3817 SRAホールディングス が8月8日の大引け後、2020年3月期の第1四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。市場のコンセンサスも併記。
実績(億円) 前期比(%) 対通期会社予想 進捗率(%) |
通期予想(億円) 前期比(%) 直近進捗率(%) |
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 会社 | IFIS | |
売上高 | 100.12 +2.5 +24.01 |
– | – | – | 417.00 +2.2 +24.01 |
415.00 +1.7 +24.13 |
営業利益 | 8.24 +11.6 +18.31 |
– | – | – | 45.00 +10.3 +18.31 |
44.00 +7.9 +18.73 |
経常利益 | 6.74 ▲32.1 +14.65 |
– | – | – | 46.00 +2.9 +14.65 |
44.00 ▲1.54 +15.32 |
純利益 | 0.53 ▲89.3 +2.12 |
– | – | – | 25.00 +23.5 +2.12 |
26.50 +30.99 +2.00 |
売上高は前期比 +2.5%と微増収だったが、経常利益は ▲32%、そして純利益は ▲89%と
何れも大幅な減益となった。
営業利益では前期比 +11%と2桁増益なのに、経常利益の落ち込みが大きい。
純利益の通期会社予想に対する進捗率も、僅か 2%とほとんどゼロに近い結果となった。
事業別の売上高は、下記の通りとなった。
_・開発事業 :売上比率 47%、前期比 ▲4.2%
_・運用/構築事業:売上比率 13%、前期比 +13.5%
_・販売事業 :売上比率 40%、前期比 +8.1%
一部のサービス業の減少により落ち込んだ開発事業を、SRAと海外子会社の機器販売が増加した
販売事業が、上手くカバーした形となった。
そして利益落ち込みの原因は、経常利益は為替差損、純利益は有価証券評価損を特別損失として
計上した事によるものとしている。
前期1Qの為替差益が 1.9億円、今期1Qの為替差損が ▲2.2億円。
その差は 4.1億円である。
また有価証券評価損は ▲3.8億円であり、合計損失は ▲6億円、前期との差は 8億円と大きい。
有価証券評価損については、2018年11月20日に香港 Madison Holdings の新株引き受けを発表、
2019年3月29日には引き受け完了を発表しており、この株価の影響が大きい様だ。
同社は金融サービス業やブロックチェーン技術の活用事業等を行っており、同社と共同で
新しいFinTechサービスを開発する予定となっている。
そして Madison Holdings の、この1年の株価の値動きは下図の通りである。
チャート出所:Bloomberg
昨年11月の発表翌日の株価は 1.03HK$、そして6月末の株価は 0.52HK$と半分になっている。
現在の株価は下げ止まっている様に見えるが、今後の株価が上昇する事を祈りたい。
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次に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は本当に良く下げ続けており、そのためか今回の大幅減益にもかかわらず、発表翌日は
前日比 +28円と、何事も無かったかの様に上昇して終わっている。
含み益率は 15%程度に激減しており、そろそろ株価の反騰を期待したい所である。
Madison Holdings と共に、少しずつでも上昇して行く事を祈りたい。
今後も今期ベースで手取り予想利回り 4.1%の配当を受け取りながら、業績と株価の回復を
期待しつつ、今後も長期投資で臨みたいと思う。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00496]
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