期配当は2Q実績:34円、4Q予想:34円で年間 68円、株価 2,000円での予想配当利回りは
税込み 3.4%であり、株価の下支え要因にもなり得るだろう。
今期も最後の4Qで少しでも超過着地を達成し、来期へと繋げてほしい。
これからも堅実なソリューション銘柄として、年々確実に成長する配当を受け取りながら
長期投資を続けて行きたい。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00493]
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