8876 リログループ が8月9日の大引け後、2020年3月期の第1四半期決算を発表した。
指標毎の着地状況は、下表の通りとなった。市場のコンセンサスも併記。
実績(億円) 前期比(%) 対通期会社予想 進捗率(%) |
通期予想(億円) 前期比(%) 直近進捗率(%) |
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1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 会社 | IFIS | |
売上高 | 658.73 +9.3 +23.53 |
– | – | – | 2800.00 +11.6 +23.53 |
2767.62 +10.3 +23.80 |
営業利益 | 35.23 ▲11.0 – |
– | – | – | 未発表 | 205.92 +15.2 +17.11 |
経常利益 | 38.55 ▲5.7 – |
– | – | – | 未発表 | 226.15 +12.7 +17.05 |
純利益 | 24.14 ▲10.2 +17.12 |
– | – | – | 141.00 +8.4 +17.12 |
145.52 +11.4 +16.59 |
売上高は増収となったが、珍しく減益となった。
通期予想に対する進捗率も、17%台と低迷している。
市場のコンセンサスも1Q純利益は 32億円であり、届かなかった。
子会社化したBGRSの、株式取得に係る費用が発生したためとしている。
<国内リロケーション事業>
(売上高:533億円(+10.2%)、営業利益:19億円(▲7.0%))
_・借上社宅管理戸数が堅調に積み上がり、管理手数料収入が伸長。
_・物件検索等の、転居支援サービスによる収益が貢献。
_・賃貸管理戸数が増加し、事業基盤の拡大に寄与。
_・前期1Qは不動産売却益の計上があり、減益に。
<福利厚生事業>
(売上高:54億円(+20.6%)、営業利益:17億円(▲22.3%))
_・会員数や企業数が増加し、会費収入が伸長。
_・住まいの駆け付けサービスが、好調に推移。
<赴任支援事業>
(売上高:15億円(+1.1%)、営業利益:3億円(+1.7%))
_・海外出張時における、ビザ・航空券の手配やインバウンドサービス等が伸長。
<海外事業>
(売上高:22億円(▲23.3%)、営業利益:0億円(▲86.4%)
_・前期1Qは不動産売却益の計上があり、減益に。
<観光事業>
(売上高:32億円(+14.3%)、営業利益:5億円(+39.1%))
_・ホテル運営事業で、運営施設数が増加。
_・別荘のタイムシェア事業で、新規契約数が増加。
_・備品の共同利用等により、運営効率を向上。
BGRSの株式取得費用は、メガバンク3行から合計 500億円を借り入れた事を同時に発表。
これにより短期借入金残高は、前期末の 55.68億円から 563.95億円に膨張している。
損益としては販管費が前期1Qの 64.23億円から 76.78億円に増えており、結局これが
最終利益まで影響して減益となっている。
2Q以降は挽ぜひ回して頂き、通期での超過をお願いしたい。
大枚をはたいて投資した BGRS の今期業績への寄与は現在精査中(6月28日発表)であるが、
こちらも今後、期待したい所である。
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次に、これまでの株価の動きを確認してみる。
同社株式の週足チャートおよび四半期決算における純利益の推移は、下記の通りである。
チャート出所:YAHOO! JAPAN by WORKS TECHNOLOGY
株価は2018年から 上は 3,000円+α、下は 2,500円程度のボックス相場となっており
今回の決算を受けて一段下がり、下限領域に近付いている。
11月中旬の2Q発表までは、このままダラダラと行くのかもしれない。
2Qで目の覚める様な着地を発表し、マーケットが覚醒する事を期待したい。
今後も攻守のバランスを取りながらストックを積み上げ、長期的に成長して行く事を
期待しながら、長期で投資を続ける予定である。
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[成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~ 記事 No.00497]
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